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CAMMOCの「キャンプしてたら防災できた!」#14 旅行の防災/冷や汁風ツナ缶のお味噌汁

キャンプの道具や知識には、防災に役立つものがたくさんあります。でも、いくら優れた道具を揃えても、電源や水道のないストイックなキャンプ経験があっても、災害時にはまったく経験したことのないさまざまな問題が襲いかかってくるでしょう。予期せぬ事態を目の前にしたとき、道具や知識がいつものように使えないかもしれません。

そんな悔しい思いをしないために、災害時に役立つ情報やすぐに使える収納方法など、ちょっとしたヒントを知っておくとあなたの知識や道具がもしものときにぐっと頼もしいものになってくれるはずです。

この連載では、無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱するCAMMOCの防災士資格を持つメンバーから、アウトドア好きのみなさんへ、もしものときに役立つ情報とレシピをお届けします。

いつもの場所より意識が必要!?

旅行に行く際、防災を意識したことはありますか?初めての土地や言葉が通じない海外で災害が起きた場合、「命を守るためにはどの方向へ逃げたら良いか」を咄嗟に判断したり、「命を繋ぐために必要な物資はどこで手に入るか」を把握するのは容易ではありません。そのため、旅先では普段以上に災害時のリスクが高くなる可能性があります。

日本の商業施設や宿泊施設では、お客様を最初に避難させるというマニュアルがあったりしますが、それは世界共通のルールではありません。従業員が自分の命を守るために我先にと逃げてしまい、取り残される可能性もあります。だれかが何かをしてくれるのを待つのではなく、自分の行動は自分で決める。自分で自分の命を守ることが世界の常識です。

さらに土地ごとのルールについて、緊急時にそれを一から学ぶことはできません。違うことをしてしまったら違うと教えてもらい、その都度臨機応変に対応することも大切です。

旅行先でも瞬時に行動できるように、最低限「自分の行動ルート」と「宿泊先と海・山の位置」を事前に確認しておくこと。地震がきたら津波の可能性はあるのか、どの方向に逃げるのかなどを把握しておきましょう。
現地に着いたら、自分の所在地とあらかじめ目星を付けた避難方向を一致させ、ホテルの避難口や経路などを確認しておきましょう。

また、被災した際には命を繋ぐために必要な物資が得られない可能性も。自分の命は自分で守れるように、現地では手に入らない常備薬や眼鏡など必要不可欠なものから優先的に備えておきましょう。

旅行のときに備えておきたい防災グッズ

ハザードマップとその土地の緊急連絡先

旅行先のハザードマップを事前に調べましょう。(ハザードマップの重要性についてはCAMMOCの「キャンプしてたら防災できた!」#12 ハザードマップをご覧ください)

海外のハザードマップを調べる場合は「渡航先の地名」「hazard map」で画像検索。国によりハザードマップの検索システムが整備されていない場合もありますが、複数のハザードマップを見つけられるはずです。そこから信頼できる発信元の情報を選びましょう。

また、海外渡航する際には、日本大使館や領事館の問い合わせ先など、現地で助けを求めることができる連絡先はかならず控え、警察や救急も自分で連絡ができるようにしておきましょう。
外務省が運営する「たびレジ」を利用すると、国ごとの緊急連絡先、治安や災害、感染症の流行情報などが確認できるほか、自分の渡航日程を入力しておくと現地の在外公館から緊急連絡を受け取ることができます。(アプリもあります)

スマートフォンに保存しておくのはもちろん、充電切れを想定し、プリントアウトしたものも用意しましょう。

家族の写真や情報

プリントアウトした家族の写真に、身長体重などの身体特徴、血液型やアレルギーの有無、電話番号などの連絡先をメモして常備しておきましょう。スマートフォンでその日の服装や家族写真を撮っておくと、万が一の手がかりにつながります。

ホイッスル・ライト

ホイッスルとライトはすぐ取り出せるところに収納、またはカラビナなどで取り付けておきましょう。

海外に行く際は、首から下げておくことをおすすめします。自然災害のほかに誘拐などの犯罪も意識をしておく必要があり、首からホイッスルを下げることで犯罪の抑止力にもつながります。

とくに子供は必須。たとえば、親子別々でトイレへ行くなど、目を離さなければならない状況になったとき、ホイッスルを携帯していればすぐ知らせることができます。気に入ったデザインのロープに吊るしたり、ファッション感覚で楽しんだりしてみてはいかがでしょうか。

※強盗など犯人が物品狙いのみの場合は、逆に騒いだりホイッスルを鳴らしたりせず犯人に抵抗しない態度を示すことが生命の安全に繋がります。

モバイルバッテリー、充電ツール、ラジオ

スマートフォンのバッテリーが無くなり、災害発生時に重要な情報を取り逃がすことがないようにモバイルバッテリーを持ち歩きましょう。

また、電波が入らずアクセス出来ない可能性もあるので、携帯ラジオを持ち歩くとなお安心です。海外でも、手動で周波数を合わせるラジオであれば、日本から持っていったラジオを使い放送を聞くことができます。(デジタルチューニング式のラジオの場合は海外対応しているもののみ)現地の言語がわかる場合はラジオも活用しましょう。

日本国内では、被災地向けに誰でも使えるWi-Fi「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」が無料開放されるので覚えておきましょう。

防寒着

急な豪雨など水災害に巻き込まれた場合、体温を調整する衣服が必要です。夏の旅行でも、コンパクトな防寒着があれば冷房対策にもなります。

夏場や常夏の国へ行く際におすすめなのが、防虫ウエア。通気性がよく、軽量かつコンパクトに持ち運べて、虫よけ対策も同時にできます。蚊が多い屋外で待機しなければならない状況などでも重宝します。

ストールもサッと防寒できるのと同時に、なにかを縛ったり、目隠しに活用したりと一枚あると便利。寒い時期の旅行では、小さくなる薄手のダウンなどもプラスできると安心ですね。

速乾タオル・手ぬぐい

ホテルに宿泊する場合、タオル類は持っていかないほうが多いかもしれません。タオルはいざというときに羽織りや目隠しとして活用できます。

なかでも速乾タイプ大判でもコンパクトに収納できるタオル、怪我の手当てや物資を運ぶときなどマルチに活用できる手ぬぐいなどがおすすめです。

携帯浄水器

人間が生命維持のために必要な水は1日3ℓといわれています。海外では日本のように水道水をそのまま飲むことができない国が多く、災害時は断水する可能性も高いため、水が入手できなくなることを想定し、携帯浄水器を備えるのがおすすめです。

長期の旅行で何度も水を購入するのが負担に感じるときも、携帯浄水器がひとつあると便利です。

おやつと非常食

飴やエナジーバーなど、小腹が空いたときにパクッと食べられるおやつは旅のおともに欠かせないもの。
そのほか、防災を意識した非常食も持って行くと安心です。災害時以外でも海外で食べ慣れない食事が続いたときや、体調を崩したときなどにインスタント味噌汁があると安心します。

いつもの防災セット

防災必需品のなかでも歯ブラシや洗面道具は旅行時にも必須のアイテム。
そのほか、
簡易トイレ/アルミブランケット/常備薬/救急セット/ティッシュ/ウエットティッシュ/マスク/ビニール袋/安全ピンや輪ゴムなどの文房具
など、普段から持ち歩きたい防災セットは、旅行のときにもかならず持って行きましょう。

飛行機に乗る場合の注意点として、日ごろから防災を意識してマルチナイフなどのツールやライターなどを持ち歩いている方も多いと思いますが、機内持ち込み禁止のものは没収される可能性があるため事前に航空会社のルールを調べて準ずるようにしましょう。

備えることは旅のお守り

旅の道中では、悪天候などにより空港で一夜を明かさなければならなかったり、立ち往生の車内で長時間過ごさなければならなかったりなど、災害とまではいかない状態でも、もしもの備えが助けになる事態に遭遇することがあります。

また、自然災害だけでなく、突然のテロや事故で身動きがとれない状況に陥る可能性も……。絶対に安全な場所はないことを念頭に、とくに旅先ではいつもよりリスクが高まることを意識して、どこへ行くにも自分の命を守る備えを忘れないでください。

備えることは旅のお守り。防災を意識した準備で楽しい旅に出かけましょう!

今月のレシピ/冷や汁風ツナ缶のお味噌汁

フリーズドライやインスタントのお味噌汁をお水で戻して作る、夏にピッタリな冷や汁風レシピをご紹介!お湯を使わないので味噌が溶けきるようにしっかりと混ぜましょう。

材料(1人前)

フリーズドライ (インスタント)豆腐の味噌汁…1個
ツナ缶…1/2缶
水…袋に書かれてる分量

作り方

器にフリーズドライ(インスタント)味噌汁を器に入れて水を加えます。しっかりと味噌が溶けるまで混ぜたら、ツナを汁ごと入れて完成です。

水の代わりに豆乳もおススメです。
お好みでご飯を加えてもいいでしょう!

クリエイターズユニット
CAMMOC(キャンモック)

左から、三沢真実、三宅香菜子、内舘綾子
「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。アウトドア・フードロス・防災などの観点からドライフードに注目し、初著書「うまみがギュッ!干すだけ簡単 はじめてのドライフード(山と溪谷社)」全国書店にて絶賛発売中。

https://cammoc.com
www.instagram.com/cammoc

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キャンモック

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「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱。 https://cammoc.com/

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