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サーフィンを止めるな/サーファーからのメッセージ(脇田貴之編)

今、世界は未曾有の変革期を迎えている。Covid-19という未知なるウイルスによって誰もが 経験したことのない自粛生活を強いられ、経済は停滞し、海に入ることさえ煙たがれるこの世の中を、誰が一体予測できたことだろう。これからのサーフシーンはどうなって行くのか。
この大きく時代が変わるその瞬間に、サーファー達は何を想い何を願ったのか。
その断片を切り取り、後世に残すためにこの特集は企画された。
『THE VOICE-サーフィンをとめるな。』
リアルなサーファー達の声をここに贈りたい。
◎出典: NALU(ナルー)no.117_2020年7月号

日本が誇るパイプライナー脇田貴之

今回の事態で、世界中のいろいろな方面で、いろいろな方々が大変な思いをしておられると思います。そんな状況の中で今回NALU Magazineから連絡があり、ウィズコロナ時代のサーフィンについてコラムを描いて欲しいという依頼を受けました。それはとても難しいテーマです。果たして僕にそんな大それたことが書けるのか、世界中で苦しんでいる人がいるこの状況の中、いろんな想いが頭の中をめぐり、しっかりとした答えを見つけられないまま、このコラムを書いています。
僕自身は今5月の時点で、ハワイ・オアフ島のノースショアにいます。当初の予定では4月前半には日本に戻る予定でしたが、4月から6月いっぱいまでハワイ〜日本間の全エアラインのフライトが運休している為です。ハワイは3月から既に外出禁止令が出ましたが、日中は外での運動は許されていて、サーフィンもできていたのは有り難かったです。ただ、ビーチを警官が4輪バギーに乗ってパトロールしていて、ビーチに座っていたり、運動していない場合は注意されて、違反切符を切られている人もいました。そのくらいサーフィンしたらすぐに家に帰るというのを徹底していました。

ノースショアでの日常と変化

そんな中で驚いたのは、例年だと4月くらいになってくるとノースショアも春になってきて、ミッドシーズンほどのウネリは入り辛くなるのですが、今年の4月は今はミッドシーズンなのかと勘違いしてしまうほどの良いウネリが入って、 2日間にわたるパイプラインは、去年の10月からの今シーズンを通してもベスト5に入るエピックデイでした!
ハワイはここのところ(5月17日現在)新規感染者数0の日が続いていて、15日からは営業自粛が解除され、お店なども営業が再開しています。 未だハワイに来る観光客は制限されていますが、ノースショアは少し活気が戻ってきた感じがしま す。
今回のこの自粛により、普段サーフィンができることの有り難みをまた実感しましたし、普段からやっているヨーガやトレーニングする時間が増えて、より自分の身体に目が向くようになり、やはり健康が最高の利得なんだということも再確認しました。サーフィンも調子が良くて、半分冗談でまたコンペにトライしたいなくらいに思っています。

サーフィンによる癒しと未来

現実に戻ると大変な状況ですが、サーフィンしている時に、海を観てリズムを合わせることや、 自分の身体の中を内観することに集中すると、その間はストレスフリーになって癒されるし、パワーを貰えます!
世界中で沢山の人が亡くなり、経済にも大打撃を受けて、サーフィンの世界でWCT、WQSや国内ツアーの全てのコンテストが現時点でキャンセルになっていて、本当に早く普通の生活に戻ってほしいと思っています。
そんな中で一つだけ今、良くなってることがあるとニュースで見ました。それは地球の自然環境です。今回の世界中での自粛により、CO2ガスの排出量やどこかの国の大気汚染などが改善しているという事実。これはまだ僕ら世界中の多くの 人が意識を変えることができれば、地球がまだまだ改善して存続していけるんだということを、教えてもらえたと思います。

僕ら世界中の人々が意識を変えるチャンス

日頃から僕らにできる一つの例としては、マイクロプラスチックの事をもっと多くの人に知ってもらいたいと思っています。このまま行くと、2050年には海にいる海洋生物の数よりプラスチックの数が増えるという単純なことではなくて、その目に見えないようなプラスチックを魚などが食べて、それを最終的に僕ら人間が食べて、どんどん身体にプラスチックが入っていくと言うことなのです。コンビニやスーパーでビニールを貰わない、浄水器などを付けて、ウォーターボトルを使うなど、プラスチックを無くすのに少しでもできることはあります。消費者の需要が無ければ、生産者も作らなくなると思います。他にも、なぜ原発が必要無いのか、それはプルトニウムは半永久的に自然には還らないからです。こういった自然環境をじっくりと考えるいいきっかけだったと思っています。
僕はまだ48歳で若輩者ですが、今までサーファーとして生きてきて、自然に優しい、自然にとって良いことは最終的には全て上手くいくようになると経験から学んできました。いろいろなことがあると思いますが、もう時代が変わってきたんだと思います。去年に来た台風も、年々人間の想像を超えてきています。
自然と文明のバランスが大事なんだと思います。 僕らサーファーはいつも海(自然)がフィールドで、綺麗な水の気持ち良さや、波との一体感など、海から恩恵を受けていて、自然の大切さがよりわかる人種です。ワクチンが出来上がれば、インフルエンザと同じようにコロナがある中で生活していくことになり、サーフィン界もコンテストなどが早期に再開できるようになると思います。 それまで基本的にはステイホームで乗り越えていきましょう。

海や自然とチューニングを合わせることで得られるもの

もし今サーフィンすることができないのであれば、オススメしたい方法があります。サーフィンできない時に僕がよくやるのは、マインド・サーフィンです。本当は海を観ながらが一番いいのですが、家にいる時は好きなサーファーの動画を観たり、今は世界中のバレルライダーがGoProを使って撮った、彼らが見ている景色が映像で簡単に観られるので、よりイメージしやすいはずです。やってみてください! ラジオのチューニングと一緒で、いつも海(自然)をフィーリングしていると、また海に入った時に海とのチューニングが合わせ易くなります! あとはメディテーションをすると、目を開けた時に、海に入って、上がって来た時と同じ感覚になって、癒されます。
波も乗り続けるとまた良いセクションが出来てくるように、必ずこの未曾有の事態の先には素晴らしい未来が待っているはずです。ネバーギブアップで乗り越えていきましょう!

出典

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NALU 編集部

NALU 編集部

テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

NALU 編集部の記事一覧

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