
基本は汚れたら洗濯しよう!|ベースレイヤー編【ウエアメンテナンスの基本③】

PEAKS 編集部
- 2023年10月20日
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好評発売中「PEAKS 2023年11月号(No.162)」より、誌面記事の一部をご紹介します!
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レイヤリングのなかでもっとも肌に近いベースレイヤーは、汗や皮脂汚れがいちばん目立つウエアだ。そのため、メンテナンスの基本は、汚れたら洗うこと。一日着た服を毎回洗濯するように、山で着用したベースレイヤーは都度汚れを落として、つねに清潔な状態をキープしよう。
ベースレイヤーの手入れは、ケアラベルの表示に従って洗濯と乾燥を行なう。ケアラベルとは衣服の首元や裾付近の左右どちらか一方に縫い付けられている札のことで、素材や原産国などといっしょに、正しい洗濯と乾燥の仕方が世界共通のマークで示されている。洗濯表示マークのとおりにメンテナンスを行なえば、手入れが面倒といわれているウール製品も、色落ちや縮みを過度に心配しなくて大丈夫だ。
編集◉PEAKS編集部
文◉吉澤英晃
イラスト◉尚味
POINT1 洗濯、乾燥の仕方はケアラベルをチェック
素材が化学繊維であってもウールであっても、メンテナンスの前には必ずケアラベルをチェックしよう。ケアラベルには5つの基本記号で、「洗濯」「漂白」「乾燥」「アイロン」「クリーニング」の仕方や種類が、それぞれわかりやすく表示されている。
一般的に乾燥機が使えないといわれているウール製品であっても、ものによっては乾燥機がOKな場合もあり、情報の信憑性でケアラベルに勝るものはない。
インターネットで検索するとケアラベルの一覧表が手に入るので、プリントアウトして目につく場所に貼っておくのがおすすめだ。
POINT2 中性か弱アルカリ性or専用洗剤を使う
一見メンテナンスに関わるすべての情報が記載されているようなケアラベルだが、洗剤の種類については一切触れられていない。
とはいえ、基本は一般家庭用の中性洗剤を使えばOK(化繊は弱アルカリ性も可)。ウエアの機能に影響が出ることもあるので、柔軟成分や香料を含まないものが適している。
ただし、それでもウエアへの影響が気になるようなら、アウトドアウエア用の洗剤メーカーやアウトドアブランドが扱っている、ベースレイヤーに使える専用洗剤がおすすめだ。ウール製品に特化した洗剤もあるので、気になる人は調べてみるといいだろう。
POINT3 ウール製品は防虫剤といっしょに保管
汚れを落としてきれいになったベースレイヤーは、次回の山行で着るまでの間、畳んで収納ケースなどにしまっておけば問題ない。
唯一、素材にウールを含む製品だけは虫食いの心配があるので、市販されている防虫剤をいっしょに入れて保管してあげよう。
万が一、虫に食われて穴が空いてしまったら自身で補修するのは難しいので、買い替えを検討する前に、まずはウエアを購入したお店やメーカーに相談してみるのがおすすめだ。
正しいメンテナンスと適切な保管を心がけて、大切なベースレイヤーをできるだけ長く愛用してもらいたい。
教えてくれたのは◆さかいやスポーツ/高橋典孝さん
登山歴24年のベテランスタッフ。アウトドアウエアのメンテナンスなら、お任せ。最近は源流テンカラ釣行やトレイルランニングに没頭中だが、のんびりソロ縦走登山も大好き。
※この記事はPEAKS[2023年11月号 No.162]からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。
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編集◉PEAKS編集部
文◉吉澤英晃 Text by Hideaki Yoshizawa
イラスト◉尚味 Illustration by Naomi
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PEAKS 編集部
装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。
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