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“家系ラーメンのサードウェーブ”って? 吉祥寺『武蔵家』『武道家』店主対談

ラーメンの一大流派となった“家系ラーメン”。その流れを汲みながらも本場の横浜を離れ、吉祥寺で名店となった『武蔵家』と『武道家』。「家系のサードウェーブ」とも呼ばれるムーブメントを起こしたこの2軒の店主に「家系のいま」を語っていただいた!

“家系”なのに吉祥寺?

ラーメン好きならばご存知であろう“家系ラーメン”。モチっとした麺に甘みのあるスープ、そしてほうれん草とチャーシュー。吉村家に端を発すると言われる“家系ラーメン”は、弟子たちにより広がりをみせ、今や全国区の1ジャンルとして確立した。とはいえ、家系の本場は吉村屋が居を構える横浜。家系の名店として名を轟かせる店の多くが横浜エリアに出店し、家系ファンの聖地となっている。

この「家系=横浜」の図式に一石を投じた店がある。『武蔵家』と『武道家』の2軒だ。彼らが出店したのは、都内の「住みたい街」ランキングで上位常連である吉祥寺だ。あえて聖地を離れながら家系を謳う彼らは、ファンたちの間で「家系のサードウェイブ」と呼ばれている。

吉祥寺の両雄がサードウェイブと呼ばれるワケとは?

神奈川県横浜市で誕生した「家系ラーメン」。総本家である吉村家が開業した1974年から40年以上が経ち、今日では全国区となった家系の“今”を“吉祥寺の2人”に直撃インタビューした。

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——吉祥寺に出店するお二人を“家系のサードウェイブ”と呼ぶラーメンファンがいますが、家系とはどういった進化を遂げてきたのでしょうか?

『吉祥寺 武蔵家』店主 藤崎茂也さん(以下敬称略) 吉村家を筆頭とする家系の第一世代は小難しい理論ではなく、家系の味を作り上げたという点で尊敬に値しますね。豚骨と醤油を組み合わせたら旨い、というシンプルな思いをカタチにしたところがスゴイ!

『武道家 吉祥寺』店主 菊地輝さん(以下敬称略) 第二世代の筆頭株は六角家でしょうね。第一世代が生み出した家系を、体系化したのはこの世代ですね。

藤崎 体系化されたもののなかに注文の取り方があるよね。脂の量に、スープの濃さ、麺の固さを選ばせるスタイルはいまや当たり前だけど、第二世代が体系化した家系ならではのパフォーマンスだったね。

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菊地 僕たちは10年以上前から第二世代にあたる店で修行をした世代です。ただし、家系は独立するとそれぞれの裁量でやっていくので、僕自信の店は第一世代とも、第二世代とも異なると思います。

藤崎 たとえばユニフォームとかね。自分が吉祥寺に店を出した頃は吉祥寺に家系はほとんどなくて、家系がこの土地に馴染むかって考えたね。それで、これまでの家系のスタイルである“ちょっと頑固で威圧的(笑)”な感じではなく、親しみやすさを取り入れるために、ユニフォームはカジュアルなTシャツにしたんだよね。

菊地 藤崎さんのところもそうですが、うちも接客は家系らしくないかもしれません。武道家ではお客様が入店すると「っせーい」ってお声がけをするんですけど、これは“元気よく、明るい声掛け”を突き詰めていった結果なんです。

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藤崎 あれは気持ちいいよね。ただ、ユニフォームや接客、清潔感なんかでは改革をしたけど味は変えないようにしているね。開店3年目くらいに「これが武蔵家の味だ」ってのを完成させたから、そこは守り抜こうと。いま、開店当初に学生だった常連さんが子どもを連れてきてくれるようになってきて、「そうそうこの味だよ」って言ってくれる。そのお子さんが大人になった時に、またお子さんを連れてきてくれたら、うれしいよね。

菊地 うちはもうすぐ10年になるんですけど、味は微妙に、何回も変えています。材料を変えたり、配合を変えてみたり……。いまだに、“最高な一杯”を模索している途中ですね。ただし、なんでも変えていいかというとそうではない。豚骨醤油であること、お客様の好みを伺うスタイル。これは自分が好きな家系なスタイルであり、ここを変えては根本が揺らぎますからね。

藤崎 そう、ぼくらは家系を時代にアジャストさせながらも、実は家系を守っている。第二世代に教えてもらったからこそ、第一世代から守られている“大切なもの”を知っているし、守り抜くことができるんだよね。

“家系サードウェイブ”を代表する2軒の渾身作がコレだ!

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吉祥寺 武蔵家「豚骨醤油ラーメン」650円

麺は中太ストレート。ダシは豚骨、鶏ガラ。ほうれん草、海苔3枚、肩ロースのチャーシュー、刻みネギという家系の鉄板具材が丼を彩る。コクのあるダシと深い醤油のバランスが良く、歯ごたえのある麺との相性も良い。

【SHOP DATA】

吉祥寺 武蔵家

住所/東京都武蔵野市吉祥寺南町1-8-11 弥生ビル1F
TEL/0422-77-0180
営業/11:00〜翌1:30(L.O.)、日曜〜翌0:30(L.O.)
休み/年中無休

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武道家「ラーメン」700円

麺はウェーブの効いた太麺。ダシは豚骨(ゲンコツ、頭、背骨、あばら、肩、小骨の混合)と鶏ガラ。具材はチャーシュー、大判の海苔3枚、ほうれん草だ。いわゆる濃厚スープであるが、醤油ダレの香ばしさと味も生かされた絶妙なバランスにファンが多い。

【SHOP DATA】

武道家 吉祥寺

住所/東京都武蔵野市吉祥寺南町1-5-11
TEL/0422-72-7099
営業/11:00〜15:00、16:00〜翌2:00
休み/年中無休

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buono 編集部

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使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。

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