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レムコがリタイア、レース勝利で後に新型コロナ陽性が判明|ジロ・デ・イタリア

ジロ・デ・イタリア2023は第1週の戦いを終えた。最初の週最後となる第9ステージは35kmの個人タイムトライアルが行われ、個人総合2位でスタートしたレムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ、ベルギー)がトップタイム。ステージ優勝を飾るとともに、一度手放していたマリア・ローザに再び袖を通した。しかしその数時間後、新型コロナウイルス検査で陽性が判明。2週を残して大会を去ることが決まった。

ペース配分ミスで辛勝のレムコ

イタリア南部をメインに走ってきた大会第1週。徐々に北上をしていく中で迎えた第9ステージは、35kmの個人タイムトライアル。今大会は個人TTの総距離が73.2kmあるが、おおよそ半分をこのステージで走ることになる。高低の変化がほとんどなく、大小複数のコーナーを抜けるセッティングはTTスペシャリスト向け。主催者予想ではアベレージスピードが52~56km/hになるとしていた。

ただ、この日はレース開始を前に雨が強まり、見込まれていたほどのスピードで攻めることは不可能な状況。ウェットな路面状況で安全に走ることも求められた。

個人総合の下位の選手から順にコースへ。10番目に出走した新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)は、45分19秒(Avg. 46.341km)で走り終えて第2週につなげている。

前半に出走した選手の中では、42番目にコースに出たマイケル・ヘップバーン(チーム ジェイコ・アルウラー、オーストラリア)が42分37秒を記録し、これが後半に控えた選手たちの基準タイムになった。

半数以上が走り出し、その直後に出番を迎えたバウケ・モレマ(トレック・セガフレード、オランダ)が42分23秒でトップタイムを更新。さらに、この種目のフランス王者であるブルーノ・アルミライル(グルパマ・エフデジ、フランス)は、3カ所ある中間計測をすべて一番のタイムで駆け抜け、フィニッシュは41分32秒。アベレージスピード50km/h超え一番乗りとなる走りでトップに立つと、次に出走したチームメートのシュテファン・キュング(グルパマ・エフデジ、スイス)も同ペースを刻む。フィニッシュタイムを41分28秒として、後に出発する選手たちを待つ。

それまで1分間隔だったスタートが、個人総合15位までの選手からは3分おきに。ここまで来ると各選手ともしっかりとまとめてきて、個人総合9位のダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)はキュングから38秒差。同8位のアレクサンドル・ウラソフ(ボーラ・ハンスグローエ)も26秒差としてまずまずの走り。

©️ LaPresse

水準を一気に上げたのは、同6位テイオ・ゲイガンハート(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)。13km、23.1km、29km各地点に置かれた中間計測ですべてトップタイム。そのペースが落ちることはなく、フィニッシュではキュングを2秒上回る41分26秒を記録。

©️ LaPresse

続いて出発した同5位のゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)もほぼ同ペースで進み、第3計測ポイントではゲイガンハートと同タイム。最後の6kmで追い込みを図ると、最終的にタイムを1秒更新する41分25秒。ここで暫定トップに立つ。

同4位のジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)もTTの走りが期待されたが、こちらは第1計測から21秒以上の遅れ。最後までその差を挽回できず、最終的に34秒差でのフィニッシュ。

いよいよ個人総合トップ3。その先陣を切って飛び出したプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)は、第1計測で20秒遅れ。本来はTTを得意とするだけに出遅れが心配されたが、その後はトップとの差が大きくは開かず、第3計測で23秒差。さらに最終パートで挽回してみせ、結果的に遅れを16秒にとどめる。

©️ LaPresse

そしてレムコ。第1計測からトーマスのタイムを11秒更新する驚きの走りを見せるが、第2計測ではその貯金が2秒まで減ってしまう。第3計測ではトーマス、ゲイガンハートと同タイムで、少しずつではあるもののペースダウンは明らかに。それでも最後の6kmで盛り返して、フィニッシュタイムは41分24秒。大きくタイムを稼ぎ出すことはできなかったものの、このコースをアベレージスピード50.724km/hで走破し、この日の一番時計は濃厚に。

大トリを務めたマリア・ローザのアンドレアス・レックネスン(チーム ディーエスエム、ノルウェー)が1分15秒遅れでのフィニッシュとなったため、レムコが第1ステージに続く個人タイムトライアルでの勝利が確定。同時に、第4ステージ以来となるマリア・ローザ奪取を決めた。

©️ LaPresse

このステージを通じて、個人総合順位はシャッフル。トップに立ったレムコから総合タイム差45秒の2位にトーマスが浮上。同47秒差で3位にログリッチ。ゲイガンハートも順位を上げて、同50秒差の4位へ。アルメイダは同1分7秒差の5位、レックネスンが5ランク下げてアルメイダと同タイムの6位となった。

レムコの新型コロナ感染が判明、大会から離脱

このレース後、マリア・ローザを取り戻したばかりのレムコの新型コロナウイルス陽性が判明。チームとレムコ本人が声明を発表した。

©️ LaPresse

「レースを離れることになり本当に残念。チームのプロトコルの一環として定期検査を行ったところ、陽性反応が出た。ここでの経験は本当に特別なもので、この先2週間のレースを楽しみにしていた。ジロに向けて多くのサポートをしてくれたスタッフとライダーには感謝してもしきれない。ここからの2週間を応援していくよ」とチームを通じてコメント。

第9ステージ終了後、レムコ自身がメディアに対してレース前から軽い風邪症状があり、鼻詰まりが走りに少なからず影響していたと語っていた。それが新型コロナ感染と結びついているものと考えられる。

なお、チームによればレムコ以外のスーダル・クイックステップ選手・スタッフは全員陰性とのこと。レムコはこれで大会を去ることが決定。15日のうちに、車でベルギーに帰国する見込みだとしている。

ステージ優勝、個人総合時間賞 レムコ・エヴェネプール コメント

「第1ステージとは異なり、少し入れ込んでしまった。他選手にプレッシャーをかけようと、第1計測までを飛ばしすぎた。それは決してベストな戦術ではなく、このタイムトライアルを難しくしてしまった。特に第2計測までは最悪だった。数日前のクラッシュ以降、傷口から体液が多く出ていて、鼻詰まりもある。体を絞っているだけに、ここ数日の雨は私にとってマイナスな面が多い。晴れた暖かい日を望んでいる。体調を崩さないように心掛けたい」

ジロ・デ・イタリア2023 第9ステージ結果

ステージ結果

1 レムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ、ベルギー) 41’24″(Avg. 50.725km)
2 ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)+0’01”
3 テイオ・ゲイガンハート(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)+0’02”
4 シュテファン・キュング(グルパマ・エフデジ、スイス)+0’04”
5 ブルーノ・アルミライル(グルパマ・エフデジ、フランス)+0’08”
6 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)+0’17”
7 トテイメン・アレンスマン(イネオス・グレナディアーズ、オランダ)+0’24”
8 アレクサンドル・ウラソフ(ボーラ・ハンスグローエ)+0’30”
9 ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)+0’35”
10 ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)+0’42”
73 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本)+3’55”

個人総合時間賞(マリア・ローザ)

1 レムコ・エヴェネプール(スーダル・クイックステップ、ベルギー) 34:33’42”
2 ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)+0’45”
3 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ、スロベニア)+0’47”
4 テイオ・ゲイガンハート(イネオス・グレナディアーズ、イギリス)+0’50”
5 ジョアン・アルメイダ(UAEチームエミレーツ、ポルトガル)+1’07”
6 アンドレアス・レックネスン(チーム ディーエスエム、ノルウェー)ST
7 アレクサンドル・ウラソフ(ボーラ・ハンスグローエ)+1’48”
8 ダミアーノ・カルーゾ(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)+2’13”
9 レナード・ケムナ(ボーラ・ハンスグローエ、ドイツ)+2’37”
10 パヴェル・シヴァコフ(イネオス・グレナディアーズ、フランス)+3’00”
154 新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス、日本)+1:51’51”

ポイント賞(マリア・チクラミーノ)

ジョナサン・ミラン(バーレーン・ヴィクトリアス、イタリア)

山岳賞(マリア・アッズーラ)

ダヴィデ・バイス(エオーロ・コメタ、イタリア)

ヤングライダー賞(マリア・ビアンカ)

アンドレアス・レックネスン(チーム ディーエスエム、ノルウェー)

チーム総合時間賞

イネオス・グレナディアーズ 103:43’30”

▼ジロ・デ・イタリア2023スタートリスト&コースプレビューはこちら

ジロ・デ・イタリア2023

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PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

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