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ジロ・デ・イタリア|サガンが独走でジロ初勝利! コロナで撤退するチームも|第10ステージ

ジロ・デ・イタリア2020第10ステージが13日、ランチャーノからトルトレートまでの177kmのコースで行われ、ペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)が終盤に独走に持ち込みジロでの初勝利を挙げた。一方、12日の休息日に行われたPCR検査の結果、マイケル・マシューズ(チームサンウェブ)などが陽性となってジロを去った。また、2人めの陽性者を出したミッチェルトン・スコット、さらにステフェン・クライスヴァイクが陽性となったユンボ・ヴィズマは自発的にレースを去り、一部チームの選手やチームスタッフの選手からもコロナウイルス陽性者が出た。

新型コロナウイルス感染で2チーム撤退、選手やスタッフの感染者も

休息日明けの13日、第10ステージが始まる前に「ユンボ・ヴィズマとミッチェルトン・スコットがチームごとジロを去る」という衝撃のニュースが飛び込んできた。

ユンボ・ヴィズマでは、ステフェン・クライスヴァイクが新型コロナウイルス陽性と判定された。一方、ミッチェルトン・スコットでは、すでに新型コロナウイルス陽性でサイモン・イェーツがレースを去っているが、このほどスタッフも4人が感染していることが明らかになった。

ジロではツールのような「チームから2人感染者が出たらレースを撤退しなければならない」という特別ルールは採用されていないため、両チームとも大事をとってのチーム全体でのレース撤退ということになる。

他にもマイケル・マシューズ(サンウェブ)、チームスタッフがイネオス・グレナディアスとAG2Rラモンディアールで各1人ずつ新型コロナウイルス陽性となった。ヨーロッパで新型コロナウイルスの感染再拡大が進み、第2波の到来が心配されているが、そんな状況下でジロでも選手・スタッフ間で感染拡大が進んでいることが浮き彫りになってしまった。

サガンを含む逃げグループをグルパマFDJが引くメイン集団が追う

第10ステージは4級山岳を3回、3級山岳を1回越える難度☆3つの丘陵コース。中盤に40kmほどフラットな区間があるが、序盤と終盤は起伏に富んだ地形だ。特にレース終盤は、3級山岳と4級山岳のほか、短いながらも急な上りが断続的に登場し、終盤に果敢に飛び出した選手に逃げ切りのチャンスがあるコース設定だ。

コロナ感染で撤退した2チーム以外にもローソン・クラドック(EFプロサイクリング)らがレースを去り、この日スタートしたのは145人。序盤からアタック合戦が始まったが、4級山岳でサガンとフィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアス)が飛び出すと、10人程度のライダーが追いつき、逃げグループが出来上がった。

逃げグループにポイント賞2位のサガンが乗ったことから、メイン集団ではポイント賞トップのアルノー・デマールを擁するグルパマFDJが集団を牽引し、差を詰めにかかった。しかし、逃げグループのペースは緩むことなく、メイン集団とのタイム差はそれほど縮まらなかった。90km地点を過ぎたあたりで、メイン集団はついに逃げグループの追走をあきらめた。この時点で逃げグループに残っていたのは、サガンとガンナのほか、ベン・スウィフト(イネオス・グレナディアス)、ダリオ・カタルドとダヴィデ・ヴィレッラのモビスター勢2人、サイモン・クラーク(EFプロサイクリング)、ヨナタン・レストレポ(アンドローニジョカトリ・シデルメク)の7人だった。

アルノー・デマール(グルパマFDJ)はマリアチクラミーノカラーのラピエール・エアコードを持ち込んだ

サガン1年半ぶりの勝利! ラスト10㎞を独走

その後、7人の逃げグループと追走するメイン集団という展開に落ち着いたが、3級山岳の上りで逃げ集団のカタルドがペースアップするとガンナとクラークが脱落。ガンナはその後復帰したが、その後もアップダウンで少しずつ人数を減らしていく。残り20km地点では先頭はサガンとスウィフトの2人に絞られた。

これを追うメイン集団からは個人総合3位のペリョ・ビルバオ(バーレーン・マクラーレン)が集団から単独で飛び出し、逃げる2人を追う。この日最後の4級山岳にはサガンとスウィフトが先行し、10秒差にビルバオ、40秒差でメイン集団が追う展開になった。

フィニッシュまで残り10kmほどになった4級山岳の上りでサガンがアタックし、スウィフトを振り切って独走に持ち込んだ。サガンはKOMを先頭で通過し、逃げ切りを図る。

後方ではビルバオがスウィフトを抜いて単独で追走。さらにメイン集団も迫ってきた。メイン集団ではマリアローザを着るホアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ)らがアタックをしかけるなど、個人総合上位陣の争いも激化してきた。このさなか、ヤコブ・フルサン(アスタナ)がパンクで遅れてしまう。フルサンはすぐにレースに復帰したものの、この日だけでアルメイダから1分以上タイムを失ってしまった。さらにビルバオも残り5kmでメイン集団に吸収された。

サガンはその後もペースを落とすことなく、単独でフィニッシュ地点に現れた。スプリントではなく悠々と両手を挙げながらフィニッシュゲートを越え、自身初出場のジロで初勝利を挙げた。

レースでの勝利自体も昨年のツール・ド・フランス第5ステージ以来で、実に1年3カ月ぶりだ。

一方、メイン集団では終盤にサガンを追って単独で飛び出したブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ)が単独で2位になり、集団のトップとなる3位でフィニッシュしたアルメイダが4秒のボーナスタイムを獲得した。

この結果、個人総合はアルメイダがリードを拡大。ポイント賞はアルノー・デマール(グルパマFDJ)が首位を守っているが、この日ポイントを稼いだ同2位のサガンが差を20ポイントに縮めた。山岳賞、ヤングライダー賞に変動はなかった。

ジロ・デ・イタリア2020 第10ステージ結果

ステージ順位

1 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
2 ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツ)+19秒
3 ホアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ)+23秒
4 ベン・スウィフト(イネオス・グレナディアス)
5 ジェイ・ヒンドレー(サンウェブ)
6 ラファウ・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ)
105 新城幸也(バーレーン・マクラーレン)+15分51秒

 
マリアローザ(個人総合成績)

1 ホアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
2 ウィルコ・ケルデルマン(サンウェブ)+34秒
3 ペリョ・ビルバオ(バーレーン・マクラーレン)+43秒
4 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(NTTプロサイクリング)+57秒
5 ヴィンチェンツォ・ニバリ(トレック・セガフレード)+1分1秒
6 パトリック・コンラッド(ボーラ・ハンスグローエ)+1分15秒

マリアチクラミーノ(ポイント賞)

アルノー・デマール(グルパマFDJ)

マリアアッズーラ(山岳賞)

ルーベン・ゲレイロ(EFプロサイクリング)

マリアビアンカ(ヤングライダー賞)

ホアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ)

チーム総合成績

イネオス・グレナディアス

第10ステージのルート

 

ジロ・デ・イタリア出場選手リストはコチラから。

「ジロ・デ・イタリア出場選手リスト」

大会公式サイト
www.giroditalia.it 

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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