ロードバイクタイヤの選び方で走りが変わる!? 足まわりのおすすめパーツ徹底ガイド
トモヒロ
- 2019年11月02日
ひと目でわかるヨーロッパ統一規格「ETRTO(エトルト)」
23-622はヨーロッパ統一規格のETRTO(欧州タイヤリム技術協会)表記で、「タイヤ幅=23mm・ビード径=622mm」を指す。スポーツバイクのタイヤでは、同じインチサイズ表記でも複数のETRTOサイズ表記があり、対応リム径も異なる(互換しない)ため注意が必要だ。
また、タイヤはホイールの規格と合わせて考える必要がある。ホイールについてはこちらから。
タイヤの幅(太さ)
23C
長年、ロードバイクタイヤの主流とされてきた23C。現在のトレンドである25Cにより淘汰された印象だが、スピードや軽さを重視したい人には今もなお人気。
25C
プロ、アマの世界でもはやスタンダートとなった25C。ディスクブレーキロードの出現により、ホイールクリアランスが広がったことも影響している。
28C
重量やスピード(走りの軽さ)という点では先述の23Cや25Cに劣るが、快適性に優れる28C。ロングライドやツーリング、街乗りなどで人気のサイズだ。
30C以上
数年前のロードバイクではフレームクリアランスが不足していたため、装着すら難しかった太いタイヤ。ゆえに、おもにクロスバイクなどに多かったが、最近ではディスクブレーキロードをはじめ、グラベルロードに装着されることが増えている。幅広になるほど重量は重くなるが、クッション性や耐パンク性を向上することで、ツーリングやグラベルライドに特化したモデルが多い。
リム幅との互換性
走行性能はもちろん、安全性を保つため、リム幅とタイヤの互換性には注意が必要。幅の狭いナローリム(クラシックリム)に極太の40Cタイヤを装着したり、反対に幅の広いワイドリムに、極細の20Cタイヤを装着することは基本的にできないと考えよう。ホイール(リム)には推奨タイヤ幅が指定されているので、参考にしたい。
指定(推奨)空気圧
タイヤには、その性能を最大限発揮するための指定(推奨)空気圧というものがある。モデルにより6~15気圧と、その幅は広く、規格やサイズ同様、タイヤのサイドウォール(側面)に印字されていることが多い。
指定(推奨)空気圧の範囲、かつ路面状況やライダーの体重に応じて、適宜空気圧を調整することが大切だ。なお、空気圧の単位には、おもに下記が使用される。
kPa(キロパスカル)
Paは国際基準の圧力単位。100kpa=1bar、600Kpa=6barになる。
bar(バール、気圧)
メートル方の圧力単位。1bar≒1atmであり、1atm=1気圧。
psi(ピーエスアイ)
ポンド法による圧力単位。ポンド毎平方インチ。100psi≒6.9bar、116psi=8barになる。
空気圧不足はパンクしやすい?
タイヤの空気圧が少ないと、リム打ちパンクのリスクが高まる。さらに接地面が大きくなることから、ガラスなどの異物を拾いやすくもなる。パンクを防ぐためにも、空気圧はこまめにチェックしよう。
ロードバイクタイヤのパンク修理についてはこちらから。
タイヤ素材が変われば走りも変わる
トレッド・コンパウンド
走行性能を左右するトレッド・コンパウンドは、ゴムのほか、シリカ、カーボンブラック、補強材など複数の化学素材が配合されて作られる。これにより「転がり抵抗が低い」、「グリップ力が高い」などの特徴を出している。
トレッドセンター部に硬めの転がりのよいコンパウンドを、サイド部には柔らかめのグリップ重視のコンパウンド、というように、異なるコンパウンドを使い分けることも多い(デュアルコンパウンドなど)。これにより、転がり性能とコーナーでのグリップ力の双方を高めているモデルもある。
ケーシングとTPI
タイヤを形作るケーシング素材には、ナイロンやアラミド、コットンなどが使用される。その繊維密度をTPI(Therads Per Inch)と呼び、1インチ(25.4mm)の間にどのぐらい繊維が並んでいるかを表す。TPIが高いほど密度が高く、このバランスによってタイヤの硬さや柔軟性が変わる。
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- Bicycle Club
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