ロードバイクのおすすめモデル完全ガイド! ジャンル別ロードバイクの特徴とは
トモヒロ
- 2019年05月29日
ロードバイクといっても、その種類はさまざまだ。一見同じように見えても、じつは使うシーンやスタイル(乗り方)によって違いがある。ここではそのジャンルと特徴について見ていこう。厳密にはロードバイクでないものも含むが、ロードバイク=ドロップハンドルが付いた自転車という認識のうえで、幅広く紹介していく。
INDEX
ロードバイク(レーサー)とは?
ロードバイクのなかでもっとも一般的で、特徴的なドロップハンドルや、舗装路を走るための細めのタイヤを付けたモデル。多くは純粋なロードレース向きに作られており、ピュアレーサーと呼ぶことも。
写真のバイク:GIANT(ジャイアント)
オールラウンダー
平地、山岳(ヒルクライム)、スプリント、などロードレースに必要な要素をバランスよく備えた万能モデル。
写真のバイク:COLNAGO(コルナゴ)
ヒルクライム
軽さに特化し、山岳レースで威力を発揮するモデル。ダンシングのしやすさもポイントになる。
写真のバイク:LOOK(ルック)
エアロロード
ロードレーサーでありながらも、空力抵抗を低くするためのエアロフォルムを取り入れたモデル。
写真のバイク:SPECIALIZED(スペシャライズド)
ツーリングとは?
見た目はロードレーサーに見ているが、長時間走っても疲れにくい設計を採用したモデル。エンデュランスロードともいい、最近では林道などの未舗装路を走るグラベルロードというモデルも人気上昇中。
写真のバイク:BRIDGESTONE ANCHOR(ブリヂストンアンカー)
エンデュランスロード
快適性に特化したロングライドモデル。ブランドによってはコンフォートモデルともいう。
写真のバイク:TREK(トレック)
グラベルロード
太めのタイヤやブロックタイヤ、ディスクブレーキを装備したオフロードも走れるロードバイク。
写真のバイク:CANNONDALE(キャノンデール)
スポルティーフ
ロードバイクと同じ700cホイールで、よりツーリングに特化したモデル。泥除けやキャリアを装備する。
写真のバイク:BIANCHI(ビアンキ)
ランドナー
26インチホイールを装備したクラシックスタイルのツーリングモデル。語源はフランス語の「Randonneur」から。
写真のバイク:PANASONIC(パナソニック)
キャンピング
ランドナーのなかでも重積載が可能なモデル。イメージでいうと、大陸横断をするようなトラベルバイク。
写真のバイク:BOOTLEG(ブートレッグ)
シクロクロスとは?
牧草地で行うレース用に生まれたバイク。もともとロードバイクだったが、専用の太いタイヤとブレーキを備え、いまの形に。シクロ=自転車の意で、通なサイクリストの間では略して「クロス」と呼ばれる。
写真のバイク:FOCUS(フォーカス)
タイムトライアル(TT)とは?
クリップオンバーを付け、空力抵抗を極限まで低くして走れるように作られたTTレース専用バイク。公式レースではUCI(国際自転車競技連合)ルールに準拠した公認モデルのみ出走できる。
写真のバイク:BASSO(バッソ)
トライアスロンとは?
TTによく似ているが、UCIルールに準拠する必要がないため設計の自由度が高く、空気抵抗をより低くする設計が可能。ショート(オリンピックディスタンス=OD)、ミドル、ロングで設計や装備が異なる。
写真のバイク:CERVELO(サーヴェロ)
ショート
バイク走行距離40kmのODを想定したモデル。ロードバイクの設計に近く、旋回性なども重要視される。
ミドル
バイク走行距離70~100kmを想定したモデル。ショートとミドルの間をとった設計を採用する。
ロング
バイク走行距離200km前後を想定したモデル。長時間走行に特化した設計で、ストレージ(小物の収納)も充実。
ディスクブレーキロードとは?
ブレーキにディスクブレーキを採用したロードバイクで、2018年頃から本格的に普及。天候に関係なく安定した制動力を発揮する他、レバー操作がしやすいので長い下りがあるツーリングや、女性にもオススメ。
写真のバイク:PINARELLO(ピナレロ)
ディスクブレーキロードについてはコチラから。
クラシックとは?
厳密な定義はないが、古き良きレーサーを思わせる細いシルエットが特徴のバイク。主にスチール(クロモリなど)をフレーム素材に採用し、ねばりのある独特な乗り心地にもファンが多い。
写真のバイク:DE ROSA(デローザ)
クロモリ(スチール)ロードバイクについてはコチラから。
E-バイクとは?
スポーツバイク用の電動アシストドライブユニットを搭載したロードバイク。大容量バッテリーで長距離走行が可能となり、脚力や体力に自信がない人でもライドを楽しめると世界中で人気を集める。
写真のバイク:YAMAHA(ヤマハ)
街乗り(シティ)とは?
厳密な定義はないが、ロードバイクのなかでもリーズナブルで、ライトユースに適したモデル。初心者でも操作しやすいサブレバーや、通勤などに便利な泥除け用ダボ(台座)などを装備している。
写真のバイク:FUJI(フジ)
シングル(トラック)バイクとは?
一般的なロードバイクが多段ギヤなのに対して、シングルギヤ(変速なし)のモデル。ギヤにはフリーと固定があり、固定のなかでもトラック競技用モデルはブレーキを装着できない(公道走行不可)。
ちまたでは「ピスト(Piste)」という言い方もされるが、これは俗称であり「トラック(Track)」のほうが正しい。
写真のバイク:CINELLI(チネリ)
フラットバーロードとは?
ロードバイク特有のドロップハンドルではなく、フラットハンドルを備えたフラットバーロードもある。細いタイヤや設計はロードバイクと同じで、より軽く舗装路走行に特化したクロスバイクのようなイメージ。
写真のバイク:GARNEAU(ガノー)
バイクのジャンルとは別に、ユーザーのレベルによって変わる選び方のポイントもあるので紹介しよう。ロードバイクのモデルは星の数ほどあるので、迷ったときは必要な装備から絞っていくのもおすすめだ。
初心者向きモデルのポイント
アップライトポジションや太めのタイヤなど、初心者が扱いやすいスペックでまとめられたモデル。フレーム素材にアルミやスチールを採用した低価格帯が多いが、カーボンの初心者向けモデルもある。
コンポーネント(コンポ)
変速やブレーキ性能の要となるパーツ群のこと。メジャーブランドのシマノは信頼性が高く、廉価グレードではクラリス、ソラ、ティアグラがオススメ。
ロードバイクのコンポーネントについてはコチラから。
サブブレーキレバー
通常のブレーキレバーとは別に、ハンドルのフラット部分でもブレーキできるようにするための補助レバー。操作に慣れない初心者にはオススメ。
女性用モデル
女性の身体にフィットする特殊設計を採用したモデル。幅狭ハンドルやクッション性が高いサドルなど、初めてでも快適に乗れるスペックを備える。
写真のバイク:LIV(リヴ)
中級~上級者向きモデルのポイント
レースをメインに想定したハイスペックモデル。完成車では高級パーツをあらかじめ装備し、パーツの載せ替えを前提にフレーム単体で販売されるモデルもある。主流はカーボンモデルだ。
段数
ギヤの数で、主流はフロント2速×リア11速または12速。コンポによって互換性があるので、スペックアップを考えているなら要チェックしておきたい。
機械式と電動式
コンポのタイプで、上位グレードはほぼ電動式をラインナップ。それぞれは互換せず、フレームも専用(一部兼用もある)となるので注意。※写真は機械式
タイヤ幅
同じ700Cのロードバイクでも、フレームやブレーキによっては太いタイヤが入らないことも。ツーリングとして使う場合はとくに意識しておきたい。
ロードバイクのタイヤについてはコチラから。
ブレーキ
これまで主流だったリムブレーキとディスクブレーキは互換しない。マウント方式にも種類があるので、載せ替え時には要チェック。※写真はリムブレーキ
ホイール
中~上級モデルの完成車を選ぶときは、付属ホイールのグレードも確認。コスパを重視して、あえて廉価ホイールの完成車を買ってから載せ替えるという手も。
ロードバイクのホイールについてはコチラから。
ダボ
泥除けやキャリアを取り付けるネジ台座のこと。レーサーには基本的に付いてないので、必要な場合はよくチェックしておきたい。※写真はキャリアダボ
乗りたいロードバイクをイメージして、自分のベストバイクを見つけだそう!
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