BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

ブエルタ・ア・エスパーニャ|コルトニールセンがEFに今大会3勝目をもたらす! ログリッチスプリントで惜しく2位に|第16ステージ

スペインで開催中のブエルタ・ア・エスパーニャ2020は6日、第16ステージがサラマンカからシウダード・ロドリゴまでの162kmのコースで行われ、マグナス・コルトニールセン(EFプロサイクリング)が1級山岳でふるいにかけられた40人ほどの集団でのゴールスプリントを制してステージ優勝を果たした。ステージ2位に入ったログリッチがフィニッシュ地点のボーナスタイムを獲得し、個人総合争いのリードを拡大することに成功。2ステージを残してポイント賞の首位も確定させた。

1級山岳と2級山岳がある“丘陵コース”

第16ステージも前日と同様、新型コロナウイルス感染症拡大によって当初予定されていたポルトガルでの平坦コースから変更され、スペイン国内で行われることになった。丘陵ステージとの位置づけだが、中盤に2級山岳ポルティーリョ峠(距離13.8km、平均勾配4.4%)、終盤に1級山岳ロブレド峠(距離11.7km、平均勾配3.8%)という2つのカテゴリー山岳が登場する。さらに1級山岳通過後にスプリント地点が登場し、下ってからフィニッシュというレイアウトだ。翌日の最終日前日、事実上の個人総合争いの最終決戦が厳しい山岳ステージとなるだけに、個人総合上位陣がどのような戦いをするかが見ものだ。

レースはアクチュアルスタート後から激しいアタック合戦が繰り広げられたが、15km地点でアンヘル・マドラソ(ブルゴスBH)が単独でアタック。これにチームメートのフアン・オソリオが追従して合流し、2人で集団を抜け出すことに成功した。

さらにレミ・カヴァニャ(ドゥクーニンク・クイックステップ)ら4人が先行する2人を追走。30kmを過ぎたあたりで合流し、6人の逃げグループができた。

メイン集団はボーラ・ハンスグローエやUAEチームエミレーツがペースをコントロール。序盤は逃げグループとのタイム差が5分前後に落ち着いた。

迫る追走集団、粘るカヴァニャ

レース中盤の2級山岳ポルティーリョ峠が迫ると、メイン集団がペースアップし、逃げグループとのタイム差を詰めにかかった。上り口でタイム差は4分40秒に、上りにさしかかるとイネオス・グレナディアスも加勢してクリストファー・フルームが集団を牽引する場面も見られ、KOM付近では差は3分台になった。

逃げグループでは逃げ切りを目指したいカヴァニャが1級山岳ロブレド峠の上りの途中、KOMまで5kmの地点でペースアップ。これにロバート・スタナード(ミッチェルトン・スコット)だけが反応し、2人で逃げ切りを目指しKOMを通過した。

メイン集団は1級山岳のKOM通過後、モビスターが中心となって逃げを吸収しようとペースを上げる。逃げグループから脱落した追走グループの選手を吸収し、残り25km地点で先行する2人とのタイム差を一気に10秒ほどにまで縮めた。

すると残り17km地点でカヴァニャがスタナードを振り切って独走に持ち込んだ。カヴァニャはここからメイン集団との差を20秒程度に保ちながら驚異の粘りを見せる。残り3kmでも9秒差を保っていたが、残り2kmでゴールスプリントに向けて活性化したメイン集団に飲み込まれてしまった。この積極果敢な走りが評価され、カヴァニャはステージ敢闘賞に選ばれた。

集団ゴールスプリントを制したコルトニールセンが勝利。ログリッチがステージ2位

ステージ優勝は集団でのゴールスプリントに委ねられた。まず、アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)が先制攻撃を仕掛けると、元世界チャンピオンのルイ・コスタ(UAEチームエミレーツ)がこれに反応。残り100m付近でコルトニールセンが先頭に飛び出し、そのままフィニッシュ地点へ力強く駆け抜けた。コルトニールセンはこれでブエルタ通算3勝目。チームにとっても今大会3勝目だ。

さらに2位に入ったのは個人総合トップのログリッチ。コルトニールセンの背後をキープし、フィニッシュライン付近でライバルたちを僅差で差しきった。個人総合2位のリチャル・カラパス(イネオス・グレナディアス)も同タイムの5位でフィニッシュした。

ログリッチが個人総合のリードを拡大。ポイント賞獲得も事実上確定

この結果、ログリッチはフィニッシュ地点でのボーナスタイム6秒を得て、個人総合のタイム差を6秒拡大することに成功。2位カラパスとのタイム差は45秒に開いた。

ポイント賞でもトップを独走するログリッチは、ステージ終了時点で同賞ランキング2位以下の選手が逆転不可能なポイント差をつけた。2ステージを残してポイント賞の証・マイヨプントス獲得を事実上確定した。

ブエルタ・ア・エスパーニャ2020も残すところあと2ステージ。個人総合争いは事実上最終日前日の第17ステージが最終決戦となる。6つのカテゴリー山岳が設けられた厳しい山岳コースを走りきった後に個人総合リーダーの証・マイヨロホに袖を通すのはログリッチか、それともカラパスやヒュー・カーシー、ダニエル・マーティンらの大逆転劇は見られるのか? 最終決戦から目が離せない。

ダイジェスト動画

ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 第16ステージ 結果

ステージ結果

1 マグナス・コルトニールセン(EFプロサイクリング)
2 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)
3 ディオン・スミス(ミッチェルトン・スコット)
4 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)
5 リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアス)
6 フェリックス・グロスチャートナー(ボーラ・ハンスグローエ)

マイヨロホ(個人総合成績)

1 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)
2 リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアス) +45秒
3 ヒュー・カーシー(EFプロサイクリング) +53秒
4 ダニエル・マーティン(イスラエル・スタートアップネイション) +1分48秒
5 エンリク・マス(モビスター) +3分29秒
6 ワウト・プールス(バーレーン・マクラーレン) +6分21秒

ポイント賞

プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)
山岳賞

ギヨーム・マルタン(コフィディス)

ヤングライダー賞

エンリク・マス(モビスター)

チーム総合成績

モビスター

敢闘賞

レミ・カヴァニャ(ドゥクーニンク・クイックステップ)

第16ステージのルート

ブエルタ・ア・エスパーニャ出場選手リストはコチラから。

 

「ブエルタ出場選手リスト」

 

ブエルタ・ア・エスパーニャ公式WEBサイト
www.lavuelta.com

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load