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高山植物(山の花好き)ライター・成清 陽の「ヤマノハナ手帖」#24 カラマツソウ

登山&撮影をライフワークとする花ライターがお送りする、高山植物の偏愛記。静かに、しかしアツ~く、お花をご紹介します!

ここ数年、ご無沙汰していた夏山。アルプスのいぶし銀・爺ヶ岳に行くと、たくさんの花が迎えてくれて、大感激!しかーし、いざ下山というときに、お空のようすがいまひとつ。時折響く、不機嫌そうな雷に見送られての逃避行となりました。で、帰宅してパソコンに向かったら、またも「ゴロゴロゴロ……」。ホンマにもう、夏の風物詩にモッテモテな(!?)筆者です。ということで今回は、夏のもうひとつの風物詩・花火を思わせる、森の名脇役を紹介します。あれ?雷の話題、別にいらんかった?

早い、安い、うまい!じゃないけど……

Data
カラマツソウ(キンポウゲ科)
一般的な花期:7~8月
おもな生育場所:山地や湿地など

もうすぐ全国で盛んに行なわれる、花火!夏といえば、花火大会なんですよね。そして、山もそれは例外ではなく、森でも見つけられる“ハナビ”がこれ!草丈が高く、林の縁にいることが多いので、見つけやすいキャラクター、それがカラマツソウです。「花糸」(かし)と呼ばれる真っ白な毛糸状の花は独特ですから、「見つけやすい、覚えやすい、間違えにくい」と三拍子揃っています!!

微妙?絶妙?命名元は「カラマツ」

さーて、テレビショッピング的なウリ文句を羅列すると、だいたいオチがくるのが本連載のパターン。正直なところ、ムリヤリ落とす気はさらさらございません(悪意を込めてニヤリ)。が!カラマツソウの命名は、やや失敗だと思うですよねぇ。想像してみてくださいよ。気持ちいい夏山で、ツレに説明するとしますでしょ?「これね、花がカラマツの葉に似ているから、カラマツソウっていうんだよ」「ふーん、そうなんだ」……会話が続かない。カラマツの葉の写真を見せたとしても、「ふーん」か「へえ」で終わっちゃうんですぅぅぅ!

激シブ人気の秘訣は葉っぱ

意外とよく知られていて、意外と「カラマツ」というワードがかわいいという声もあり、意外なくらい可もなく不可もない(意外連発)。ということで、イイトコ名脇役という評価あたりが正当じゃないかと断じたくなるのが、人のサガってものでしょう。でも、こっからは名誉挽回といきましょうか!カラマツソウ人気を支えるのは、じつはその葉っぱ。“赤ちゃんの手みたい”という表現でご紹介した瞬間、女性からの人気が爆増。ズルいくらい、人気マシマシになってしまうんです。

通称“モミカラ”の破壊力

で、さらに畳みかけてくるのが、花はほぼおなじ&葉っぱだけが違う種類があるということ。 “赤ちゃんの手”がワイルドカードなはず、ではあるのですが。「モミジみたいな葉っぱだから、モミジカラマツというんです」というと、これがなぜだかウケる、ウケる。いやもう、これはひとえに日本人がモミジ好きだからでしょうね。平安貴族に愛され、俳人に詠まれ……とくりゃ、ジワジワきちゃうのも、うなずけるというものです。

サラダに採用したくなるっ!

ここまでは、まあよく知られているんですけど、こっからさらに深掘りしてみましょうか。ツボミ時代を見てみると、これがまあ、見事。手毬をたくさんつけた、ブロッコリーというほかありません。高山ではやや栄養分が足りないのか、ここまでツボミの数がつかなかったりしますが、健康優良児のカラマツソウは、茹でたら食えそうなお姿!マヨネーズ、プリーズ!!

ココロ撃ち抜く、お似合いの帽子

先日、乗鞍山麓取材で見かけたのが、さらにぐっとくるコチラ。ツボミが開きかけて、繊細な花糸が手毬から出てきている……。この愛おしさ、どう表現すべきでしょう。大人の帽子をちょこんとかぶってみた幼児?いやいや、かの有名なクレヨンしんちゃんに登場する「ボーちゃん」か(笑)。正直、かなりキュンキュンものです。カラマツソウの花期は、まさにここ1カ月ほど。ぜひぜひ、探してあげてくださーい!

 

さてさて、今回ご紹介してきたカラマツソウ。いかがでしたでしょうか?専門的なハナシをすべて却下できるくらい、この花にはえも言われぬおもしろさや、親しみを生み出す何かがあると思うんですよね。ただ、もしもこの花、名前が「カラマツソウ」じゃなく「ミヤマハナビ」で、花糸の色が黄色や赤であでやかだったら……。コマクサをしのぐくらいの人気者だったかも?天は二物を与えず、とはまさにこのことです!

それでは、また。
みなさまのココロに、すてきな花が咲き誇りますように。

 

花ライター
成清 陽
持ち前の強い好奇心で、大学時代から山・海・島を渡り歩いてきた個性派。自然ガイド、環境コンサル、アウトドア誌編集者、市営公園管理人、企業の森づくりなどなど、自然にまつわる職を転々としたのちにフリーランスに。好きな山は尾瀬、白山、御嶽、北岳。2023年春から岐阜県山間部のプチ古民家に移住し、半隠居ライフを通じて、どこまでユルく生きていけるのか絶賛お試し中です!

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ランドネ 編集部

ランドネ 編集部

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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