柳葉魚〈シシャモ〉|料理を愛する人のための魚図鑑
buono 編集部
- 2020年11月18日
INDEX
北海道で獲れるのが本物のシシャモ
シシャモは世界中でも北海道南東部の太平洋沿岸の一部でしか獲れない魚であり、ヨモギの茎を口に通しシシャモを干す光景を「すだれ干し」と呼び、漁獲される北海道南東部の秋から冬の風物詩となっている。
このシシャモだが、漁獲減少のため、キュウリウオやカラフトシシャモ(カペリン)が代用品として売られており、スーパーなどでは比較的安価に出回っている。
国産・本シシャモと輸入物のカラフトシシャモ
現在はスーパーなどでカラフトシシャモがシシャモとして並んでおり、本シシャモとの区別をするうえで混乱することが多い。シシャモは、1970年代の乱獲によって漁獲量が激減。そこでカラフトシシャモをシシャモの代用品として流通させるようになった。しかし日本固有種である、「本物のシシャモ」と同じ名前での販売が行なわれてしまったのだ。現在は2003年のJAS法改訂にともない「原材料名」をシシャモでの表記はできなくなっている。
おすすめの料理
干物、天ぷら、フリッター、刺身など
DATA
分類
キュウリウオ目 キュウリウオ科
学名
Spirinchus lanceolatus
英名
Shishamo Smelt
産地
産地は北海道の南東部の太平洋側沿岸。本シシャモは世界中で、このエリアでしか獲れない。
旬
産卵時期にあたる秋が旬。鮮魚は秋に出回る。また輸入品のカラフトシシャモの干物は、スーパーなどで周年出回っている。
目利きのポイント
- キズなどが入っていなくて美しいもの。
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PROFILE
buono 編集部
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。
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