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暑い日も油断できない低体温症/乾物ショウガ茶碗蒸し | CAMMOCの「キャンプしてたら防災できた!」#16

キャンプの道具や知識には、防災に役立つものがたくさんあります。でも、いくら優れた道具を揃えても、電源や水道のないストイックなキャンプ経験があっても、災害時には全く経験したことのないさまざまな問題が襲いかかってくるでしょう。予期せぬ事態を目の前にしたとき、道具や知識がいつものように使えないかもしれません。

そんな悔しい思いをしないために、災害時に役立つ情報やすぐに使える収納方法など、ちょっとしたヒントを知っておくとあなたの知識や道具がもしもの時にぐっと頼もしいものになってくれるはずです。

この連載では、無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱するCAMMOCの防災士資格を持つメンバーから、アウトドア好きの皆さんへ、もしもの時に役立つ情報とレシピをお届けします。

低体温症とは

2023年9月1日、関東大震災から100年が経ちました。私たちが住む日本は、つねに自然災害と隣り合わせで暮らしていることを再認識し、日ごろから備えや正しい知識を蓄えておきましょう。

先日、5歳の息子と電車で15分程の場所へ行ったときのこと。帰りぎわに噴水で遊びはじめ(想定外)しまいには全身ずぶぬれに……。近いしすぐ帰る予定で子どもの着替えを用意しておらず、なんとか帰宅したものの翌日38度以上の熱が出てしまいました。
発熱の原因としては、濡れたままの状態でエアコンの効いた電車に乗り、体温が低下し体の機能も低下し風邪をひいてしまったのだと思います。
そんな、自覚症状が薄いために気付きにくく、重症化すると死に至るケースもある大変危険な「低体温症」について紹介します。

低体温症とは、体の深部(脳や内蔵など)の温度が35度を下回り、体が正常に機能できなくなる状態です。“低体温”というワードから寒い季節に発症すると思われがちですが、じつは夏場の登山や室内でも起きており、低体温症は季節・屋内外に関係なく発症する油断できない症状です。

低体温症の主な原因

①寒冷環境に体がさらされること

気温が低く冷たい風にあたる登山やマラソン、雨や汗で濡れた衣類のまま冷房のきいた部屋にいたりすると、どんどん体温が奪われていきます。
東日本大震災では、避難先や病院で低体温症が原因となり命を落とすケースもありました。

②体温調節機能の低下

ストレスや不規則な生活を送ったり、運動不足で汗をかきにくくなったりなど、体温調節が働かないと一定の体温を保てなくなりリスクが高まります。

③栄養摂取の不足

暑さで食欲が落ちたり、冷たいモノばかり食べたり、過度なダイエットで食事が偏ってしまうなど、栄養不足でエネルギーが足りないと体温が上がりにくくなります。

低体温症の主な症状

体温が下がるとカロリーを使って上げようとするため、筋肉が震え始めます。その後、手足や皮膚の感覚が麻痺し歩行不能や意識障害を起こし、身体硬直や呼吸停止など体温が低くなるほど死亡リスクが高まります。

体の震えを感じたら、次の対処法を参考に速やかに保温しましょう。冷えが重度の場合、ヒーターなどで急速に温めるとショック状態を招く危険があるため緩やかに温めましょう。

低体温症の対処と予防

対処方法

・雨風を受けない暖かい場所へ移動する
・衣類が濡れていたら乾いたものに着替える
・上着、ブランケット、毛布、寝袋などで保温
・常温水や温かい飲み物で水分補給
・高カロリーなパンやお菓子、温かい食事を摂る

※対処後も震えが止まらない、呼びかけに反応がない場合はすぐさま救急車を呼んでください。

予防方法

①冷え対策アイテムを取り入れる

・吸汗速乾性のあるインナーやヒートテック
・夏の冷房対策に羽織れる上着や速乾タオル
・冬はマフラー、帽子、手袋なども効果的
・エマージェンシーシートやホッカイロを持ち歩く
・床からの底冷えを防止するマットを備える

②日頃から体を動かす

継続しやすいよう無理のない適度な運動やストレッチ、筋肉トレーニングなど、体を動かすことで代謝が活発になり、汗をかくことで正常に体温調節できるようになります。
気分転換やストレス発散にも効果的です。

③体を温める食材を知っておこう

野菜(しょうが、にんにく、にんじん、玉ねぎ、れんこん、ごぼう、ニラなど)
果物(りんご、オレンジ、みかんなど)
肉・魚(牛、鶏、羊、マグロ、アジなど)
発酵食品(味噌、納豆、チーズなど)
香辛料(唐辛子、シナモン、山椒など)

低体温症から身を守る備えを

まだまだ厳しい暑さと湿度が残る9月。夏は体温が上がりすぎてしまう熱中症も危険ですが、逆に体温が下がりすぎてしまう低体温症のリスクもあるということを知っていただき、日ごろから体を冷やさない生活習慣や備えを意識しておきましょう。

今月のレシピ/乾物ショウガ茶碗蒸し

胃腸に優しい茶碗蒸しに、体を温めるショウガを加えて体も心もほっこり!さらにショウガ効果で免疫力も高めます。

材料(3人前)

たまご…2個
白だし…大さじ2
水…300㎖
ショウガ(すりおろし)…小さじ1
乾燥ワカメ…大さじ1
お麩…適量

作り方

① 乾燥ワカメとお麩を水で戻し、3つの器に入れる。
② ボウルにたまごを割り入れてよく混ぜ、白だし、水を加えて泡が立たないように優しく混ぜ卵液を作る。
①の器に卵液を3等分になるように注ぎ、器ひとつずつにアルミホイルでしっかりとフタをする。
④ 大きめの鍋に③の器を入れ、器の半分の高さまでの水を注ぎ火にかける。
⑤ 沸騰したら弱火にし、フタをして5分。火を消してそのまま5分おいたら出来上がり。

★卵液を入れる器の代わりに、耐熱性のポリ袋を使っての調理もおすすめです!

クリエイターズユニット
CAMMOC(キャンモック)

左から、三沢真実、三宅香菜子、内舘綾子
「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。アウトドア・フードロス・防災などの観点からドライフードに注目し、初著書「うまみがギュッ!干すだけ簡単 はじめてのドライフード(山と溪谷社)」全国書店にて絶賛発売中。

https://cammoc.com
www.instagram.com/cammoc

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キャンモック

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「キャンプのある暮らし」をコンセプトに空間やフードのコーディネート、キャンプ撮影の監修、防災講演など、多数メディアで活躍するクリエイターズユニット。無理なく無駄なく楽しくできる「SDGs防災キャンプ」を提唱。 https://cammoc.com/

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