BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

ブエルタ・ア・エスパーニャ|今大会最後の山岳ステージをゴデュが制する。個人総合はログリッチが24秒差で逃げ切りV2達成|第17ステージ

スペインで開催中のブエルタ・ア・エスパーニャ2020は7日、第17ステージがセケロスからアルト・デ・ラ・コバティーリャまでの178.2kmのコースで行われ、ダヴィ・ゴデュ(グルパマFDJ)が最後の超級山岳で独走に持ち込み今大会2度目のステージ優勝を果たした。個人総合争いは、プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)が総合成績で24秒差で逃げ切り、2年連続の個人総合優勝を確定させた。

総合の最終決戦の舞台は6つのカテゴリー山岳を含む難関

ブエルタ・ア・エスパーニャ2020はこの日を含めて残すところあと2ステージとなり、個人総合優勝の行方は慣例で最終日前日のこの日決することになる。その舞台となった第17ステージは、1級山岳1つ、3級山岳3つ、2級山岳1つを越え、最後に超級山岳ラ・コバティーリャ峠(距離11.4km、平均勾配7.1%)の山頂フィニッシュという山岳ステージ。獲得標高は4000mを越える過酷なステージで、個人総合の逆転も十分にあり得るコースだ。

雨が降り、気温が低い中、レースはスタート。序盤から激しいアタック合戦が繰り広げられたが、20kmすぎに30人以上の逃げグループが形成された。この中には総合10位のダビ・デラクルス(UAEチームエミレーツ)や総合11位のゴデュ、山岳賞トップを確定させているギヨーム・マルタン(コフィディス)ら有力選手も含まれていた。このため、メイン集団はユンボ・ヴィズマがコントロールし、タイム差を3分程度に保ってレースは進行した。

イネオス・グレナディアス勢が中切れで集団から切れる場面も

残り60km付近でモビスターがメイン集団の先頭に出ると、集団がペースアップ。この動きでメイン集団内で中切れが発生。なんと個人総合2位のリチャル・カラパスを含むイネオス・グレナディアス勢が遅れてしまう。ここはカラパスもローテーションに加わって何とか集団復帰を果たし、事なきを得た。

モビスター勢はその後も集団を積極的に牽引し、残り30km付近で先頭集団とのタイム差は2分程度にまで縮まった。すると、マルク・ソレル(モビスター)が単独でアタックし、逃げ集団にいたチームメートのイマノル・エルビティによるアシストもあり、残り20km付近で逃げ集団にブリッジすることに成功した。

超級山岳の上りでゴデュが独走に持ち込みステージ優勝

ソレルが合流した先頭集団では、2級山岳を越えた市街地の石畳区間で、マーク・ドノヴァン(サンウェブ)、ヨン・イサギレ(アスタナ)、ジーノ・マーダー(NTTプロサイクリング)の3選手が先頭グループを飛び出した。フィニッシュ地点に向けての超級山岳ラ・コバティーリャ峠の上り口では、3人を30秒ほどの差で追走集団が追い、さらに3人から3分半ほど後ろからメイン集団が迫るという構図となった。

残り7kmほどになると、先頭の3人の中でイサギレがアタック。マーダーのみがこれに反応したが、やがてイサギレは独走に持ち込むことに成功。逃げ切りを目指した。

一方、追走集団からはゴデュが単独で飛び出した。ゴデュはドノヴァンとマーダーを抜き、そのままの勢いで先頭を独走するイサギレに追いついた。その後さらにアタックしてイサギレも振り切ると、単独でたんたんとしたペースを刻み、後続をどんどん引き離していった。

ゴデュはそのまま独走でフィニッシュ。第11ステージに続いて今大会2回目のステージ優勝を果たした。

ステージ順位はカラパスが先着も、ログリッチが個人総合優勝を決める

そのころ、メイン集団では個人総合優勝を巡る最後のバトルが繰り広げられていた。残り5kmを切ると、まず個人総合3位のヒュー・カーシー(EFプロサイクリング)が仕掛け、メイン集団の絞り込みを図る。この動きでメイン集団の個人総合上位陣のグループは、個人総合首位のログリッチ、同2位カラパス、同3位カーシー、同5位エンリク・マス(モビスター)に絞られた。

残り3km付近で、今度はカラパスがアタックを仕掛けた。この動きに他の選手はついて行けず、カラパスは個人総合上位選手のグループから単独で飛び出すことに成功した。

しかし、この時点で3人以上がカラパスの前で逃げていて、フィニッシュ地点のボーナスタイム獲得は厳しい状況。個人総合成績で首位と45秒差のカラパスが逆転するには、このステージのフィニッシュタイムで首位ログリッチに46秒以上の差を付ける必要があるため、カラパスに残されたカードは「ログリッチに大差を付けて勝つ」ことしかなかった。

一方、ログリッチは追走グループから合流したチームメートのレナード・ホフステッドのアシストを受けて粘りの走りを見せる。カラパスとログリッチのタイム差は20秒程度で推移し、カラパスはステージ8位、ログリッチはカラパスから遅れること21秒のステージ10位でフィニッシュした。この瞬間、ログリッチは個人総合成績で2位カラパスから24秒差で逃げ切る形で2年連続のブエルタ個人総合優勝を確定させた。

翌日の第18ステージは、前半がパレード走行、最後はマドリード市街の周回コースを走り、ステージ優勝をねらうスプリンターたちの最後の見せ場となる。個人総合争いは最終日前日のこの日をもって“終戦”。ログリッチにとっては最終ステージは総合2連覇の喜びをかみしめる凱旋ステージとなる。

ダイジェスト動画

ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 第17ステージ 結果

ステージ結果

1 ダヴィ・ゴデュ(グルパマFDJ)
2 ジーノ・マーダー(NTTプロサイクリング) +28秒
3 ヨン・イサギレ(アスタナ) +1分5秒
4 ダビ・デラクルス(UAEチームエミレーツ)
5 マーク・ドノヴァン(サンウェブ) +1分53秒
6 マイケル・ストーラー(サンウェブ)
7 ギヨーム・マルタン(コフィディス) +2分23秒
8 リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアス) +2分35秒
9 ヒュー・カーシー(EFプロサイクリング) +2分50秒
10 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ) +2分56秒

マイヨロホ(個人総合成績)

1 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)
2 リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアス) +24秒
3 ヒュー・カーシー(EFプロサイクリング) +47秒
4 ダニエル・マーティン(イスラエル・スタートアップネイション) +2分43秒
5 エンリク・マス(スペイン、モビスター) +3分36秒
6 ワウト・プールス(バーレーン・マクラーレン) +7分16秒

ポイント賞

プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)
山岳賞

ギヨーム・マルタン(コフィディス)

ヤングライダー賞

エンリク・マス(モビスター)

チーム総合成績

モビスター

敢闘賞

マルク・ソレル(モビスター)

第17ステージのルート

ブエルタ・ア・エスパーニャ出場選手リストはコチラから。

 

「ブエルタ出場選手リスト」

 

ブエルタ・ア・エスパーニャ公式WEBサイト
www.lavuelta.com

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load