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日本ロングボード紀行【宮崎】

海に囲まれた日本列島には、日々、大海原からうねりが押し寄せる。豊かな海岸線、峻嶺な山々から注ぐ大河に恵まれ、さまざまな波を生み出している。四季折々、津々浦々で、今この瞬間も波が生まれては消えていく。そこには、その波をこよなく愛し、守り、慈しむサーファー達の姿がある。そう、日本は世界に誇るサーフアイランドなのだ。この連載では、ロングボードを切り口に、各地のサーファーコミュニティと彼らの地元の波への思いを伝えていきたい。

今回、足を運んだのは九州の宮崎。果たして、どんなサーファーと波が待っているだろうか?
◎出典: NALU(ナルー)no.113_2019年7月号

90年代半ばに巻き起こった、ロングボードのリバイバルブーム

宮崎県は日本で屈指の人気を誇るサーフトリップのデスティネーションだ。太平洋に直面した長大な日向灘が、うねりを敏感にキャッチして、多彩な波を生み出す。特に宮崎市は、コンスタントに波に恵まれるだけでなく、アクセスのよさや観光地ゆえに宿泊施設や飲食店も充実してアフターサーフも楽しめることもあり、多くのサーファーが足を運ぶ。

▲遠大な海岸線に無数の波がブレイクする。手前から、こどものくに、加江田河口、木崎浜

▲南国の日差しにクリーンな波が映える

今や多くのサーファーでにぎわう宮崎だが、サーフィンの歴史は半世紀近く前にさかのぼる。九州のサーフィン発祥の地と言われる佐世保や唐津のサーファー達が、オフシーズンの夏場に太平洋側のポイントを開拓していき、ここ宮崎にもサーフィンの種をまいたのだ。

▲宮崎のアイコンといえば「県の木」でもあるフェニックス

以来、サーファーも増えていったが、ロングボードがリバイバルし盛り上がりをみせたのは90年代半ば。その火付け役となったのが、九州初のプロロングボーダーの森園茂生さんだ。現在は市内でサーフショップ「ラムジャングル」を営みながら、大会やイベントを開催したりと、宮崎市のサーフカルチャーをけん引している。

「1990年からロングボードに乗り始めました。足をケガしてリハビリが目的でした。最初は乗り方もわからずに、昔をよく知る大先輩から『歩け!』と言われて(笑)。ウォーキングやノーズライディングも知りませんでした」

▲宮崎市のサーフィン界のレジェンドの一人、森園茂生さん。九州初のプロロングボーダーとして、宮崎のロングボードシーンをけん引してきた

今ではすっかりロングボーダーも増えた宮崎だが、当時はまだまだマイナーな存在。地元のサーファーから煙たがれることもあったと言う。そこで森園さんは、海外を始め宮崎のクラシカルポイントのビッグウェーブやバレルをロングボードでパフォーマンスして、ロングボーディングのスタイリッシュさを自ら証明してきた。その姿を見てロングボードに興味を持つサーファーが続いた。現在コンテストシーンで活躍するトッププロの秋本祥平や、ショートボードのプロとして活躍しながらロングボードのプロ資格も取得した西口京佑と平田夏帆など、若い世代のタレントも育っている。

▲ショートボードのプロからロングボードのプロ資格を得る若手も増えている。西口京佑は二十代、平田夏帆はまだ十代だ。これからの宮崎のロングボードシーンが楽しみだ

宮崎は「波よし」「人よし」「気候し」。

市内には多くのポイントがあるが、ロングボーダーに最も人気のポイントが木崎浜の加江田河口だ。まだ宮崎でロングボーダーが市民権を得ていなかった時に、森園さん達パイオニアが拓いたポイントだ。以来、地元のロングボーダーに愛され続けて、海の中にもメローな空気が漂う。森園さん曰く、「ロングボーダーいこいのポイント」なのだ。

▲加江田河口の駐車スペースには、休日になるとロングボードを積んだクルマでいっぱいに

「宮崎はコンスタントに波がありますが、ロングボーダーにおすすめなのは秋の終わりですね。10月から11月の台風が抜けたバックスウェルがベスト。北西のトレードウインドで、ロングボードにはもってこいだと思いますよ。それと春先の季節の変わり目もいいですね。波をシェアしながら楽しんでほしいですね」と、森園さん。

▲朝日の中で波を独り占め。そんな贅沢も宮崎では珍しくない

▲市内のサーフポイントは市街からのアクセスも良好だ

波よし人よし気候もよし。三拍子がそろって、さらに食にも恵まれ風光明媚。サーファーなら一度は足を運んでみたくなる土地だ。

▲グランドスウェルがヒットすると真価を発揮するクラシックポイントも多い。こんな日は見学に徹すべし

▲加江田河口と並んでロングボーダーに人気のこどものくに。波もメローで比較的空いていることもあって、好むロングボーダーも多い

▲観光名所として知られる青島ビーチでもサーフィンが楽しめる

出典

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FUNQ NALU 編集部

FUNQ NALU 編集部

テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

FUNQ NALU 編集部の記事一覧

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