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【Products】南相馬市から日本各地へ。人気のサーフボードファクトリーを大解剖!

サーファーにとって最も大切なギアと言えばやはりサーフボード。ブランドは数え切れないほど存在し、ボードデザインも実にさまざま。ボードごとに乗り味や適した波が違うため、波のコンディションやその日の気分によってボードを使い分けるサーファーも多い。いろんなサーフボードに乗ってみたい、所有してみたい。それは波乗りに魅了されたサーファー達の夢のひとつ。無限に存在するサーフボードこそが、何年経ってもサーフィンに新鮮さや波に乗る喜びを運んでくれるのだから。

そんなサーファーにとって欠かせないサーフボードは、実は南相馬市でも作られている。創業は約15年前。サーフツーリズム推進委員会の委員長でもある室原真二さんが立ち上げた「M.S.P」(室原サーフボード製作所)だ。

「高校3年生の夏にサーフィンを始めた僕は、毎日海に通うほどあっという間にサーフィンにハマってしまいました。海までは自転車で片道40分。今思うとなかなか大変な距離ですが、当時はとにかく毎日サーフィンできるのが嬉しかった。飽きっぽい性格なのですが、なぜかサーフィンだけは飽きなかったんですよね」と室原さん。

サーフボード製作所ができるまで

「20代の頃は自分がプレイヤーでありたいと思っていて、サーフコンテストに出ることが常に目標でした。もちろん当時はプロサーファーを目指していました」。

そんな室原さんの心境に変化が訪れたのは27歳の時。もっともっとこの業界に深く関わりたいという野心が生まれてきたのだ。そう思った時に脳裏に浮かんだのは、選手生命に限りのあるプロサーファーより、いつまでも続けられる裏方という仕事だった。

サーフィンの大会を企画したり、そのお手伝いをしたり、審判を担当したり…。その一環としてサーフボード製作所は必然的に誕生したのだろう。「高校卒業後は普通の会社員として5、6年働いていたが会社の倒産によりリストラ」さて次はどうしようかと思っている矢先にサーフボードの製造に誘ってくれた人がいたのだ。

「そのままこの世界に入り、今は54歳を迎えます」

このファクトリーで働くスタッフは本人を含めて6人。もちろん全員がサーファーだ。1日に完成させるサーフボードは10本近く。全国的にみてもこの本数のボードを作れる工場は少ない。数回の増築を繰り返し、どんどん大きくなる「M.S.P」は、日本のサーフカルチャーを支える重要な存在でもある。

サーフボードができるまで

1本のサーフボードが完成するまでには、サーフボードの形を作り出す「シェイピング」や、ボードに強度を出すためにガラスクロスを巻き、その上から樹脂を流してラミネートする「グラッシング」、最後にボード表面の余分な樹脂を削り落とす「サンディング」など、さまざまな工程がある。一部の作業は外部に依頼するサーフボード工場も多いなか、「M.S.P」はすべて自社で担当。各スペシャリストがプライドを持って、サーフボード作りに携わっている。この場所を訪れて感じるのは、サーフィンへの強い愛と職人魂なのだ。

工場にはサーフボードの原型となる素材「ブランクス」が多く並ぶ
ガラスクロスを巻き、その上に樹脂を流す「グラッシング」
サーフボードに色付けに欠かせない染料。乗り味はもちろん、デザインも楽しいのがボードの魅力

海外の人気シェイパーにも認められた実力

「M.S.P」で製造するサーフボードは、全国で展開されている有名サーフショップチェーンでの販売がメイン。同時に、世界中で愛されるカリフォルニア生まれのサーフボードブランド「LOST」のシェイプデザイナーMAYHEMが公認した工場でもある。

MAYHEM本人からそのノウハウを受け継いだ室原さんは、「MADE IN JAPAN QUALITY」としてLOSTサーフボードのストックボードも制作している。

「M.S.P」オーナーの室原真二さん

「サーフボード産業をこの街にたくさん持って来れるようになったら最高だなと思います。海もサーファーばっかりだけど、街もサーフボードばかり! そんな形を作るのが僕の夢です」

最先端の技術で作られるサーフボード

サーフボード作りの肝とも言える「シェイピング」は、すべて手作業で行うハンドシェイプと、一定の工程を機械によって削り出していく方法がある。ハンドシェイプによる特別感は魅力のひとつでもあるが、仕上がりにムラが生まれてしまうのも悩みのひとつ。「M.S.P」では、最新の機械を使ってフィニッシュに近い形まで仕上げ、最後に人の手で調整をする。

パソコン上でボードの形状を立体的にデザイン
パソコン上のデータ通りに切削を行う機械

サーフカルチャーが根付く湘南や千葉にも負けないサーフボード作りが行われている南相馬市。成熟した文化を保ちながら、混雑とは無縁の海でサーフィンができる。このポテンシャルは日本を見渡してもなかなか見つけることができない。

「まあ、こんな田舎ですけど頑張っていますよ。日本屈指のサーフタウンやサーフアイランドと言われるまで、続けていきたいと思っています」

にっこりと大きな笑顔を見せる「M.S.P」の職人達。彼らが作るサーフボードは、南相馬市の大きな光。豊かな海に囲まれた日本の中でも、コンスタントに良質な波がブレイクするこの場所は、サーファーにとっていつまでもパラダイスなのだ。

 

再会の海~北泉の波が呼んでいる~

サーフィンの街・南相馬市が辿る希望への歩みに、サーフィン専門メディアNALUがさまざまなコンテンツで迫る。

はじめてのサーフィン

“いつか子供と一緒にサーフィンしたい”と夢見る子育て世代のお父さんサーファーの願いをカタチにするべく、震災からの復活を歩む福島県南相馬市の北泉海岸を舞台に、あるプロジェクトが動き出しました。子供たちのサーフィン初体験物語を、「Def Tech」のMicroが結成した新ユニット「WST(ダブスト)」の楽曲にのせてお届けします。

RESTART -北泉海岸 再始動したサーフツーリズム-

“リスタート”をテーマに、福島県南相馬市・北泉海岸の「サーフツーリズム」プロジェクトに密着したドキュメンタリー。震災から11年。ローカルとビジター、サーフィンをする人としない人、みんなにやさしくてひらかれたビーチを目指して奮闘する人々の声を、サーファー・坂口憲二さんのナレーションと共にお届けします。

 

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NALU 編集部

NALU 編集部

テーマは「THE ART OF SURFING」。波との出会いは一期一会。そんな儚くも美しい波を心から愛するサーファーたちの、心揺さぶる会心のフォトが満載のサーフマガジン。

NALU 編集部の記事一覧

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