
焚き火タープのおすすめ8選!選ぶ時のポイントと注意点

FUNQスタッフ
- 2022年09月20日
INDEX
強い日差しや雨を防ぐタープは、キャンプで快適なリビングスペースを作ってくれます。タープでくつろぎながら、焚き火も楽めれば最高な時間になること間違いなしです。
しかし通常のタープは火に弱いポリエステルが使われており、近くで焚火を楽しむことはできません。タープ近くで焚き火を楽しみたい場合は「焚き火タープ」が必要になります。
そこで今回は快適空間と焚き火の楽しさを両立させる、焚き火タープについて詳しく紹介します。焚き火タープの選び方や使用時の注意点、購入する際のチェックポイント、さらに人数別のおすすめ焚き火タープも紹介。
「タープの近くで焚き火をしたい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
難燃性の高いタープで焚き火を楽しむ
アウトドアでの、快適なリビング空間を作れるタープ。その中でも「焚き火タープ」とは、いったいどういったものなのでしょうか。
ずばり「焚き火タープ」とは、難燃素材が使われているタープです。
通常タープに使われるのは、ポリエステルです。ポリエステルは軽量で持ち運びしやすく、速乾性があり手入れしやすい素材です。反面、火に弱く火の粉で穴が空いたり燃えあがったりするので、近くで焚き火ができません。
難燃素材が使われている「焚き火タープ」ならば、タープ近くでの焚き火、またタープ下でバーベキューを楽しむことができます。
焚き火タープの選び方
ここからは、焚き火タープの選び方を詳しく紹介します。キャンプスタイルによって選ぶべきポイントは変わってくるので、自分のキャンプスタイルと照らし合わせながら、ぴったりの焚き火タープを選びましょう。
素材
焚き火タープを選ぶ時に一番重要なのが、使用されている素材です。素材それぞれの特長を掴み、購入するタープの素材を決めると良いでしょう。
コットン
タープ素材の中では最も燃えにくいのが、「コットン」です。
コットンは風合いが良く、オシャレな雰囲気のテントサイトが作れます。また厚みがあるので遮光性が高く、濃い影を作り夏の炎天下でも快適な空間が作れます。
反面、かなり重いことがデメリットです。濡れると乾きにくいので、乾燥させる手間や時間が掛かります。価格も、他の素材より高額になります。
ポリコットン
「TC(素材)」「テクニカルコットン」とも呼ばれる「ポリコットン」。コットンとポリエステルの混紡素材です。コットンとポリエステルのメリットを併せ持つ、良いとこ取りの素材といえます。
コットンに次ぎ難燃性に優れたタープ素材で、近くで安心して焚き火を楽しめます。コットンほどではないですが、厚みがあり遮光性も期待できます。またコットンに比べて軽量で乾きやすいので、扱いやすい素材といえるでしょう。
価格はコットン素材よりは安く、ポリエステルよりは高価になります。タープ素材としての性能と価格のバランスが良いので、焚き火タープに一番多く採用されている素材です。
難燃性ポリエステル
ポリエステル原料に難燃剤を混入し、燃えにくくしたのが「難燃性ポリエステル」です。
軽量で速乾性があるので、扱いやすい素材です。持ち運びやすいので、徒歩や公共交通機関を使ったキャンプやツーリングキャンプに適しています。
生地が薄いので遮光性の面では、コットンやポリコットンに劣ります。
形
タープには「自立式」と「非自立式」があります。「自立式タープ」は、ペグやロープを使わずとも自立するタープの総称です。「ワンタッチタープ」や「スクリーンタープ」が当てはまります。
「非自立式タープ」は、ペグやロープを使って立ち上げるタープのこと。「ヘキサタープ(六角形)」「スクエア(正方形)タープ」、「レクタ(長方形)タープ」、「ウィングタープ」などが挙げられます。
焚き火タープの多くは、開放感がある「ワンタッチタープ」と「非自立式タープ」に当てはまります。閉塞感がある「スクリーンタープ」は、危険性が高いため焚き火タープに適していません。
タープはサイズはもちろんですが、種類によっても使用人数がある程度決まってきます。種類別の使用人数は、以下の通りです。
- ウイングタープ(菱形)→1~2人向け
- ヘキサタープ(六角形)→3~4人向け
- スクエアタープ(正方形)→4~5人向け
- レクタタープ(長方形)→5人~大人数
- ワンタッチタープ→4人~大人数
大きさ
焚き火タープを購入する際には、使用人数に合った大きさを選ぶことが重要です。タープの種類やタープ下に置く椅子、テーブルのサイズや数にもよりますが、大まかなサイズの目安は以下の通りです。
- ソロ・デュオキャンプ→3×3m
- 3~4人のファミリーキャンプ→4×4m
- 5人以上のグループキャンプ→5×5m以上
コスパ
焚き火タープは、素材によって価格帯が決まってきます。最も高価なのが、コットンです。ポリコットンや難燃性ポリエステルは、コットンより安価で比較的コスパが良いといえるでしょう。
焚き火タープを使う際の注意点
焚き火タープを使用する際には、火を使う分、通常のタープよりも注意が必要です。また素材によって手入れの手間も変わるので、この点も注意してください。
燃焼素材ではあるが防火素材ではないため注意
焚き火タープに使われている難燃素材。難燃素材は燃えにくいだけで、防火素材と違い、全く燃えないわけではありません。火に近づけすぎれば、もちろん火の粉で穴が空いたり、燃えあがったりする危険性があります。
焚き火台は焚き火タープの中央ではなく、なるべくタープの端に置くと、危険性が低くなります。また最低1m以上は、焚き火台と焚き火タープの布地が離れるように設置するとより安心です。
使用後の手入れも忘れずに
タープは使用後にしっかり乾燥させないと、カビが生えたり、加水分解が進みベタベタになることがあります。
コットン素材は特に乾きにくいので、乾燥に時間がかかります。手入れの時間があまり取れない人には、おすすめできません。手入れの時間を短くしたい人は、乾きやすい難燃性ポリエステルや、ポリコットンの焚き火タープがおすすめです。
購入する際のチェックポイント
焚き火タープを購入する際は、通常のタープとしてのポイントもチェックする必要があります。購入時に押さえるべきポイントは、以下の3つです。
- 大きさは適しているか
- 設置しやすいか
- 重さや収納サイズは?
大きさは適しているか
小さすぎるタープでは、強い日差しや雨を充分遮れません。逆に大きすぎると、運搬や設置が大変です。使用人数に対して大きさは合っているか、しっかりチェックしましょう。
設置しやすいか
タープは種類によって設置しやすさが違います。ウイングタープやワンタッチタープは、小さいサイズなら比較的一人でも設置しやすいタープです。ヘキサタープやスクエアタープ、レクタタープなどの大型タープは、複数人でないと設置が難しいタープです。
使う予定人数で設置できるかを確認してから、購入する必要があります。
重さや収納サイズは?
キャンプの移動手段によっては、持ち運べるタープのサイズや重さに限界があります。徒歩や公共交通機関を使ったキャンプや、ツーリングキャンプで使う人は、重さや収納サイズをしっかりチェックしましょう。
人気・おすすめな焚き火タープ4選(3~4人用)
ここからは、少人数グループにおすすめの焚き火タープを紹介します。非自立式タープだけでなく、簡単に設置できるワンタッチタープもピックアップしました。
【DOD】ヘーキサタープ
DODの「ヘーキサタープ」は、強い日差しも火の粉も「平気さ!」という頼もしいタープです。小さすぎず大きすぎない絶妙なサイズ。慣れてくれば一人で設置できるので、ファミリーキャンプはもちろんソロやデュオキャンプにと、いろいろ使えるタープです。
ベーシックなヘキサゴン(六角形)なので、テントに連結したり、サイドを下げたりといろいろアレンジが楽しめます。価格は15,000円台とお手頃価格。タープ初心者の入門編にピッタリです。
- メーカー参考価格:15,720円(税込)
- 組み立て(布地)サイズ:420×420cm
- 収納サイズ:55×14×14cm
- 重量:3kg
- 素材:ポリコットン(ポリエステル65%、綿35%)
- 耐水圧:350mm
- セット内容:タープ本体、ロープ、収納袋
【TATONKA】 (タトンカ) TARP 1 TC
ドイツのアウトドアブランド「TATONKA(タトンカ)」。高品質なアウトドアギアをリーズナブルに展開しています。タープの他にも、山岳用リュックが人気となっています。
タトンカのTC素材のタープは4種類あり、「TARP(タープ)1」は一番大きいサイズです。有効面積が大きいレクタタープ(長方形)で、広い日陰が作れます。タトンカのタープのメリットである軽量さも魅力で、力の無い方や女性でも扱いやすくなっています。
- メーカー参考価格:27,500円(税込)
- 組み立て(布地)サイズ:425 x 445cm
- 収納サイズ:60×30×6cm
- 重量:2.8kg
- 素材:ポリコットン(ポリエステル65%・コットン35%)
- 耐水圧:1.300mm
- セット内容:タープ本体、ロープ×4、収納袋
【VISIONPEAKS】TCファイアプレイスTCレクタタープ2
アウトドアショップ「HIMARAYA(ヒマラヤ)」のオリジナルブランド「VISIONPEAKS(ピジョンピークス)」。「全ての人にOUTDOOR LIFEを」の言葉通り、高品質なアウトドアギアをリーズナブルに展開しています。
「ファイヤープレイスTCレクタタープ」は、有効面積が広い長方形のレクタタープ。ゆったりくつろげる広い日陰が作れます。ポリコットンが使われてるので、もちろん焚き火も楽しめます。
ポールは別売りですがペグ付きなので、初めてタープを購入する方には嬉しいポイントです。
- メーカー参考価格:24,900円(税込)
- 組み立て(布地)サイズ:430×460cm
- 重量:5.4kg
- 素材:ポリコットン(ポリエステル65%・綿35%
- 耐水圧:350mm
- 収納人数:4~5人用
- セット内容:タープ本体、ペグ×12、ロープ×8、収納袋
【FIELDOOR】ワンタッチタープテントTC
ワンタッチタープには珍しい、ポリコットン素材が使われている「FIELDOOR(フィールドア)」の「ワンタッチタープテントTC」。小さいお子さんがいる家庭など、設営に時間を掛けられない人におすすめです。
キャンプだけでなく、バーベキューや夏祭りの出店など火を使う場面で大活躍します。
- メーカー参考価格:15,720円(税込)
- 組み立てサイズ:300×300×176/248/ 256cm
- 収納サイズ:22×22×114cm
- 重量:15kg
- 素材:ポリコットン(ポリエステル65%・コットン35%
- 耐水圧:428mm
人気・おすすめな焚き火タープ4選(5~7人用)
ここでは焚き火を囲んでワイワイ楽しみたい、大人数グループにおすすめの焚き火タープを紹介します。ポリコットン素材のタープの他に、軽量で乾きやすい難燃性ポリエステルの製品もピックアップしました。
【snow peak】TAKIBIタープ オクタ
日本のアウトドア業界をリードするブランド「snow peak(スノーピーク)」。洗練されたデザインと高品質のアウトドアギアが多くのキャンパーから支持を集めています。
スノーピークが本気で作った焚き火タープ「TAKIBI(タキビ)タープ オクタ」。変形八角形の複雑なデザインが、キャンプ場で目を引きます。遮光性を向上させるため二重構造になっており、インナールーフが難燃素材。安心してタープ下で焚き火を楽しめます。
- メーカー参考価格:79,200円(税込)
- 組み立てサイズ:510×450cm
- 収納サイズ:83×25×26cm
- 重量:8.9kg
- 素材:タープ本体/210Dポリエステルオックス、インナールーフ/ポリコットン
- 耐水圧:1,800mm
- 収容人数:6~8人
- セット内容:タープ本体、インナールーフ、二又用ロープ×4、ロープ×8、キャリーバッグ、ポールケース、ペグケース
【Nordisk】Kari Diamond 20
高級感あるテントが人気の、デンマークのブランド「Nordisk(ノルディスク)」。人気ベル型テント「アスガルド」と合わせて使いたいのが、ノルディスクの大型ウィングタープ「Kari Diamond (カーリダイアモンド)20」。ナチュラルな雰囲気のテントサイトを作りたい方におすすめです。
ポリコットン素材なので、もちろん焚き火を楽しめます。ポールとペグもセットになっているので、何も買い足さずに設置可能です。
- メーカー参考価格:66,000円(税込)
- 組み立て(布地)サイズ:575 x 740cm
- 収納サイズ:直径17×79cm
- 重量:9.9kg
- 素材:タープ本体/ポリコットン(ポリエステル65%・コットン35%)、ポール/スチール、ペグ/スチール
- 耐水圧:350mm
- セット内容:タープ本体、ポール×2、ペグ×6
【sotolabo】cotton KOKAGE wing
2013年にスタートしたアウトドアブランド「sotolabo(ソトラボ)」。メイドインジャパンの製品にこだわり、アウトドアライフを彩る、おしゃれなギアを展開しています。
「cotton KOKAGE wing(コットンコカゲウィング)」は、名前の通りコットン製のタープです。もちろんメイドインジャパン。張り姿の美しさも魅力となっています。
コットンのメリットである遮光率の高さから、真夏の炎天下でも木陰のような快適な空間を作ります。またコットンは一番難燃性に優れているタープ素材。安心して近くで焚き火を楽しめます。
- メーカー参考価格:93,500円(税込)
- 組み立てサイズ:500×530cm
- 収納サイズ:27×15×63cm
- 重量:4kg
- 素材:コットン
- セット内容:タープ本体、ロープ、収納袋
【LOGOS】グランベーシック ソーラーヘキサタープ XL-BB
タープのバリエーションが豊富なブランド「LOGOS(ロゴス)」。難燃性ポリエステルを使ったソーラーシリーズが、特に人気となっています。
ポリエステルの弱点である遮光性の低さを、ソーラーブロック加工によって解消。遮光率100%を実現しています。軽量で扱いやすいポリエステルのメリットを合わせ持つ、かなり高機能な焚き火タープとなっています。
- メーカー参考価格:39,000円(税込)
- 組み立て(布地)サイズ:570×560cm
- 収納サイズ:縦40×横30×高さ10cm
- 重量:3.3kg
- 素材:難燃性ポリオックス
- 耐水圧:3,000mm
- セット内容:タープ本体、収納袋
タープの張り方の基本を紹介
「自立式タープ」に比べて、難しそうに見えるのが「非自立式タープ]の張り方。しかし基本を押さえれば、初心者でも、それほど難しいわけではありません。
さまざまな張り方のアレンジを楽しめる、非自立式タープ。以下の記事では、基本の張り方とおすすめのタープ・シェルターを紹介しています。
焚き火タープで快適なキャンプ生活を!
強い日差しや雨を遮るキャンプの強い味方タープは、素材を選べば近くで焚き火が楽しめます。今回の記事では以下の内容を紹介しました。
- 焚き火タープはコットンやポリコットン、難燃性ポリエステルなどの難燃素材が使われている
- 焚き火タープを購入する際は、使用人数に合ったタープの種類や大きさを選ぶ
- 難燃素材でも絶対燃えないわけではない
- 焚き火タープはしっかり乾燥させる必要がある
- 非自立式タープの基本の立て方
タープ近くで焚き火ができれば、キャンプはさらに楽しいものになります。お気に入りの焚き火タープを見つけて、キャンプ時間をさらに極上なものにしてくださいね。
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