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瓦奇岳オーナー小島史郎さんと “嘉右衛門ハイカー”のみなさん(後編)│低山トラベラー、偏愛ハイカーに会いに行く#22

低山トラベラーの大内征さんが山好きさんと山を歩く、連載「偏愛ハイカーに会いに行く」。山の愛し方は人それぞれ、とはいうけれど。十人十色の偏愛ワールドをのぞいてみれば、これからの山の愛し方とその先の未来が見えてくる、かもね。

今回の偏愛さん

瓦奇岳オーナー小島史郎さんと “嘉右衛門ハイカー”のみなさん

オーナーの小島さんは、有名なカルチャー誌の元デザイナー。家業である瓦の卸問屋を手伝うかたわら、好きな山道具店をオープンさせた。小島さんの個性に引き寄せられて、自然と仲間になったのが “嘉右衛門ハイカー” のみなさん。ちなみに “嘉右衛門ハイカー” さんは増殖中!

お店のことを知るには、そのお店に通うハイカーの気質を知るのが一番

▲右から店主の小島史郎、嘉右衛門ハイカーのケンジ、ナベ、タケシ、ムギ。週末になると瓦奇岳に集う仲間たち

それにしても、瓦奇岳に集う〝嘉右衛門ハイカー〞たちの醸し出す空気感が心地よい。わりと競争意識の芽生えがちな登山というジャンルにおいて、ここではそういった他人との比較は皆無。むしろ自分の好きなことを表現し合う〝協創〞の精神に満ちあふれているし、内輪感もない。基本的にみなさん〝ソロハイカー〞だからだろう。そしてみな話し好き。ソロで話好き、これ僕とおなじ匂いがする……。

▲瓦奇岳発行のZINE「SEGMENT」。瓦奇岳のスタイルが垣間見れる一冊。インタビュー、テキスト、デザイン、印刷、製本まですべて店主ひとりで行なった。32ページ、モノクロ印刷

たとえば新しく手に入れた道具のお披露目や、日常の生活用品とのシンデレラフィットの発見、とある道具の使い方の工夫、MYOGの失敗談やその改善のアイデアなどなど、ギア好きひいては山好きが楽しいことばかり話している。それぞれが異なる仕事や背景をもっているのだから、そういう方面の話も知らないことばかりでおもしろい。取材中も、うっかりすると話は脱線し、なかなか戻ってこないところも愛おしい。おーい。

そのようすをニヤニヤしながら眺める僕に、史郎さんが「この人たち、店より先にギアを見つけてくるんですよね……」と苦笑い。わはは、それは手ごわいお客さんだ。でも、頼れる仲間でもあるってことだよね!

▲家族でも登山に。2022年、フェリーに乗って行った東京都・神津島。ハイクも海水浴もできるおすすめな場所
▲白馬岳縦走も。雪渓と美しい高山植物、稜線歩きを堪能した

取材時に印象的だったのは「史郎さんのいいところは、聞き上手なところです」というひと言。瓦奇岳は、ギアに詳しい仲間やお客さんから何を置くかのヒントを授かっている。それはとりもなおさず、史郎さんの謙虚で探究心に溢れた姿勢によって成立していると思うのだ。

今日もまた、自分なりのギア論をもつお客さんがやってきては、嘉右衛門ハイカーたちと語らい、満足して帰っていくのだろう。もはや「語りたいハイカー」にとっての、新しい聖地になりつつあるのかもしれないぞ、 瓦奇岳。

あ、でも、ちゃんとお買い物もしようね!

低山トラベラー、山旅文筆家
大内征(おおうち・せい)

歴史や文化をたどって日本各地の低山を歩き、ローカルハイクの魅力を探究。NHKラジオ深夜便、LuckyFM茨城放送に出演中。著書に『低山トラベル』など。ライフワークは熊野古道

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ランドネ 編集部

ランドネ 編集部

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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