BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • 湘南スタイルmagazine
  • ハワイスタイル
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

19歳、プロ2年目のヴァチェクが初勝利、ポガチャルは総合リード守る|UAEツアー第6ステージ

UCIワールドツアー第1戦、UAEツアーは現地225日に第6ステージを実施。今大会最後の平坦ステージとして行われたレースは、前半に逃げた選手たちがそのまま先頭を守ってフィニッシュへと到達。最後は5人による争いとなり、プロ2年目の19歳マティアス・ヴァチェク(ガズプロム・ルスヴェロ、チェコ)がキャリア初勝利。リーダージャージのタデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)は、メイン集団でステージを完了。個人総合首位を守って、最終日へと進んでいる。

UCIワールドツアー史上最年少勝者が誕生

ドバイを発着する180kmで争われた大会6日目。会期中では最後となる平坦ステージの見どころは、当然スプリンター陣の走りにあった。しかし、レースは予想外の展開となる。

早い段階で6人が先行を開始。大会初日から中間スプリント賞のトップを行くディミトリ・ストラコフ(ガズプロム・ルスヴェロ、ロシア)に、チームメートのヴァチェクとパヴェル・コチェトコフ(ロシア)、さらにはポール・ラペラ(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)、ヨナタン・カニャベラル(コロンビア)とアレッサンドロ・トネッリ(イタリア)のバルディアーニCSFファイザネ勢が加わった。

メイン集団は、スプリント賞トップのヤスパー・フィリプセン(ベルギー)擁するアルペシン・フェニックスやクイックステップ・アルファヴィニルを中心にペーシング。ただ、ほかに集団コントロールを担うチームが現れず、先頭と2分程度のタイム差がなかなか変化しないまま推移した。

先頭交代を繰り返し快調に飛ばし続ける逃げメンバー。このうちカニャベラルは集団へと戻ったが、5人の脚は衰えず、残り10kmを切った時点でタイム差は約120秒。フィニッシュまで5kmとなったところで1分と、逃げ切りの可能性が高まっていく。追撃を急ぐメイン集団はボーラ・ハンスグローエ、ユンボ・ヴィスマも加わって牽引するが、追いつくのは厳しい情勢に。そして、残り1km40秒差。逃げ5人の中からステージ勝者が出るのは濃厚になった。

迎えた最終局面。数的優位なガスプロム・ルスヴェロ勢が引き、勝負のタイミングをうかがう。5人のうち後方に位置していたヴァチェクがスプリントを開始すると、ラペラがチェック。それでも追い込みをかわしたヴァチェクが先頭を譲らずそのままフィニッシュラインを通過。逃げ切った5選手のフィニッシュから15秒後、メイン集団がなだれ込んだ。

予想外の逃げ切りを決めたプロ2年目のヴァチェク。19歳と258日での勝利は、今季のレース勝者の中で最年少。さらには、UCIワールドツアーの勝者としても史上最年少優勝者に(これまではペテル・サガンの2043日が最年少だった)。これまでの実績としては、2年前のヨーロッパ選手権ジュニア個人タイムトライアルで優勝したことがあるものの、現チーム入りしてからの2年間は主だったリザルトを持っていなかった。自身も驚きの勝利となったが、これを機に一気に飛躍するか。注目のヤングライダーが登場した。

メイン集団はフィリプセンが最上位となり、ステージ6位。こちらはポイント賞がほぼ決定的に。フィニッシュ前に集団でクラッシュが発生したが、個人総合上位陣には大きな影響はなく、ポガチャルがリーダージャージを守っている。

大会は26日に行う第7ステージで締めくくり。最後を飾るのは、名峰ジュベル・ハフィートへのヒルクライム。山頂フィニッシュを目指して、登坂距離10.6km・平均勾配6.6%を上る。フィニッシュ前3kmで最大勾配11%に達する。昨年は大会前半に登坂し、ポガチャルが勝利して一気に大会制覇へとつなげた。今回は2022年大会の王者を確定させる上りに。

ここまで、総合タイム差1分以内に17人がひしめく大激戦となっているが、この争いを制するのは誰か。標高1025mの頂に到達したときに、今年の覇者が決まる。

ステージ優勝 マティアス・ヴァチェク コメント

「エモーショナルな勝利だ。本当に信じられない。残り10kmでメイン集団と130秒以上の差があると知り、そこから一気に勝利に結びつけられたことが何より最高の気分。逃げメンバーはみんな激しくプッシュしていて、私は一緒にいたチームメート2人とさえ話ができないほどだった。とにかくすべての力を集約させた。私自身スプリントを得意としていて、いつもであればチームリーダーのマッテオ・マルチェッリのリードアウト役を務めている。今後、自分がどんなライダーになるかを知るにはもう少し時間が必要だが、この勝利はキャリアを大きく変えるものとなるかもしれない」

個人総合時間賞 タデイ・ポガチャル コメント

「逃げを得意とする選手たちにとっては、やってみないと何も始まらない、今日はそれが証明された1日だったと思う。予想外の展開ではあったが、前を行く選手たちがスマートに戦った結果だと思う。彼らは今日特に強かったと思うし、若い選手が勝ったと知り私もうれしい。明日の山岳に向けては、アダム・イェーツとアレクサンドル・ウラソフが最大のライバルだが、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオの選手たちも力強いと見ている。(第3ステージの)ジュベル・ジャイスには勝負できる選手を2人送り込んできていた。ただ、私たちのチームはレースをコントロールするのに十分な力を持っているので心配はしていない」

UAEツアー2022 第6ステージ結果

ステージ結果

1 マティアス・ヴァチェク(ガズプロム・ルスヴェロ、チェコ) 3:58’10”
2 ポール・ラペラ(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)ST
3 ディミトリ・ストラコフ(ガズプロム・ルスヴェロ、ロシア)
4 アレッサンドロ・トネッリ(バルディアーニCSFファイザネ、イタリア)
5 パヴェル・コチェトコフ(ガズプロム・ルスヴェロ、ロシア)+0’05”
6 ヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス、ベルギー)+0’15”
7 ディラン・フルーネウェーヘン(チーム バイクエクスチェンジ・ジェイコ、オランダ)ST
8 パスカル・アッカーマン(UAEチームエミレーツ、ドイツ)
9 ルディ・バルビエ(イスラエル・プレミアテック、フランス)
10 ジョナサン・ミラン(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)

個人総合時間賞

1 タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア) 22:18’02”
2 フィリッポ・ガンナ(イネオス・グレナディアーズ、イタリア)+0’04”
3 アレクサンドル・ウラソフ(ボーラ・ハンスグローエ、ロシア)+0’14”
4 アダム・イェーツ(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)+0’17”
5 ニールソン・ポーレス(EFエデュケーション・イージーポスト、アメリカ)+0’25”
6 ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)+0’30”
7 ペリョ・ビルバオ(バーレーン・ヴィクトリアス、スペイン)+0’37”
8 オスカル・ロドリゲス(モビスター チーム、スペイン)+0’40”
9 ルーベン・ゲレイロ(EFエデュケーション・イージーポスト、ポルトガル)+0’42”
10 ジョフレ・ブシャール(アージェードゥーゼール・シトロエン チーム、フランス)+0’43”

ポイント賞

ヤスパー・フィリプセン(アルペシン・フェニックス、ベルギー)

ヤングライダー賞

タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ、スロベニア)

中間スプリント賞

ドミトリー・ストラコフ(ガズプロム・ルスヴェロ、ロシア)

SHARE

PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

No more pages to load