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四角友里のにっぽん“食”名山#08 鳥取大山の薔薇パン

「“パン好き”なんです」と言うと、天然酵母や素材にこだわりのあるパンが好きだと思われるかもしれません。もちろんそれらのパンも私は大好きで、『パンの食名山』を探求するうえで大事なポイントのひとつなのですが、加えて、地元で長年愛されているような素朴なパン屋さんのものも大好きです。その理由は、その土地の景色のなかに山が在り続けるように、そこに暮らす方々の歴史や思い出に刻まれているパンがあると思うからです。

そんななかで今回はコンビニで売っているような、“ふつう”だけれど“特別”な、『ご当地パン』をご紹介します。……というのも、登山に行く際に、なんだかんだとお世話になる機会が多いのは身近なコンビニだったりスーパーだったりしますよね?

ご当地パンが気になり始めたきっかけは、鳥取県の大山に登ったときのこと。登山前にお昼を買いに立ち寄った地元スーパーのパンコーナーに、東京では見たことがないパンが並んでいました。

目が釘付けになったのは、ずらっと平積みにされていた「なんぽうパン」の『バラパン』! 薔薇の形のパンと、妙に乙女心をくすぐるバラ模様のレトロなパッケージにそそられます。

▲白いチョコがコーティングされた白バラパン、コーヒー味など種類もいろいろ。
そのほか、木村屋製パンの『ROSE』などもあるそう

『バラパン』という見慣れないパンが、山陰地方では「なじみの味」なのだとひと目でわかりました。

そのとき、これまで地方の山に登る際に買ったパンのなかに、「これ、あんまり見たことないなぁ」という珍しいパンがいくつもあったことを、走馬灯のように思い出したのです! 
それが、地元スーパーやコンビニで手軽に購入できる『ご当地パン』に出会える食名山に興味がわいた始まりです。

▲鳥取の白バラ牛乳も欠かせない一品! パンと同じく、ご当地牛乳やコーヒー牛乳探求もたのしい!! 島根の薔薇パンとセットで、バラつながりの山陰グルメの最強コンビ完成(ちなみに材料に関連性はないそう笑)。※白バラ牛乳は、牛乳の色と白バラの花言葉からつけられたブランド名だそうです

さて、大輪のバラのように可憐で、ふわふわのパンを、つぶれないように慎重に運んで、山のうえへ向かいます。

▲ブナの森が美しい大山

▲山頂には雲海が広がっていました

▲花びらのようなパンの耳の形が、連なる山のようにも見えて、山好きにはたまりません!
(ちょっとつぶれてしまいましたが……)

このパンを、私は鳥取県で購入しましたが、もともとはお隣の島根県に店舗を構える昭和29年創業の「なんぽうパン」で作られ始め、山陰地方に広がっていったそう。アンパン、クリームパン、ジャムパンなどが主流な時代に、「かわったパンを作りたい!」という想いから開発されたとか。しかも、このロマンチックな薔薇型を思いついたのは、花好きな男性だったというのです。

▲クリームを塗ったパンをくるくる巻いてバラの形に。発売62年目という超ロングセラー。バタークリームが塗られているのに、思いのほかあっさりしていて、ほんのりした甘さがちょうどいい。

山でお花は摘むことはできないけれど、花を愛する気持ちから生まれたパンを山のうえでぱくり!というのもいいですね。すこしずつ剥がしたり、花びらを1枚ずつ千切るように食べてみました。
かわいらしい姿と味で、山陰の「ご当地パン」として愛されているのが納得!

地方の山へ登ると、そこで生きる方々の山を愛する気持ちまでも、まるごと詰まっているような温かい気持ちになることがあります。そんな山の中で、全国で同じように売られているものではなく、その地方で愛されてきた食を味わうことができれば、旅した土地と、ほんのすこし深い結びつきができるような気がするんです。

スーパーやコンビニで買えるパンが食名山? と思われるかもしれませんが、思い出や愛着のような感情も、「おいしい」の大切な要素だと私は思います。深田久弥さんが、誰もが憧れる荘厳な山から身近な親しみ深い山まで、それぞれに魅力あふれる山々を百名山に認定し、そして「百の頂に百の喜びあり」と言葉を残されたように、百の頂のふもとには百の食の喜びありということを、ご当地パンが教えてくれました。

************************

大山の主峰・弥山(標高1709m)は中国地方最高峰と、関西方面からもハイカーが訪れる人気の山です。伯耆大山とも呼ばれ、明治時代まで山岳仏教の霊場として入山が禁止されていたため、西日本最大級のブナ林が残り、古くから登山家の憧れでもありました。初級者から上級者向けまで登山コースも多数あり、ミズナラとブナの紅葉の時期は圧巻です! 独立峰で日本海に接しているため、冬には3000メートル級の山に匹敵する厳しさをみせます。最近では宇多田ヒカルさんがCMで、南東側にある奥大山の烏ヶ山に登られていましたね!

Data: なんぽうパン(店舗)
住所:島根県出雲市知井宮町1274-6
電話:0853-21-0062
営業時間:7:30~18:30(土曜休)
島根・鳥取県内のスーパー(イオンやホックなど)や空港で、購入可能
写真◎四角友里

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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