ココのを選べば間違いない!アウトドアブランド日本代表ベスト11【前編】
PEAKS 編集部
- 2022年03月10日
INDEX
日夜さまざまなアウトドアのNewブランドが誕生している昨今は、まさに群雄割拠。本当にいいブランドってどこなんだ?そんな疑問を抱いたら、ここで解決。明確な生産背景をもち、モノづくりに真摯なアウトドアブランドのギアは、いずれも逸品揃いだ。まずはナンバー6までをチェックしよう。
文◉岡本546
写真◉福島典昭
出典◉CAMP TOOLS 2021
①muraco(ムラコ)
金属切削加工の会社、シンワが2016年にアウトドアブランド「muraco(ムラコ)」を発表したとき、市場では驚きをもって迎えられた。なぜなら企画から生産、納品にいたるすべての過程を自社で完結させているアウトドアメーカーは、国内において稀有な存在であったからだ。それを可能にしたのがムラコの高い技術力。アウトドアギアは携帯することが前提となる。そのため緻密な構造ながら軽量小型設計であることはもちろん、携帯性に優れるギミックが求められる。
シンワが培ってきた精度の高いモノづくりのノウハウで、ムラコはこれらをクリア。そして最初のアイテムであるタープポールを皮切りに、精緻極まる焚き火台やハンマーなど、エポックメイキングなギアを次々と発表し続け、いまやアウトドアの総合ブランドとして日々、存在感を増している。
- サテライトファイヤーベース
¥18,700
サイズ:D420×W450×H250mm / φ70×L410mm
重量:1,790g - アンチスパークラグ
¥3,200
サイズ:D680×W490mm
重量:135g - ライスクッカー
¥3,900
サイズ:D180×W105×H145mm
重量:338g - カラジャスペグハンマー
¥4,290
サイズ:φ30×L275mm
重量:236g - Yシェイプドペグ¥2,530(6本セット)
サイズ:φ12×L180mm
重量:14g(1本あたり)
問い合わせ:シンワ ムラコ事業部
②CWF(シーダブルエフ)
福島県いわき市を拠点とするキャニオンワークスは、1976年の創業以来、質の高い縫製で名を馳せ、一方でアウトドアバッグメーカーとしても知られる存在。そんな同社が2018年に経済産業省が主導する「ふくしまみらいチャレンジプロジェクト」の一環として新しくスタートさせたブランドが「CWF」だ。
肉厚のコットンキャンバスやコーデュラナイロンを使ったバッグはまさに質実剛健。また、防水性に長けるPVCターポリンを使ったソフトコンテナは、キャンプギアとしてはもちろん屋内のストレージとしても使えるマルチな逸品だ。そもそもブランド名であるCWFとは社名であるキャニオンワークスの頭文字である「フリーユーズ」の頭文字であるFを組み合わせたもの。厚手の生地を用いたバッグには、地産へのこだわりを感じる熱い想いも込められている。
- HDトート L
¥17,600
容量:35ℓ
サイズ:D200×W430×H330mm
重量:1,000g - オールウェザーコンテナ L
¥29,700
容量:120ℓ
サイズ:D460×W750×H360mm
重量:4,500g - ハンディコンテナ M
¥9,680
容量:6ℓ
サイズ:D120×W370×H140mm
重量:400g
問い合わせ:キャニオンワークス
③TORIPATH PRODUCTS
(トリパスプロダクツ)
一昨年、アウトドアシーンに彗星の如く現れ、いままでにないキャンプギアとしてセンセーションを巻き起こしたトリパスプロダクツ。その独創的かつ挑戦的なデザインのギアを生み出すのは、意外にも創業70年を数える北海道の老舗金属製品製造会社なのだ。“金属加工の可能性は果てしない”を現れ、いままでにないキャンプギアとモットーに、生み出されたユニークなキャンプギアはいずれも質の高さが引き立つ。
たとえば象徴的なアイテムである焚き火台に関していえば、鹿のツノをモチーフにした複雑なカッティングで切り出された鉄板を含む、そのすべてが薄い炭床の中に収納できるという驚きの構造となっている。これは老舗が培ってきた「技術力」「設備力」「開発力」を惜しみなく注力するからこそ実現可能であり、先進的なデザインのなかに、地に足の着いた職人クオリティがしっかりと感じられるからこそ、多くのキャンパーが惹かれるのだ。
- カヤリ
¥6,380
サイズ:D115×W145×H160mm
重量:350g - グルグルファイヤ M(薪ラック付き※写真右下)
¥26,180
サイズ:D410×W410×H673mm 収納サイズ:D350×W350×H43mm
重量:7,200g - トリバサミ
¥5,280
サイズ:L5,200mm
重量:3,800g
問い合わせ:トリパス
④conifer cone
(コニファーコーン)
松印を自社ブランドとして受け継いできた田中文金属は、金属製品製造会社として1919年に大阪で創業。100周年を間もなく控えた2016年、新たなチャレンジという想いをもって始まったのが「conifer cone(コニファーコーン)」であり、特徴的なブランド名は英語で“松ぼっくり”を意味する。“世の中にないものをだけをつくる”という創業者から引き継いだ企業理念に沿ったコニファーコーンのアイテムはじつにユニーク。
五徳一体型かつ二次燃焼も可能な2層構造でありながら、わずか22㎜の薄さに折りたためる焚き火台を筆頭に、蓄熱性に優れるスキレットやアウトドアギアでは少しめずらしいソー(鋸)など、いずれもミニマルで個性際立つギアが揃っているのだ。それを可能にしているのが長年蓄積された独自技術。100年の歴史を糧に、いま新たなアウトドアブランドが根を張り芽吹いている。
- ローストマスター
¥1,980
サイズ:D168×W168mm(網) / D30×W20×L100mm(ハンドル)
重量:160g - バタフライソー2
価格未定(秋頃発売予定)
サイズ:D15×W45×L250mm / H15×W47×L135mm(収納時)
重量:110g - キャストアイアンスキレット
¥2,750
サイズ:φ170×L253mm×H43mm
重量:780g - フォールディングストーブパイロマスター2
¥9,900
サイズ:D110×W130×H158mm / D22×W123×H158mm(収納時)
重量:490g
問い合わせ:田中文金属
⑤TRUNK CARGO
(トランクカーゴ)
今や代表的なキャンプギアとなったトランクカーゴは、1994年にリス社が業務用コンテナなどを作るノウハウを活かして誕生。当時は第一次キャンプブームと呼ばれる時代で、RV車が人気を博しており、そのスタイルに合う頑丈かつ無骨で大容量なトランクカーゴが選ばれたことは想像に難くない。その後、ロングセラーとなりキャンプギアの定番として定着したトランクカーゴは昨年、現在のキャンプスタイルに合わせ大きくアップデートされた。
ロックと運搬がスムーズにできるハンドル構造はそのままに、スタッキングできるようフタがフラットになり、サイズ違いでも組み合わせられるようモジュール性も高められた。さらにフタにはベルトガイドが設けられ、クルマのキャリアなどへの固定も可能に。キャンパーからの絶大な支持に甘んじることなく、さらなる進化を遂げた名品からますます目が離せない。
- TC-30S
¥2,980
容量:30L
サイズ:D390×W400×H357mm
重量:1,910g - TC-70S
¥4,480
容量:70L
サイズ:D390×W600×H357mm
重量:2,650g - TC-20S
¥1,980
容量:22L
サイズ:D294×W392×H357mm
重量:1,390g - TC-50S LOW
¥2,480
容量:30L
サイズ:D390×W600×H240mm
重量:2,310g - TC-50S
¥3,480
容量:50L
重量:2,650g
問い合わせ:リス
⑥FEDECA(フェデカ)
文明開化の音が鳴り響いてひさしい明治28年、兵庫県に鋸鍛冶屋・辰巳屋が創業。これが現在の神沢鉄工であり、同社は2014年に“木と鉄の文化の継承”を謳うブランド「FEDECA(フェデカ)」を始動させる。刃物離れが進む現代にあえてナイフのあるライフスタイルを提案するフェデカ。
ラインナップされるアイテムはいずれも木と鉄の温もりをダイレクトに感じられるものばかり。なかでもアイコニックなナイフは独特のカーブを描いたブレードが特徴で、コンパクトながら包丁感覚で使えると話題に。またフェデカのルーツともいえるソー(鋸)は軽いタッチでまっすぐ切れることにこだわっており、匠の技を感じられる一品だ。そのほか、コーヒーのバークランプドリッパーなどライフスタイルに寄り添うラインナップもあり、いずれも明治創業の同社ならではのレトロモダンな出で立ちが魅力を放つ。
- ヤマ飯ナイフ イペ(右)、名栗イペ(中)
¥7,590(右)、¥9,240(中)、¥9,900(左)
サイズ:刃渡り72mm、刃厚2mm、全長171mm(収納時117mm)
重量:約49g - バークランプドリッパースタンド 台座セット
¥13,200
サイズ:支柱φ8mm×L250mm、リングΦ8mm×L165mm / 内径76mm、台座D135×W165×H20㎜ - ブッシュクラフトソー
¥5,280
サイズ:全長340mm、刃長264mm
重量:328g
問い合わせ:神沢鉄工
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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