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アウトドア好きなわたしたちができるSDGs【#6 アースフレンドリー】

環境にも人にも負荷が少ない生活雑貨で、日々の暮らしにサステナブルなきっかけを与えてくれるアースフレンドリー。3年前にブランドを立ち上げた若き代表に、自然との共生への想いやバランス感覚の大切さなどを語ってもらいました。サステナブルな暮らしをはじめるヒントが随所に!

お話を伺ったのは

西川真央さん
SDGsに関するブランディングやPR を行なう、SEMの代表。仕事で定期的に沖縄を訪れ、無人島サバイバルを行なうなどワイルドな一面も。最近は知人に誘われ、山登りにも傾倒中!

アースフレンドリーショップ
https://earth-friendly.life

サステナブルな一歩目が気軽にふみ出せる日用雑貨を

――HPにある〝どの商品を選んでも「地球にも人にも優しい」〞という言葉は、まさにブランド名を体現してますね。

西川 ありがとうございます!

――もともと、西川さんはSDGsに携わる会社を起業したいと考えていたのでしょうか?

西川 当初はそこまでの意識がなく、学生時代に立ち上げたのはAIに関する会社でした。その後、ご縁があって、イニシアチブのコミュニティに所属していたことがあったんです。そこで、環境活動をされている方々と知り合うことができ、サステナブルなコト・モノへの意識が高まっていきました。

――その流れで、アースフレンドリーが生まれたんですね。

西川 はい。まず初めに、地球と自然にいいモノづくりをする方々や企業を応援しようと、SEMという会社を4年前に立ち上げました。当時SDGsを意識したブランドは、手売りだったり、一部の富裕層向けだったりと、世の中に広く浸透していないと感じたからです。

――そこから、自社製品を作ることになったのはなぜでしょう?

西川 実際にSDGsに関するブランディングを提案しても「いいね。数年後には実現したい」という返事も少なからずあり、実現へのスピード感がないなと。であれば、当初のサポート活動と並行し、すばやく動ける自社ブランド「アースフレンドリー」を立ち上げたんです。

そのチョイスで地球をもっと美しく

▲快適さ・便利さだけを追求するのではなく、環境に優しいものを──。アースフレンドリーは「ゼロウェイスト」「フェアトレード」「オーガニック」など6要素を軸に、地球との付き合い方を少しずつ変えていけるような日用品を作っている。

――アースフレンドリーのアイテムは、日用雑貨が多いですよね。

西川 当初はアパレルも考えましたが、すでにSDGsを意識したアパレルブランドは多数ありました。それよりも、サステナブルな、エシカルな一歩目を気軽にふみ出せるような日用品を作ろうと思ったんです。

――プラスチックの消費やシングルユースは良くないというのは何となくわかっているけれど、じゃあどうアクションすればいいのか、というのがわからない人もいますよね。

西川 はい。僕らのブランドで大事にしているのは〝自然とときめく〞こと。これには、ときめくような自然環境といっしょに共生していこうという想いと、素直にときめくことができるようなモノづくりをしていこうという、ふたつの意味を込めているんです。

――たしかに、ナチュラルな風合いのアイテムが多くて、心が自然と引き込まれます。

西川 もともとはポップなデザインのアイテムが多かったんです。しかし、女性スタッフの意見を受け、日常的に目にふれても違和感のないようなシックなデザインに変更しました。もうひとつ大事にしていることは、バランス感覚ですね。プラスチックは絶対ダメ、と思考を止めるのではなく、その先を考えることも必要です。

――マイクロプラスチックの流出を防ぐ洗濯ネットは、最たる例ですね。

西川 マイクロプラスチックを流出するフリースを全否定するのではなく、洗濯時にその流出を防ぐという考え方です。また、コットンパフの開発時、バンブーレーヨンという素材の選択肢も考えましたが、生産過程で環境に負荷を与える事例もあると知り、オーガニックコットンにしました。

――細かなところですけど、梱包にも環境への配慮が。

西川 箱を留める際は、自然界に循環できる生分解性のある水貼りテープを使っています。発送担当者には「貼るのが大変!」といわれてますけど(笑)。

地球想いのブレなさは、梱包や緩衝材にも

▲包装に余計な資材を使わず、環境に優しい素材を。梱包には生分解性のある水貼りテープ、その印字には大豆油由来のソイインクを使用。
▲緩衝材には建築端材であるヒノキのカンナくずを採用。ヒノキのくずでヒノキ風呂も楽しめる。

――アウトドアの視点でいうと、竹のカトラリーセットは軽量コンパクトだから、山で使いたいです。

西川 普段、自分も日常で愛用していますが、そういう視点もありましたか!アウトドアで遊ぶのって、エコへの第一歩という気がします。SDGsを単に知識として得るよりも、これは環境に悪いことなんだということが、スッと腑に落ちる。たとえば、沖縄の美しい海を目の当たりにしたら、ここがマイクロプラスチックまみれになったらイヤだな、というような。

――たしかに、実感の伴い方が違いますよね。もうひとつ登山に連れていきたいのが、竹の歯ブラシ。軽いし、なにより見た目がおしゃれです。Sサイズの方なら、自分の750㎖クッカーにぎりぎり入りそうだなとか、考えてしまいます。全然、エコ目線ではないですけど(笑)。

西川 そういう興味のもち方で、いいと思うんです。結局のところ環境に配慮した商品を買うことって、ある種の自己満足のような部分もある。ただそこには、環境にも人にも、ちょっとだけいい買いものができたという、自己肯定感も伴うなと。

――西川さんが買いものをするとき、心がけていることはありますか?

西川 このブランドを立ち上げてから「本当に必要なモノってなんだろう」と考えて選択することが増えました。これは長く使い続けたいなという〝お気に入りのもの〞に囲まれて暮らすほうが豊かな気持ちになれますし、不要な買いものを減らすことができます。ただ環境にいいというだけではなく、みなさんの「お気に入り」の琴線にふれられるようなモノを、アースフレンドリーで開発し続けたいですね。

▲インターネットでの販売に加え、百貨店など全国各地で期間限定のポップアップ店舗も展開。実際に商品を手に取り、選べ
る機会に。

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PROFILE

ランドネ 編集部

ランドネ 編集部

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

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