BRAND

  • Lightning
  • 2nd(セカンド)
  • CLUTCH Magazine
  • EVEN
  • BiCYCLE CLUB
  • RUNNING style
  • NALU
  • BLADES(ブレード)
  • RIDERS CLUB
  • CLUB HARLEY
  • DUCATI Magazine
  • flick!
  • じゆけんTV
  • 湘南スタイルmagazine
  • ハワイスタイル
  • buono
  • eBikeLife
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • Kyoto in Tokyo

【ロングボーダーズ・ムーブメント】ザ・ワン ログジャムジャパン

今、世界のロングボードシーンで同時多発的にあらゆるムーブメントが巻き起こっている。仮にロングボードのスタイルを大きく2分するならば、クラシックとプログレッシブ……いや、はたしてそんな簡単な括りで片付けられるのだろうか? もはやロング乗り達の想像力と行動力は次なる段階へと突き進み、波に乗るというサーフィンの本質を同志らと共に昇華させる域にきている。ロングボーディングならではのスタイルを魅せ合うのか、同じ土俵で戦うことの少なかった2大勢力の競演なのか、ある技にのみこだわり続けるのか、それとも、ボードのスタイルにこだわるのか……。いずれにせよ、それらは視野を広く、もっと大きな世界でロングボードのすばらしさを捉えようというムーブメントに他ならない。そして華麗に波間をダンスするというロングボーディングらしさは不変だ。おそらくはそのアプローチの部分にそれぞれの個性が内包されている。

これらを読み解くカギとして、今回の我々は“コンテスト”に注目した。真のサーファーであればサーフィンを一つのスポーツという括りで片付けることにはいささか違和感を感じずにいられないわけだが、単に滑った転んだでどっちが勝った負けたということを言いたいわけではない。トッププロから一般サーファーのローカルコンテストまで、独自の解釈でロングボーディングを突き詰めようとする彼らのカルチャーは、まさしく今世界で起こる同時多発的ムーブメントの一つなのである。つまるところ、それぞれに明確な答えを見出すことはおそらく難しいだろう。しかし、これから紹介する国内外で昇華された“コンテスト”というカルチャーを読み解いていくと、その先に世界のロングボーダー達の突き進むムーブメントの一端が見えてくるに違いない。

ここ数年、日本各地でローカルサーファーたちが主体となって開催するコンテストに多くのサーファーが集まり盛り上がりを見せている。2019年に4年目を迎えた「ザ・ワン ログジャムジャパン」はその代表格だ。毎年全国からサーファーのエントリーがあり、7月に開かれたコンテストでも200名弱の定員がまたたく間に埋まってしまったというほどの人気を博す。「ザ・ワン」が持つ魅力はどこにあるのか? その一端をお届けしよう。
◎出典: NALU(ナルー)no.114_2019年10月号

そこにあるのはサーフィンへの思いと自由な空気感

2016年にスタートし、今ムーブメントと呼べるほどの勢いを持つコンテストになっているのが、毎年夏に静岡で開かれている「ザ・ワン」だ。オーガナイズしているのは東海地方の5人のローカルサーファーたち。

▲「ザ・ワン」オーガナイザーの5人。サーフショップオーナー、サーフボードシェイパーなど多彩な顔ぶれが揃う

▲コンテストが行われたのは静岡県の凧場ポイント

「エントリーを開始すると、あっという間に定員がいっぱいになってしまうんです」

オーガナイザーのひとりで、愛知で「ピッペンストア」を手掛けるピッペンさんは、「ザ・ワン」の人気ぶりをそう話す。エントリーは、東海地区はもちろん、東北や九州など日本各地からあり、2019年には200名近いサーファーが集まったという。

▲カテゴリーはロングボードメンズが2クラス、ウィメンズが1クラス、フィッシュが2クラス、ミッドレングスが1クラスという全6クラス

ピッペンさんはこう続ける。「ザ・ワンがスタートしたきっかけは、ショーロクさん(宮内謙至プロ)が、僕ら5人に“東海地区でシングルフィンのロングボードコンテストをやってみたら?”と言ってくれたこと。それで自分たちが中心になって、まわりの仲間たちと手作りで始めました。今ではありがたいことにスポンサーなどの依頼もいただくのですが、“ザ・ワンらしさ”というものを一番大事に考えていて、丁重にお断りさせていただいているんです。最初はシングルフィンログだけにこだわってやってきたんですが、フィッシュのクラスが増えたり、今年からはミッドレングスのクラスが増えたりしています。参加してくれるサーファーたちと一緒に成長しているような感じですね」

▲「1本良い波をメイクしたサーファーが勝ち」というベスト1ウェイブ形式が「ザ・ワン」の試合の特徴。1本の波に賭けることができるため、より自由なパフォーマンスをしやすい

このイベントのユニークな点は、なんといっても勝者の決め方だろう。それはイベント名である「ザ・ワン(1)」にちなみ、1ヒート11分の中でのベスト1ウェーブがカウントされるという独自のルールが取られていること。全クラスともプロとアマの垣根のないプロアマ形式だが、ジャッジはライディングとともにスタイルも重要視。技だけにこだわらず、1本の波でどれだけ自身のサーフィンを表現できるかを大切にしていて、11分の最後にグッドウェーブを1本メイクして勝つという逆転ゲームも十分可能なのだ。

▲ロングボードメンの2ndクラスは、なんと中学2年生の櫻井鳳二くんが優勝。弱冠14歳ながらスタイリッシュなボードコントロールを見せた 

その試合形式にも象徴されるように、コンテストの根底に流れるのは、既成概念にとらわれずピュアにサーフィンを楽しもうという自由な空気感。「ザ・ワン」のバイブレーションにひかれ、毎年この場で会うことを楽しみにしているサーファーも多いという。

▲コンテストでありながら緩やかな空気感が漂う会場

ここに来ることで、全国から集まったサーファーたちと時間と空気感を共有することができ、出会った人同士で友達の輪が広がっていく。オフラインのリアルな場でひとつになることができる。コンテストという枠組みを超えた「コミュニティ」としての役割が、「ザ・ワン」の大きな魅力になっていると言えそうだ。

出典

SHARE

PROFILE

NALU 編集部

NALU 編集部

テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

NALU 編集部の記事一覧

テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

NALU 編集部の記事一覧

No more pages to load