北八ヶ岳の「山小屋」19軒 後編
PEAKS 編集部
- 2021年06月25日
INDEX
日本有数の美しさを誇る針葉樹の原生林をもつ北八ヶ岳。人気の山域だけに山小屋も多い。今回はそんな個性あふれる魅力的な小屋紹介の後編をお届け。特別な用はなくとも立ち寄りたくなる11軒を見てみよう。
>>>黒百合ヒュッテ、蓼科山頂ヒュッテなど8軒を紹介した前編はこちら
文◉編集部、吉澤英晃 Text by PEAKS, Hideaki Yoshizawa
写真◉荒木優一郎(ルポ)、斉藤政喜、武部努龍 Photo by Yuichiro Araki, Masaki Saito, Doryu Takebe
イラスト◉藤田有紀 Illustration by Yuki Fujita
取材期間◉2020年4月8日
出典◉PEAKS 2020年5月号 No.126
「高見石小屋」星空観察に訪れたい、初心者にも優しい小屋
八ヶ岳で星空観察をするなら高見石小屋といわれる。小屋の主人は八ヶ岳の星博士と呼ばれるほど天文に詳しく、晴れた夜にはドブソニアン式の350㎜ の天体望遠鏡(しかも手作り!)で星の観察会も開いている。
ほかにはないユニークなイベントを目当てに訪れる人も多く、夏には星空とワインの集い、冬にはクリスマス会、年末年始には忘年会に新年会と盛りだくさんで、目的が山ではなく山小屋になるのもうなずける。
小屋内の床はきれいに磨き上げられ、天井にはレトロなランプがたくさん下がっている。これらは飾りではなく、夕方以降はランプの灯りですごすため。このシチュエーションだけでもうっとり。
手すりや柱の木材も小屋内にある薪ストーブも、あまり登山をしない人がイメージする「山小屋ってこんな感じだよね」がそのまま形になっていて、どこを切り取っても画になる。
部屋は1階に3~4人用の個室がふたつと6~7人用の個室がひとつ。2階に40人入れる大部屋がある。冬季はこたつが登場し、両端に並んだふとんの中央が談話室のようになる。また素泊りでも1年を通して小屋内で自炊ができるのはありがたい。
名物は、小ぶりでもボリューム満点のあげパン
小屋の裏手の岩場・高見石にあがれば、夕日やご来光も拝める。天気のいい日中なら白駒池一帯を眺められ、北アルプスまで望めることもあるとか。無雪期はけっこうな岩場なので少し躊躇するが、小屋に泊まるならぜひとも押さえておきたい絶景ポイントだ。
2020年の春夏登場メニュー
スタッフも親切で頼れる方ばかり。取材で訪れた日(往路も復路も)も私たちが進む登山道の状況や最近の天候のことなどを気に掛け、細かく教えてくれた。2019年の秋は台風の影響で登山道もかなりの被害を受けた。高見石小屋から麦草峠までの登山道の被害はとくに大きく、各山小屋のスタッフが登山道確保のために奔走してくれているという話も聞いた。
そんな真面目な話のあと、ツルヤのオリジナルジャムの話に。「国産花豆あん あんバター味」はクラッカーにつけて食べるのが美味しいとすすめられ、試食させてもらったらすっかりハマってしまった。
山小屋泊の醍醐味のひとつに、小屋の人との交流がある。繁忙期はそれが叶わないこともあるが、取材じゃなくても常連じゃなくても会話がなくても、気にかけてもらっていることを感じる瞬間があり、それがうれしく、ありがたい。個人的には稜線や山頂で見た景色よりも何気ない会話や小屋ですごした時間(とご飯)のほうが記憶に残っていたりする。
火が灯るとより一層幻想的に
そして忘れずに名物のあげパンもオーダー。小ぶりに見えるもきなこや抹茶、ココア、チーズもたっぷりまぶされているので食べ応えがある。コーヒーを飲みながらついついのんびりしたくなる、独特の空気感。次回は雪の時期に星空観察と雪山デビューをしよう。
【連絡先】
TEL.080-2188-4429
www.yatsu-akadake.com/takami-k.html
【小屋DATA】
標高:2,300m
営業期間:通年
収容人数:60人
(現在は新型コロナウイルス対策のため30人)
料金:1泊2食¥8,800、素泊り¥5,500、お弁当¥900
テント場:10張(¥550/1人)
風呂・シャワー:なし
炊事が可能なスペース:あり
小屋近くのキャンプ指定地:あり
個室利用できる部屋
フリーWi-Fi:なし
生ビール:なし
※山小屋の掲載情報は2020年4月8日現在のものとなります。最新情報は小屋へお問い合わせください。
「白駒荘」で豊富な野菜の絶品グルメを味わう
創業は大正11年(1922年)。北八ヶ岳が誇る名所「白駒池」の池畔にたたずむ山小屋として、古くから多くの登山客に愛されてきた。目の前に広がる白駒池の景色もさることながら、登山者の足を引きつける名物といえば、ケーキセットなどのスイーツや食材にこだわった軽食だ。
自家栽培した野菜を使った料理が多く、天ぷらやパスタと並ぶ「自家製野菜のカレーライス」は、なかでもリピート率No1の人気料理となっている。絶品グルメに舌鼓しながら、建物にも目を向けてみよう。
新しい「新館」は、2017年の年の瀬に起きた不慮の火災から、わずか9カ月後に奇跡的に再建した。宿泊者には嬉しい、床暖房とお風呂といった最新の設備が整っている。もうひとつの建物が「本館」で、こちらは創業当時の面影をいまに残す歴史ある建造物として知られている。
人気カレーを自家製野菜と共にご賞味あれ
【連絡先】
TEL.090-1549-0605
http://yachiho-montblanc.com/
【小屋DATA】
標高:2,115m
営業期間:通年
収容人数:200名
料金:金土日1泊2食¥9,500~、素泊り¥5,800~
テント場:なし
風呂・シャワー:あり
炊事が可能なスペース:なし
小屋近くのキャンプ指定地:なし
個室利用できる部屋:あり
フリーWi-Fi:なし
生ビール:なし
※山小屋の掲載情報は2020年4月8日現在のものとなります。最新情報は小屋へお問い合わせください。
秘湯と料理を同時に楽しむ山麓の温泉旅館「唐沢鉱泉」
北八ヶ岳の西部、中山峠の麓にある唐沢鉱泉は、山小屋というより、山の近くにある温泉旅館と表現したほうが正しいだろう。車でアプローチすることができ、「日本秘湯を守る会」の会員宿であることでも知られている。自慢の天然温泉の泉質は二酸化炭素冷鉱泉で、湯船につかるとシュワーっと炭酸ガスが肌に付着するのが特徴だ。そして通される部屋はすべて、い草の香りが心落ち着く和室になっている。
いわゆる大部屋で雑魚寝のイメージが強い山小屋とはまったく違う、とても快適な施設なのである。それは料理にも同じことがいえる。1泊2食の夕食は、自家製のニジマスの甘露煮をはじめ、地元で採れた旬菜を使った豪華なラインナップ。食前酒、お刺身、そしてデザートまで、ずらりと並ぶ。さらに特別料理の「猪鍋」も人気が高いので、興味のある方はぜひ味を確かめてもらいたい。
また周辺は、宿を拠点に気軽なハイクができるコースが豊富。なかでも往復1時間の枯れ尾の峰がおすすめだ。
【連絡先】
TEL.0266-76-2525
www.karasawakousen.com
【小屋DATA】
標高:1,870m
営業期間:4月25日~1月中旬
収容人数:80名
料金:1泊2食¥13,350~
テント場:なし
風呂・シャワー:あり
炊事が可能なスペース:なし
小屋近くのキャンプ指定地:なし
個室利用できる部屋:あり
フリーWi-Fi:あり
生ビール:あり
※山小屋の掲載情報は2020年4月8日現在のものとなります。最新情報は小屋へお問い合わせください。
食事の美味しさに定評あり。温かな雰囲気が魅力の「しらびそ小屋」
小屋周りのロケーション含め、山小屋を目的に訪れる人もいるほどファンが多い。自己主張せず、さり気なくつつましいたたずまいの建物は静かな風景の一部として溶け込んでいる。小屋前のミドリ池や針葉樹林の向こうに見える天狗岳、木漏れ日があたる様子など、雰囲気のよさは、稜線上にあって眺望を堪能する山小屋とはまた違った趣がある。
食事の美味しさにも定評があり、なかでも八ヶ岳の名物メニューとして知られるのが、宿泊者限定の厚切りトースト。薪ストーブでじっくり焼かれ、外はカリっと、なかはふんわりとした食感が特徴。フルーツのジャムが添えられる。軽食として提供されているジャムがのったチーズケーキもぜひ楽しみたい。
【連絡先】
TEL.090-4739-5255/0267-96-2165
http://www.ytg.janis.or.jp/~st.imai/framepage-top.htm
【小屋DATA】
標高:2,040m
営業期間:通年(7、8、9月以外の水曜休)
収容人数:40名
料金:1泊2食¥8,800、素泊り¥5,800
テント場:10張
風呂・シャワー:あり
炊事が可能なスペース:あり
小屋近くのキャンプ指定地:なし
個室利用できる部屋:あり
フリーWi-Fi:あり
生ビール:あり
※山小屋の掲載情報は2020年4月8日現在のものとなります。最新情報は小屋へお問い合わせください。
根石岳直下の稜線上にあり眺望抜群「根石岳山荘」
稜線に「おもむきのある小屋、風呂あり、自家製野菜たっぷり、自家製大豆から作った手前味噌」という看板が掲げられ、屋根に積まれた石が味わいのあるたたずまい。コマクサの花畑のなかにある小さな山荘。
昔ながらの本館と最新設備の新館があり、小屋にいながら夕日とご来光、諏訪盆地の夜景も楽しめる抜群のロケーション。硫黄岳と天狗岳の両方にアクセスしやすいので、2ピーク登山の基点としても最適だ。
驚きは稜線上にあるお風呂。男女交代制で複数人で入れる(6月~10月)。天気がよければ諏訪盆地一帯や北アルプスが眺められる。山荘ではすべてに湧水を使っており、利用者も山荘横の涌水を使える。
会計をカード決済できる数少ない山小屋だ。気象観測システムで山荘の状況をツイッターで配信しているのでチェックしてみよう。
【連絡先】
TEL.0266-73-6673
http://iou.style.coocan.jp/neishi/index.html
【小屋DATA】
標高:2,550m
営業期間:4月29日~11月7日
収容人数:60名
料金:1泊2食¥10,000~、素泊り¥7,000
テント場:なし
風呂・シャワー:あり
炊事が可能なスペース:あり
小屋近くのキャンプ指定地:なし
個室利用できる部屋:あり
フリーWi-Fi:あり
生ビール:あり
※山小屋の掲載情報は2020年4月8日現在のものとなります。最新情報は小屋へお問い合わせください。
学校登山にも使われる夏季限定の山小屋「ヒュッテ夏沢」
北八ヶ岳、南八ヶ岳の分岐点、夏沢峠にあり、学校登山の受け入れを専門にしているほか、営業期間も7、8月のみという山小屋。貸し切りになっていなければ一般の登山客の利用も受け入れており、タイミングによっては大勢の中学生といっしょにすごすという非日常的な体験も。
薪ストーブがある広い談話室、50人近くが同時に食事ができる食堂、むき出しの鉄骨と斜めの天井が屋根裏を思わせる大部屋が合宿所を思わせる。談話室の中央には薪ストーブがあり、宿泊者が自然と輪になって話せる空間になっている。
小屋からは朝日を見ることができ、硫黄岳の「爆裂火口」も眺められる。15人以上なら貸し切りも可能。グループ山行を計画するのもおもしろそうだ。
【連絡先】
TEL.0266-74-2728
www.yatsugatake.gr. jp/natuzawa
【小屋DATA】
標高:2,440m
営業期間:7月~8月
収容人数:100名
料金:1泊2食¥9,000、素泊まり¥6,500、お弁当¥1,000
テント場:なし
風呂・シャワー:アリ
炊事が可能なスペース:アリ
小屋近くのキャンプ指定地:ナシ
個室利用できる部屋:アリ
フリーWi-Fi:アリ
生ビール:アリ
※山小屋の掲載情報は2020年4月8日現在のものとなります。最新情報は小屋へお問い合わせください。
気さくな主人が迎えてくれるアクセスしやすい山小屋「麦草ヒュッテ」
台風の被害が大きく、荒れた登山道を延々と下ることに疲れ、同行カメラマンとの会話もなくなり無言になってきたころ、少し遠くに赤い三角屋根を見つけてテンションがあがる。今回の取材の最終目的地だ。
八ヶ岳を東西に走る国道299号線と八ヶ岳を南北に縦走する登山道が交差するところに麦草ヒュッテはある。無雪期は気軽に立ち寄れる小屋だが、国道が閉鎖されるスノーシーズンになると、1階部分は雪で埋まり、歩いてしか訪れることができない本格的な山小屋になる。
ここでの目的はパウンドケーキとコーヒー。ケーキはオーナーの奥さんの手作りで、ボリュームがありナッツの風味が後引く美味しさ。コーヒーは、地下120mからくみ上げている超軟水に合うようブレンドされた豆を使用し、1杯ずつドリップしているので、注文してからできあがりを待つあいだもいい香りを楽しめる。お土産品も多いので下山後の立ち寄り処としてもおすすめだ。
次回はスノーシューを装備して、異なる景色を楽しみたい。
【連絡先】
TEL.090-7426-0036/0266-78-2231
www.mugikusa.com
【小屋DATA】
標高:2,127m
営業期間:通年(完全予約制)
収容人数:88人
料金:1泊2食¥8,500~、素泊り¥5,500〜
テント場:なし
駐車場:30台
風呂・シャワー:あり
炊事が可能なスペース:あり
小屋近くのキャンプ指定地:なし
個室利用できる部屋:あり
フリーWi-Fi:なし
生ビール:なし
※山小屋の掲載情報は2020年4月8日現在のものとなります。最新情報は小屋へお問い合わせください。
モモンガとヤマネに出会える小屋「山びこ荘」
国の天然記念物ヤマネと、夜行性の特徴である大きな目のニホンモモンガが生息するめずらしい小屋。小屋内は柱や木の壁などがいい感じに褪せていて落ち着いた雰囲気。談話室の隅にモモンガとヤマネの専用の入り口が作られていて、ひょっこり姿を現す。
談話室兼食堂には時計型薪ストーブとオイルランプが置かれており、ランプに火がともるとさらに幻想的な雰囲気になる。個室はなく、宿泊者は全員2階の大部屋に寝るスタイル。食事は夕食がカレーライス、朝食も焼き魚に卵焼きなどが提供される。
【連絡先】
TEL.090-5446-1205
www.yamabikosou.com/index2.html
【小屋DATA】
標高:2,440m
営業期間:6月6日~11月上旬
収容人数:80名
料金:1泊2食¥8,000、素泊り¥5,000
テント場:なし
風呂・シャワー:なし
炊事が可能なスペース:あり
小屋近くのキャンプ指定地:なし
個室利用できる部屋:なし
フリーWi-Fi:なし
生ビール:なし
※山小屋の掲載情報は2020年4月8日現在のものとなります。最新情報は小屋へお問い合わせください。
ふたつの源泉を楽しめる日本最高所の野天風呂「湯元 本沢温泉」
その名の通り温泉が湧く山小屋のひとつだが、ここは日本最高所の野天風呂がある施設としてあまりにも有名である。標高は2150m(ちなみに北アルプスで有名な鑓温泉は2100m)。
夏沢峠の北東にある本沢入口から徒歩で約2時間の行程だ。苦労しても訪れたい理由は、野天風呂では硫酸塩泉、さらに異なる炭酸水素塩泉の内湯もあり、ふたつの泉質を楽しめるのだ。
夏沢峠を往来する人々の安全と利便性を考えて創業したのが、明治15年(1882年)のこと。かれこれ135年以上登山者を癒やし続けている。
【連絡先】
TEL.090-3140-7312
www.yatsu-honzawaonsen.com/
【小屋DATA】
標高:2,100m
営業期間:通年
収容人数:110名
料金:1泊2食¥9,000~、素泊り¥6,000~
テント場:30張
風呂・シャワー:あり
炊事が可能なスペース:あり
小屋近くのキャンプ指定地:あり
個室利用できる部屋:あり
フリーWi-Fi:なし
生ビール:なし
※山小屋の掲載情報は2020年4月8日現在のものとなります。最新情報は小屋へお問い合わせください。
無料の送迎サービスで豪華な食事と温泉三昧「夏沢鉱泉」
硫黄岳や根石岳へのスタート地点になる桜平登山口から、徒歩で約30分。硫黄のにおいが迎えてくれる温泉付きの山小屋だ。泉質は冷鉱泉。天然の保湿成分ともいわれているメタケイ酸が豊富に含まれているのが特徴で、女性には嬉しい美肌効果が期待できる。
さらに温泉とともに、豪華なラインナップの夕食も忘れてはならない。自家製の味噌で味付けした豆乳鍋を筆頭に、数種類の小鉢が並び、ラストには選べるデザートまでついてくる。ちなみに、鍋の〆にはご飯を入れて雑炊を作るのがおすすめ。
デザートを食べ終えるころには、すっかり身も心も満たされていることだろう。そんな魅力がつまった夏沢鉱泉に宿泊する登山者は、JR中央本線茅野駅から桜平登山口までの無料送迎サービスを利用できる(要予約)。車を運転しなくてもアクセスできる点も人気を集めるポイントである。
【連絡先】
TEL.0266-73-6673
http://iou.style.coocan.jp/natsuzawa/
【小屋DATA】
標高:2,060m
営業期間:通年
収容人数:40名
料金:1泊2食¥11,000~、1泊夕食¥10,000~、1泊朝食¥9,000~、素泊り¥8,000~
テント場:なし
風呂・シャワー:あり
炊事が可能なスペース:あり
小屋近くのキャンプ指定地:なし
個室利用できる部屋:あり
フリーWi-Fi:あり
生ビール:あり
※山小屋の掲載情報は2020年4月8日現在のものとなります。最新情報は小屋へお問い合わせください。
熱い湯船で疲れを流し、名物「桜鍋」に舌鼓「オーレン小屋」
名前の由来は、古くから生薬として知られている高山植物の一種「オウレン」からきている。白い可憐な花の名を冠した山小屋は、八ヶ岳を南北に分ける夏沢峠の西方に建っており、コンコンと天然水が湧く夏沢の源頭が近くあるため、水に困らない点が他の山小屋と異なる特徴といえる。
その豊かな湧水を使った自慢の館内施設が、「オーレン山の湯」と名付けられた檜造りの展望風呂だ。温泉ではないが登山の疲れを癒やすには十二分。シャワーも完備している充実ぶりは嬉しい限りである。テント場に泊まる登山者も利用料を支払えば入浴できるので、忘れずにタオルを持参しよう。
そして、宿泊者に限ってはもうひとつ楽しみがある。それが夕食のメニューとして提供されている馬肉を使っためずらしい郷土料理の「桜鍋」だ。自家製の割り下を使う、ぜひ一度は味わいたい八ヶ岳の絶品グルメのひとつである。
【連絡先】
TEL.0266-72-1279
www.o-ren.net
【小屋DATA】
標高:2,030m
営業期間:4月下旬~11月上旬
収容人数:200名
料金:1泊2食¥10,000、1泊夕食¥9,000、1泊朝食¥7,500、素泊まり¥6,500
テント場:100張
風呂・シャワー:あり
炊事が可能なスペース:あり
小屋近くのキャンプ指定地:あり
個室利用できる部屋:あり
フリーWi-Fi:なし
生ビール:なし
※山小屋の掲載情報は2020年4月8日現在のものとなります。最新情報は小屋へお問い合わせください。
- BRAND :
- PEAKS
- CREDIT :
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文◉編集部、吉澤英晃 Text by PEAKS, Hideaki Yoshizawa
写真◉荒木優一郎(ルポ)、斉藤政喜、武部努龍 Photo by Yuichiro Araki, Masaki Saito, Doryu Takebe
イラスト◉藤田有紀 Illustration by Yuki Fujita
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PROFILE
PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。