サーファーズイヤー、腰痛などサーファー特有の疾病と予防法
FUNQ NALU 編集部
- 2017年06月06日
サーフィンにおける三大病は水温や紫外線などに注意
サーフィンは決してコンタクトスポーツというわけではないが、計り知れないパワーを持つ波が相手。まともに食らったら、その衝撃はかなりのものである。しかもリーフやボードなど鋭く尖ったものとの接触も考えられる。
プロ・サーファーであろうが、切傷、打撲、脱臼、毒性海洋生物との接触などありとあらゆる障害・外傷を経験しているし、一般のサーファーであれば慢性的な腰痛などに苦しんでいる人も多い。何がサーフィン特有の症状なのかを特定するのは難しい。そんなこともあり、以前、サーファーズ・メディカル・アソシエーションが実施したアンケート調査をひもといてみると、切り傷や打撲といった外傷のほかに、「腰痛」「サーファーズイヤー(耳の障害)」「目の障害」といった水温や紫外線といった環境が影響する三つの大きな障害が見えてきた。
つまり、サーフィンには冷水と紫外線という弊害要因に長い時間接していることでもたらされる障害が多く、症状が大きくなる前に予防していくことが大切というわけだ。なかでも腰痛は、いろいろな原因と症状がある。しかし、上体を反らした姿勢が強いられるサーフィンでは、とくに背筋と腹筋の筋力のアンバランスに起因するケースが多く、日頃から腹筋強化で予防しておきたい。
外耳道が狭まるサーファーズイヤー
外耳道に冷たい水の侵入が繰り返されることで、外耳道周囲の骨が炎症を起こし、外耳道が狭まっていく障害。自然治癒が望めず、ある程度まで進行し聴覚障害が生じたら、骨の摘出手術を受けることになる。耳栓をして海に入るのが今のところ一番の予防策だ。
パドリングが原因となる慢性的腰痛
サーファーの腰痛は、パドリング動作の力学的ストレスが腰部に集中しやすいことで生じることが多い。とくに背部と腹部との筋力バランスが崩れると、脊椎は腰のあたりで前に湾曲し、正常なカーブを描けなくなる。腰周辺は常に余計な負担がかかった状態となり、少しの刺激でも腰痛が生じる。
恐いのは白内障、目のゴミにも注意
紫外線を多く浴びていることから生じる可能性が高い白内障。その原因には、怪我、遺伝、加齢などがあるが、サーファーにとっては、紫外線予防とともに、目に入った異物で角膜を傷つけないようにすることが大切。異物は、下まぶたを引っぱって眼球を上に、両まぶたを引っぱって左右に動かして確認する。
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PROFILE
FUNQ NALU 編集部
テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。
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