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教えてやろう本物の熱さというやつを【西山自転車商会】

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懐かしく頼もしい、ハクキンカイロを知っているか?

温度は50度くらい。冬ジャージのバックポケットに入れればポカポカ。厚手の生地ならカバーなしがちょうどいい
ハクキンとカタカナであるのは古いやつだ。凹文字とか、孔雀の羽の数が12枚とかあり、集めたくなってヤバい

自転車通勤が辛くなる季節がやってくる。Eバイクツーリングも冬場は冷えるのが深刻だ。使い捨てカイロでは温もりが足りない。

ハクキンカイロというのを憶えている人は、そうとうオジサンだろう。最近ホームセンターでまだ売っているのを目にして、遠い記憶が呼び覚まされた。昭和40年代以前にはどこの家庭にもあったアイテム。昔はカイロといえば、コレだった。実家を探してみたらやっぱりあった。

ベンジンを入れ、ライターで軽くあぶると触媒の白金(プラチナ)が反応して、揮発するガスを水と二酸化炭素に分解、そのとき発熱する。暖かさは使い捨てカイロの13倍という、最強のカイロだ。

じつは燃料にホワイトガソリンも使える。ベンジンもホワイトガソリンもジッポーオイルもほぼ同じ成分の燃料だ。めったに使わないガソリンバーナー用に持て余しているのを有効活用できる。カイロは冬キャンにも使えるじゃないか。満タン25㎖入れるとまる1日持つ。朝に給油して夜布団の中まで持っていける。

前の東京オリンピックの際、聖火が消えちゃったときのバックアップは、ハクキンのカイロだったらしい。聖火を飛行機で運ぶ際にも使われたとか。

メッキがかかったピカピカした代物でメカ好き男子はそそられる。かつ禁煙してから15年くらい使ってなかったオイルライターまで再登場して、なんか男のロマンじゃんとか思いながら毎朝火口をあぶるのが習慣となった。

触媒反応で火がついているわけではない。基本は90年変わらないデザインでかなり古いものでも今売っている火口が使える。火口は約1年くらいで交換
火口をあぶると反応がスタート。発熱を途中でストップさせるにはジップロックに入れて酸素をカット

 

西山自転車商会の記事はコチラから。

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PROFILE

ニシヤマ

Bicycle Club / 副編集長

ニシヤマ

自転車暦35年以上。中学時代からランドナーに乗る、ヴィンテージ(ジャンク)自転車大好き人間。バイシクルクラブのバイク&キャンプなアウトドア系記事、自転車レストア&カスタム記事など製作。またマニアックな自転車ムック職人。加えて最近は、付録職人でもある

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自転車暦35年以上。中学時代からランドナーに乗る、ヴィンテージ(ジャンク)自転車大好き人間。バイシクルクラブのバイク&キャンプなアウトドア系記事、自転車レストア&カスタム記事など製作。またマニアックな自転車ムック職人。加えて最近は、付録職人でもある

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