BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

チャプター2から進化したエアロロード「KOKO」登場! 最速試乗レビューをお届け

ニュージーランドブランド「CHAPTER2(チャプター2)」から新型ロードバイク「KOKO(ココ)」が発売される。ココとは同国のマオリ語で「飛ぶ、舞い上がる」といった意味をもち、その名のとおりエアロロードだ。

ここでは注目の最新モデル「ココ」を徹底的に試乗、そのレビューをお届けする。

「レレ」を正統進化させたエアロロード「ココ」

ココは2018年からラインナップされているRERE(レレ)の正統な進化型で、ダウンチューブにカムテール形状を採用しエアロ効果を高めたほか、あらゆる点で進化を果たしたチャプター2のエアロロードのトップモデル。半年前ほどに登場したピュアレーシングモデル、TOA(トア)と双璧をなすモデルだ。

具体的な前作レレとの比較を見ていこう。

レレからの進化は剛性アップと空気抵抗の低減

具体的にはボトムブラケット13.35%、ヘッドチューブ35.64%剛性を向上させている。またエアロ効果については、前述のダウンチューブのほかにもハンドルのMANA(マナ)バーを採用して完全内装ケーブルを実現することで前面からの空気の流れをスムーズに。しかもその流れは、前後ともホイールに沿ったフレームのカットアウト形状で、さらなるバイクまわりの空気の整流効果が発揮される。

マナハンドルバー(別売り)は、ハンドル幅&ステム長違いで5モデルを展開。ケーブルフル内装を達成しつつ、一人ひとりのポジションにマッチ

100%東レカーボンフレームの前三角(トップチューブ・ダウンチューブ・シートチューブ)は、ラテックス製マンドレルで成形され、プリプレグカーボンの肉厚や樹脂の流れを面密に調整。過度な剛性や軽さを求めてはいない。その一方で、ヘッドチューブやBBには高張力ディレクションカーボンを採用することで、必要な部分において剛性をしっかりと高めている。

ホイール&タイヤに沿ったフレーム形状で高いエアロ効果を発揮。コンパクトなリア三角も特徴的。32mmのタイヤ幅まで対応する
BBはT47BBを採用。ペダリング出力をロスなく前進運動に変換する

快適性を実現した「デュアルポジション・シートクランプ」

レレから大きく異なっている点がシートポストまわりだ。「デュアルポジション・シートクランプ」と名付けられたこのシステムは、シートクランプ部内側のシートクランプとエラストマー(ラバーホルダー)の上下位置を入れ替えることで、シートポストのコンプライアンス(たわみ)を最大で8.5%調整できるというもの。これによりライダーの好みや道路状況に応じて、乗り心地を自由に選択できる。

エアロロードとして最先端のトレンドと独自の機構をうまくミックスしたココ。多くのレースで勝利を狙えるとともに、エンデュランスのような快適な単独走も得意とするモデルだ。

シートチューブ内に内蔵されるシートクランプとエラストマーの上下を入れ替えることで、シートポストのたわみを調整可能
KOKOは、2段階のコンプライアンスに対応できる ように設計されている。①ノーマルポジション:シートクランプを1の 位置(上向き)にすると、コンプライアンスは ノーマルに設定される。もちろんこのポ ジションでもKOKOは荒れた路面をスムー ズに走り、思い通りのペダリングが可能だ。 ②コンプライアンス向上:シートクランプをポ ジション2(下向き)にすると、コンプライアン スは快適性を求めた設定となりる。KOKO のこのポジションによって、未舗装の悪路でも心地よくしかもミスなく走破することが可能となった。

多少の重量増はありながらエアロ、快適性、剛性において進化

レレとココの重量の比較

ココ レレ
フレーム 1139g 1050g 
フォーク(カット前) 420g 435g
シートポスト 135g 198g
マナバー(100-420mm) 395g  ―

※メーカー公表の重量比較 Disc仕様Mサイズの場合の比較、重量は+/- 3%の誤差あり

チャプター2
ココ

41万5580円(税込、フレームセット/グロスブラック)
42万7350円(税込、フレームセット/コバルト&グリーン)

グロスブラック

コバルト&グリーン

仕様

カーボン:100%日本製 Toray® カーボン
フレーム 6サイズ:XXS, XS, S, M, L & XL
フォーク 2サイズ:XXS, XS, S (53 offset) • M, L, XL (43 offset)
ヘッドセット:1.5” C2 Integrated System

互換性

機械式シフト・電動シフト:多様なグループセットを選択可能
電動シフト:Shimano Di2, SRAM eTAP & Campagnolo EPS
バッテリー・タイプ:Di2 SM-BTR-2, EPS V3 Battery 互換性
タイヤ・クリアランス:32mm
ブレーキ・タイプ:ディスクのみ
ボトムブラケット:インターナル T47 (86.5)
スルーアクスル:FR 12x100mm, RR 12x142mm E-Thru M12x1.5mmマナバー

78,870円(税込)

ケーブルや油圧ホースを内装することで、KOKOはすっきりとした外観と空力特性を実現。MANAバーを併用することで、KOKOの空力性能が最大限に発揮できる設計となっている。さらに、クイックフィットスペーサーを使用すれば、バーの高さを簡単に調整でき分解することも容易にできる。

ジオメトリー

(長さ単位:MM)

現代バイクのニーズの最先端を描いた一台

フロントタイヤの接地感が非常に軽いのが第一印象。スムーズに流れる車輪の慣性上に乗っているような、クリアな推進力に包まれる。これはヘッドチューブの剛性が非常に高く、オーバル形状フォークでハブ軸(スルーアスクル)をつかんでいるからだろう。驚いたことに、クライミングの低速走行時でも、このフィーリングは得られる。

またエアロハンドルにケーブルフル内装のコクピット、カムテールチュービングを施したフレーム形状は、エアロダイナミクスによる直進安定性に優れ、ライダーの意思に直感的な駆動力を発揮してくれる。高剛性のBBまわりと相まって、どのギヤに入れたとしてもトルクの流れが軽く、スピードに乗ったバイクは先へ先へと距離を稼いでくれる。

ワイドタイヤによるコンフォート性能に加え、D型シートポストによる路面からの振動減衰、軽いタッチで安全に制動する油圧ディスクブレーキなどが、スムーズな走行を実現、体感させてくれる。現代バイクのニーズの最先端を描いた一台だ。

インプレッションライダー
管 洋介

競技歴26年のベテランライダーで自身のチーム、アヴェントゥーラサイクリングの代表も務める。最新カーボンバイクからスチールバイクまで、長年の経験を生かした的確なインプレッションが持ち味。身長168cm。

SPEC

■フレーム:100%東レカーボン ■フォーク:カーボン ■コンポーネント:スラム・レッドeタップAXS ■ハンドル&ステム:マナハンドルバー ■ホイール:ジップ・303ファイアクレスト ■タイヤ:シュワルベ・プロワンチューブレスイージー ■カラー:グロスブラック、コバルト&グリーン ■サイズ:XXS、XS、S、M、L、XL ■試乗車重量:7.5kg(Sサイズ/ペダルレス)

 

ニューモデルインプレッション
一覧はこちらから

管 洋介のその他の記事は
こちらから

問:チャプター2ジャパン
https://www.chapter2bikes.com/ja

Info

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load