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Keishi Tanaka「月と眠る」#22 都内で気軽に山登り

ランドネ本誌で連載を続けるミュージシャンのKeishi Tanakaさん。2019年春から、連載のシーズン2として「月と眠る」をスタート。ここでは誌面には載らなかった当日のようすを、本人の言葉と写真でお届けします。

Keishi Tanakaの「月と眠る」
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Keishi Tanakaさんの連載が掲載されている最新号は、こちら!
>>>『ランドネNo.126 1月号』

 都内で気軽に山登り

今回のランドネ本誌では、「ちょっとそこまで」の気分で自然を楽しみ、非日常を吸い込むことで、また新しく吐き出す力が生まれるというコラムを書いた。非日常を、もう少しだけ日常に近づけるような感覚の話である。

東京に住む僕がそれを実践しようとするとき、最初に頭に浮かぶのはやはり高尾山である。ケーブルカーやビアガーデンがあるので、街中とおなじ格好で自然を楽しむ人も多い。また、高尾山口駅や高尾駅周辺にも素敵なお店が増えいることも新たな魅力だ。

今回のWEB版では、友だち家族と高尾山登山を楽しんだときの記録を残すことにする。

▲山頂で食べるパンを買いに。

まずは登る前の話から。登山口がある高尾山口駅からひと駅手前、JRと京王線が交わる便利な高尾駅の駅前に「いなこっぺ」というパン屋がある。ほかにはない惣菜パンが数多く並び、フルーツサンドや珈琲まで楽しめる。

チェックしていたこのパン屋で、山頂での軽食を購入。あまりストイックに考えずに、好きな食べ物を持って行けるのも、低山ハイクの魅力と言えるだろう。

▲高尾山口駅に移動。

休日は観光客で賑わう通りも、平日は静かでゆっくりとした時間を楽しむことができる。人気の蕎麦屋にも並ばずに入ることができるはず。

▲今回の登山コースは6号路。

その日の気分や一緒に登る人によって、さまざまなコースを選べるのも高尾山の魅力のひとつ。ケーブルカーやリフトを使って一気に登り、上の舗装された道を30分ほど歩くコースが一番人気であり、ほとんどの人がその道を歩くと言っても過言ではないが、いわゆる山登りを楽しみたいのであればほかのコースをお勧めする。

今回は1番距離の長い6号路を選んだ。コースタイムは90分の表示。ゆっくり歩いて120分が、この日の自分の気持ちにピッタリだった。

▲今回の山仲間。

冒頭で友だち家族と登ったと書いたが、今回は小学1年生がチームにいた。ほかの山を数回登っているということもあり、6号路でもいけるだろうという判断。実際、もっと小さい子どもともすれ違ったし、結果から言うと、とくに疲れて動けなくなるということもなかった。時間に余裕をもって、無理をしなければ小学生でも充分登れるのが高尾山なのだ。

▲高尾山のイメージが変わる景色。
▲しっかりと山歩きを楽しめる。

そんな知ったような口を聞いているが、6号路を歩いたのは今回が初めて。感想は、想像以上にしっかりと登山だったという感じ。予想よりハードだったという意味ではなく、目の前に広がる森の景色や踏み進む地面の感触が、山のなかを歩いていると感じられ、とても好みだったということである。やはりコンクリートや整備されすぎた道よりも、せっかくならば自然を近くに感じたい。

▲小さな橋も子どもにとっては大冒険。

少し進むたびに景色が変わっていくので、子どもも飽きずに登れるのかもしれない。ここで念のために書いておく。高尾山は普段着でOKと書いている記事なども見かけるが、6号路はライトな登山靴、トレッキングシューズがベスト。スニーカーでも登れないことはないが、がっちりとしたもので、履き慣れたものを強くおすすめする。

▲最後は階段。

そろそろ山頂かなと思ったころ、突如長い階段が現れる。永遠に続くのかと錯覚するほど長いこの階段も、「勇者」や「修行」という言葉を使えば子どもは楽しく登ってくれる。むしろ大人に厳しい階段と言えるかもしれない。

▲山頂で記念撮影。

予定通り2時間弱で山頂に到着。ケーブルカーで登ってきた人とも合流し、休日ともなると多くの人で賑わう場所だ。

▲ナポリタン、チーズトッピングの惣菜パン。
▲メロンパンも美味しかったようで何より。

この日はあいにくの空模様。富士山は霧の中だったが、その辺は次の楽しみにするとして、山頂で軽く腹ごしらえ。飲食店もあるので、それを目的とするのも良いだろう。

軽く休憩をしたら、下山の時間。と言っても、帰りはケーブルカーでというのも最初から決めていたので、今回の登山はここでほぼ終了と言っても良い。あとはゆっくりと舗装された道を歩くだけ。散歩である。

▲高尾といえば天狗。
▲ケーブルカーも楽しい。

ケーブルカーを使って一気にふもとに戻ったら、チェックしていたお店で珈琲を飲んだり、お土産を買ったり、最近では気軽に宿泊できる施設も増えている。ワーケーションとして利用したり、ケーブルカー組と登山組で分かれてみたり、高尾山の先には縦走ができるコースがあったりもする。とにかく一度や二度では語れないのが高尾山の最大の魅力。僕もまた気軽に非日常を吸い込みにいこうと思う。

▲「Mt.TAKAO BASE CAMP」はカフェ&ホステル。
▲こちらも泊まれる「タカオネ」、焚き火もできる。
▲高尾駅にある「MY HOME」では珈琲とクラフトビールを。

★今月のニューフェイス

コロンビア/ブルーリッジマウンテン30L バックパック
大きなバックパックは必要のない日帰り低山ハイク。今回持っていたのはコロンビアの30Lのもの。合わせやすいブラックで、ポケットの数や場所もお気に入り。とくにメインが2つあるような構造なので、行動時に開けるところと、休憩時にしか開けないところで分けて使用できるのがGOOD!!

〇Keishi Tanaka
1982年11月3日、北海道生まれ。ミュージシャン。作詞家。作曲家。Riddim Saunterを解散後、2012年よりソロ活動をスタート。ライブハウスや野外フェスでのバンドセットから、ホールやBillboardでの11人編成ビッグバンド、さらには小さなカフェでの弾き語りなど、場所や聴く人を限定しないスタイルで年間100本前後のライブを続けている。最近はV6への楽曲提供が話題となる。12月には5枚目のアルバム「Chase Aftrer」のリリースと、東京、大阪、名古屋でのリリースツアーが決定している。

Keishi Tanaka Official Site
https://keishitanaka.com

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PROFILE

ランドネ 編集部

ランドネ 編集部

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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