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【ランドネ編集後記】#11「100楽山」が山を楽しむ心の支えに

編集後記担当の安仁屋です。最新号『ランドネNo.123 5月号』の特集は「山LOVERSが選ぶ、100楽山」。「ひゃくらくやま」と読む、この企画をやろうと決まったのは、ちょうど1年ほど前です。

ランドネの特集内容は1年間分(4月~3月)決まっています(途中で変更になることもあるのですが!)。何月売りの号で何の企画をやろうか、読者のみなさんの準備期間(山行計画や装備など)も考えながら、ベストなタイミングを編集会議で話し合います。

編集部メンバー全員が、どんな企画をやりたいか発表するのですが、それぞれがまったく違うアイデアを出したり、全員がやりたいと思っているものがあったりして、とてもおもしろい!

そのなかで、冬のあいだの特集は、いつも悩むところ。冬でも雪の心配がなく歩ける低山企画(山とふもとの町歩き)はテッパン。そのほかに、冬は山歩きをお休みしている方(標高の高い山が好きだったり)もいると思うので、そんな読者のみなさんにも、山を想う時間を提供できたらいいなと思いながら、読みもの企画やハウツウ企画を考えたり。

山好きさんの憧れの山や、目標にしたい山などが選ばれている「日本百名山」は、ご存じの方も多いはず。私も、山歩きを始めたばかりのころに、日本百名山のルートガイドを買いました。見たこともない景色や、自分の足で歩けるのかどうか想像することもできないような壮大な山がたくさん載っていて、ワクワクしたのを覚えています。(ボロボロになるまで本を見て、その後おそらく、本を参考に50座くらい歩きました)。

そんなふうに、“ランドネらしい”山(楽しみ方によって異なるおすすめの山)が、山好きさんの山へ向かう、心の支えになってくれたらうれしいなと思い、100楽山と名付け、特集にしようと。そしてこの「楽山」を選ぶのは、すべての山好きさんだと思っています!

▲今回の特集で選ばれた100楽山の、場所はこちら。山梨、長野、神奈川エリアがとても多かったです。全国各地にはまだまだ魅力的な山がたくさんあると思います!ので、みなさんの100楽山も教えてもらいたいです。

私の100楽山の2座もここで紹介します。テーマは「大切な人を案内したい山」です!

100楽山/尾瀬(群馬県・福島県・新潟県)

尾瀬の魅力は、とにかくたくさんあって、本州最大の湿原(尾瀬ヶ原)に敷かれた木道や、そこで楽しめる四季折々の高山植物、個性豊かな山小屋(お風呂付)、特徴のまったく異なる2つの山(至仏山と燧ヶ岳)、ブナの森とシラビソの森、静かな湖畔(尾瀬沼)、朝夕で変わる風景など。それらを楽しみ方によって、組み合わせながら、オリジナルルートで歩くことができます。「尾瀬は初めて。1泊2日でのんびりしたい」という人を連れて行く場合は、尾瀬ヶ原から尾瀬沼を縦断する山小屋泊プランを。「湿原歩きも楽しみながら、山も登りたい」という場合は、尾瀬ヶ原から至仏山(尾瀬ヶ原が見下ろせる!)、または、大江湿原から燧ヶ岳(尾瀬沼も尾瀬ヶ原も見下ろせて、熊沢田代という美しい湿原も歩ける!)を。1日ごと、1時間ごとに、山の景色が変わるおもしろさを知ることのできた場所です。

▲尾瀬を代表する高山植物のひとつ、ニッコウキスゲの見ごろは7月中旬~。尾瀬を歩きたいという、大好きな夫婦を案内したとき(7月)も、1泊2日縦断ルートへ。

100楽山/日光白根山(栃木県)

地元・栃木県の山、日光白根山には少し特別な思いがあります。約15年前に登山を始めたとき、仲のよい友人の友人(登山上級者)が私たちを山へ連れて行ってくれていました。筑波山での本格登山(装備をしっかりと揃えて登頂)を経て、次に目指したのがこの山。そこで初めて、森林限界エリアに足を踏み入れ、衝撃を受けました。シラビソなどの豊かな森を進み、高度を少しずつ上げていくと、まわりにあった木々が姿を消し、宇宙空間に来たかのような岩稜帯へ。その美しすぎる景色に、一気に心を掴まれたのを、いまでも鮮明に覚えています。体にかなりの疲れを感じていたはずなのに、その瞬間だけは、ふわりとする感覚。スタスタと前を歩き、その先で温かなスープを用意してくれていた、友人の友人にいまでも感謝しています。私の中で「山を好きになってもらいたい」人を連れて行く、おもてなしルートの定番でもあります。

▲山頂(標高2,578m)付近から見下ろせる、エメラルドブルーの五色沼。この湖畔に下りるルートもあり、そこでランチをするのもおすすめ。こんな景色を見たら、山を好きにならないはずがない!と思っています。

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PROFILE

安仁屋 円香

ランドネ / ランドネ編集部

安仁屋 円香

旅と山歩きをミックスした“山旅”が定番のスタイル。訪れた土地で見つけたお土産(コーヒー、布のもの、クラフトビール、郷土玩具、焼き物など)をたっぷりと買いがち。クルマ、スノボ、白濁した温泉も好き。ホームマウンテンは尾瀬。

安仁屋 円香の記事一覧

旅と山歩きをミックスした“山旅”が定番のスタイル。訪れた土地で見つけたお土産(コーヒー、布のもの、クラフトビール、郷土玩具、焼き物など)をたっぷりと買いがち。クルマ、スノボ、白濁した温泉も好き。ホームマウンテンは尾瀬。

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