PCR検査導入で2年ぶりの開催! 国内最長である学連のチームTTで中央大学が優勝
Bicycle Club編集部
- 2021年06月05日
11時30分に日本大学がスタートすると、2019年のリザルト順にスタートが切られ、11時53分にスタートした東京大学まで合計17校の大学がスタート。
1周目の時点では37分50秒で中央大学がトップに立つと、1~2秒差で2位に朝日大学、45秒差で3位に日本大学が続く。
さらに、最初にフィニッシュを迎えた日本大学が1時間17分30秒のタイムでゴールした直後に、中央大学が1時間16分19秒でトップタイムを更新すると、最終スタートの東京大学まで中央大学のタイムを更新することはできず、中央大学が優勝を決めた。
2位は2周目で逆転した日本大学、3位は朝日大学という結果。
優勝した中央大学の山本哲央は「1年生の時に優勝し、2年生の時は2位だったこともあり、今回の優勝はとてもうれしく思います。(今大会の位置付けについては)中央大学としてはインカレの次に重要視している大会です。例年2周目にペースが落ちてしまうので、なるべくペースが落ちないように考えて走っていました。(最上級として参加したことについては)過去2大会では先輩でありチームブリヂストンサイクリングではチームメイトである今村さんに色々とアドバイスをもらっていたので、同じように声掛けやペースメイクをするように心掛けていました。インカレでは(橋本)英也さんが持つ4km個人追い抜きの学生記録更新と、ロードレース含めて4冠を目標に頑張ります。」とコメント。
また、昨年のインカレ代替大会で男子個人ロードを制した中央大学の留目夕陽は「中央大学に進学してから学連のレースを走るのは3回目ですが、中央大学の選手として優勝するのは初めてなのでとてもうれしいです。これだけ長い距離のタイムトライアルを走るのは初めてだったのですが、優勝できてとてもよかったです。タイムトライアルは得意な種目なので、明日の優勝、また明日を含めて大会4連覇できるよう頑張ります。」とコメント
遅れることのできないプレッシャー
学連のチームタイムトライアルでは、4人のメンバーがトラブル以外で遅れることができないというプレッシャーがある。
トラックの団体追い抜きと同様に、3人目のゴールタイムがチームのタイムとなるため、1人は千切れることがルール上許されている。しかし、利根川河川敷のコースは工事用の道路ということもあってか、パンクが非常に多いことで有名だ。そのため、いつ誰がパンクで離脱するかわからず、結果としてトラブル以外で遅れることができないというプレッシャーが常に付きまとう。
もともとは、100kmを4人で走らなければならないため、1人でも遅れてしまうと残り3人のメンバーの負担が大きくなってしまうことから遅れてはいけないというプレッシャーが生まれたと思われるが、距離が短くなった今でもそのプレッシャーは生き残っている。
現に今大会でもパンクが発生したチームがあり、そのチームはその選手が代輪に交換するまでゆっくりと待ち続けていた。
【リザルト】
1位:中央大学(山本哲央/中村龍吉/五十嵐洸太/留目夕陽) 1時間16分19秒97
2位:日本大学(佐藤健/片桐次郎/兒島直樹/仮屋和駿) 1時間17分30秒76
3位:朝日大学(棚瀬義大/日比野丈/安達光伸/山本大智) 1時間17分39秒92
PCR検査義務化の意図について
詳細URL:https://jicf.info/hp/wp-content/uploads/2021/05/PCR_kensa_20210513.pdf
先週開催されたTOJでも選手やチーム関係者が属するチームバブルや、コミッセールや大会関係者が属するセミバブルではPCR検査が義務付けられていたが、学連ではより範囲を広げ、来場する関係者全員に対して事前のPCR検査もしくはワクチン接種を義務付けた。
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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