スパイス初心者のためのスパイスの基本|きっと使いこなせる選び方と正しい保存方法
buono 編集部
- 2023年09月29日
スパイスって、いったい何だろう?
スパイスと単純に言ったところで、その種類は限りない。意気込んでスパイスコーナーに向かったものの、最終的に買ったのはコショーだけだった、なんて経験はないだろうか。何から手をつけて良いかわからないという方に読んでほしい、スパイスの基礎知識をお届けしよう。
スパイスが果たす4つの役割
そもそも、スパイスはなんのために料理に加えるのだろうか?
スパイス=辛い、というイメージがあるが、実際のところ辛味のあるスパイスは全体の2〜3割。辛味以外にも、大まかには、香りをつける、味をつける、色をつける、臭いを消す、という4つの効果をもっている。世に存在するすべてのスパイスが、このどれかの効果を必ず持っており、複数の効果を持ち合わせるものもある。日本には薬事法がある故、断言することができないが、リラックスや腸を安定させる期待効果もある。実際、スパイシーな料理を食べて食欲がアップしたことがあるだろう。
フレッシュ/ドライ
生そのままの「フレッシュ」、乾燥した「ドライ」に分けられる。ブラックペッパーのようにドライでしか使えないものもあれば、バジルのように、両方で使えるものもある。
ホール/パウダー
原型ままの「ホール」か、乾燥させて粉末にした「パウダー」が多い。ニンニクなど、ミジン切りにしたものもある。
実は重要な鮮度
長くもつという印象があるかもしれないが、スパイスは鮮度が命。特にパウダーは香りが短期間で消えてしまうので、3〜4か月程度で使い切りたい。
また、たまにしか使わないからと冷蔵庫にしまいこむ人も多い。が、これは間違い。ドアの開け閉めの際に発生する結露はスパイスの敵なのである。冷凍、冷蔵ともに避け、日に当たらない常温で保存したい。
スパイスデビューは何から始める?
カレーを作ろう!なんて意気込んでスパイスを買っても、ついつい三日坊主になって、そのまま放置では勿体無い。そんなスパイスビギナーにお勧めしたいのが、ミックススパイスなるものだ。料理に合うように配合されているので、「チキンにまぶして焼くだけ」「魚介と炒めるだけ」という風に、手軽にスパイス料理が楽しめる。ミックススパイスは、パッケージの裏面に用途が書かれていることが多い。まずはそれを見ながら試してみよう。
料理をしているうちに、おのずと自分好みの香りがわかってくる。今度は、気に入ったミックススパイスに含まれているスパイスを単品で買ってみる。そして、躊躇せず色々なメニューに試して、スパイスとの距離を縮めていこう。失敗を防ぐコツは、少量ずつ試してみること。最近はスパイス専門店もあるので、次の一手を相談してみるというのも手だ。
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PROFILE
buono 編集部
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。
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