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日常と自然をつなぐ観光列車に乗って"ゆふいん"の山へ

ぽっかりと空いた週末の2日間。山歩きが好きな私たちなら、迷わず山旅の計画をするはず。今回目指したのは、いつもより少し足を延ばした九州・大分県の由布院。朝10時。博多駅のホームから、心を動かす旅がはじまります。

 

どこか遠くの町へ旅に行きたい。日々仕事に追われているから、好きな人とケンカをしたから、友人といっしょに思い出を作りたいから。理由はさまざまだけれど、きっと共通していることは、日常から離れ、頭のなかをからっぽにして、心も体も癒されたい。その候補地としてよぎるのは、自然が溢れる場所や温泉地。山が好きな人ならば、もちろん山を思い浮かべたりする。居心地のいいカフェや、いつでも旅を思い出せる素敵なお土産も、あればなおうれしい。
JR博多駅のホームに立つモデルのinoriさんもまた、そんな旅に出かけるところ。週末の2日間を利用して、九州まで行き、山歩きも温泉も、町歩きも楽しもうというのだから、わがままだ。それを実現するために欠かせないのが、観光列車「ゆふいんの森」の存在。朝一番の飛行機で福岡まで行き、博多駅発の列車に乗車すれば、ランチタイムには由布院に到着できる。帰路に着くまでは1日半。短いあいだでも、由布院を満喫したい。そんな思いでいっぱいだった。

2019年で運行開始30 周年を迎えた特急「ゆふいんの森」。モダンでシックなデザインの車両が乗客を魅了し、多くの観光客で賑わう。

ホームに到着した観光列車は、エメラルドグリーンにゴールドのライン。ひと目で〝贅沢〞な雰囲気だとわかる車両に、inoriさんの期待も膨らむ。指定された座席に座り、周りを見渡すと、深い緑のシートにゴールドの荷置き、優しいオレンジの照明など、車内も期待通り。住宅が立ち並ぶ街を抜け、次第に景色は里へと移り変わる。車内アナウンスでは、「窓から見える山々は、耳納(みのう)連山です」という初めて聞く山の名前に、早くも〝遠くまで来た〞という感覚になる。列車は、その土地の個性を映し出しているものだ。駅の名前も、乗り合せた地元の人たちの方言混じりの会話も、その場所でしか聞くことができない。移動を手段と考えずひとつの目的として楽しんだり、目的地までのあいだの風景のなかに身を置くことができれば、その旅の厚みは何重にもなる。

博多から由布院までの約2 時間。由布院の魅力がぎゅっと詰まった列車に揺られながら、車窓からの景色を眺めたり、車内の売店で購入した「ゆふいんサイダー(260円)」をいただいたりして過ごす。

 

自由に利用できるサロンスペースの窓は大きく、住宅が立ち並ぶ街から里山へと移り変わる風景を楽しめる(サロンスペースは、ゆふいんの森3・4号のみ)。

快適な2時間の列車旅は、あっという間。目的地の由布院駅のホームへ、ゆふいんの森が入っていく。駅員さんが笑顔で待つ改札を抜けると、目の前にはお目にかかりたかった由布岳の姿。あの山を歩くのか。

雲の切れ間からチラっと顔を覗かせる由布岳の山頂付近は、真っ白な霧氷で覆われていた。この日は12月下旬。標高1,583mあることを考えれば、雪が降っていてもおかしくはない。山頂を目指すことを諦め、今回は由布岳の横にある山、飯盛ヶ城(いいもりがじょう)を最終目的地に決めた。ピークを目指さなくても、ここはもう由布岳の懐のなか。自分たちが無理なく由布岳を楽しめる最適のルートだった。

霧氷で白く彩られた由布岳の山頂。あの場所から眺める景色は、どんな姿だろう。

登山口から歩き始めると、黄金色の山に真っ黒な登山道が続いていた。春から秋にかけては、多くの登山者で賑わうというこの場所も、この日は年末の平日ともあり、とても静か。そのおかげか、シカの親子がエサを探しながらすぐそばを歩いていく。

葉の落ちた冬の樹林帯はとても明るく、ポカポカと暖かい。苔のついた真っ黒な溶岩があちこちにある道をゆっくりと登りながら、合野越を目指す。

合野越(ごうやごえ)から先、由布岳山頂へのルートとは逆の西登山口コースへと入り、小さな丘のような山の上を目指した。山頂までの尾根道は、冷たい風が吹きつけ、何度も足を止めてしまうけれど、その度に振り返れば、大きくそびえる由布岳が励ましてくれる。「飯盛ヶ城」という山頂を示す看板が目に飛び込むと、inoriさんは「すご〜い」と歓喜の声を上げた。由布院の町も、由布岳も、さっきまで歩いていた黄金色の草原も、すべて見渡せる360度の絶景。感動と達成感に包まれたinoriさんは、何度もカメラのシャッターをきった。心のなかにかかった霧が、すっと晴れていく。その瞬間、由布岳にかかっていた雲が流れ、青空が見えた。

合野越から20 分ほどの飯盛ヶ城を目指すinori ちゃん。絶景の尾根に出ると、さっきまで歩いていた森や草原も眼下に。
飯盛ヶ城(標高1,067m)からは、由布院の町並みや、黄金色の草原にくねくねと蛇行した線を描くやまなみハイウェイが一望できる!
黄金色に染まった由布岳を、のんびりと歩いたり、立ち止まってみたり。ここ南麓は、冬のあいだに野焼きが行われ、再び春には美しい新緑に包まれる。

(アクセス)由布院駅から由布岳登山口まで路線バスで約15分。

由布院のお立ち寄りスポット

1泊2日の由布院の山旅で立ち寄った、おすすめのお店や宿などを紹介します。

陽だまり食堂

地元のおばあちゃんたちが作る、地元料理をいただける食堂。メニューには、大分名物とり天と季節野菜たっぷりのだんご汁がセットの「ひだまり定食(1,080円)」など。
(DATA)
大分県由布市湯布院町川上2914-1
TEL.0977-84-2270
営業時間:11:00~15:00
定休日:年末年始

nicoドーナツ 湯布院本店

由布市産の大豆を生地に練り込んだドーナツが、ドーナツ型のカウンターに並ぶ人気店。季節によって味は約10 種類。イートインコーナーもあり。
(DATA)
大分県由布市湯布院町川上3056-13
TEL.0977-84-2419
営業時間:10:00~17:00
定休日:年始

アトリエとき

里の静かな風景に建つお店は、工房が併設され、木の個性を活かし、使いやすさに配慮した器やカトラリーを制作・販売。肌触りがよく、美しいデザインが魅力。
(DATA)
大分県由布市湯布院町川上2666-1
TEL.0977-84-5171
営業時間:9:00~18:00(冬季~17:30)
定休日: 木曜

箸屋一膳

生木を約4 年かけて乾燥させ作られた、こだわりの一膳を販売。手の大きさを測り、自分に合った箸が選べる。人気の種類は桜の木。旅の思い出に箸作り体験も可能。
(DATA)
大分県由布市湯布院町川上2093-2
TEL.0977-84-4108
営業時間:9:00~17:00
定休日:木曜

由布院 いよとみ


日本の伝統色がテーマの客室など、こだわりの詰まったお宿ながらアットホームな雰囲気。地元食材を生かした夕食は美味。温泉は個室貸切りで24時間入浴可能。
(DATA)
大分県由布市湯布院町川南848
TEL.0977-84-2007
宿泊料金:登山応援プラン( 朝夕食付) 1名12,000円~( 立ち寄り入浴)
入浴料金:500 円
入浴時間:10:00~15:00

YUFUiNFO(ゆふいんふぉ)/由布市ツーリストインフォメーションセンター

由布院駅となりの観光案内所は、森や自然をイメージした癒しの空間。2 階の展望デッキからは、列車や由布岳が眺められるほか、観光に関する本やパンフレットも多数置かれ、旅の拠点として利用したい。
(DATA)
大分県由布市湯布院町川北8-5(JR由布院駅となり)
TEL.0977-84-2446
営業時間:9:00~ 19:00 ※冬期(12月~2月)は18:00まで
定休日:なし

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PROFILE

ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

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