BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

ジロ・デ・イタリア|トラトニクがグランツール初勝利。個人総合首位アルメイダはリードを拡大|第16ステージ

ジロ・デ・イタリア2020第16ステージが20日、イタリア北部のウーディネからサンダニエーレ・デル・フリウリまでの229kmのコースで行われ、逃げグループから抜け出した末に粘ったヤン・トラトニク(バーレーン・マクラーレン)がグランツール初勝利を挙げた。ホアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ)は個人総合トップを守り、タイム差もわずかに広げた。

前日のPCR検査でフェルナンド・ガビリアが陽性

写真はスタート前に会話をするマキシミリアーノ・リケーゼ(UAEチームエミレーツ)とペテル・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)

大会最後の休息日の19日に行われたPCR検査で、フェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ)が新型コロナウイルス陽性になりレースを去ることになった。また、AG2Rラモンディアールのスタッフ1人も陽性となった。両チームともレースは続行している。

序盤に28人の大きな逃げグループができる

第3週の始まりを告げる第16ステージは、2級山岳1回、3級山岳を5回越える丘陵コース。特に終盤は全長27kmの周回コースを2周半回り、3級山岳を3回越える。標高1000mを越えるような峠は1つもないものの、距離は今大会で2番目に長い229kmあり、主催者が示す難度は☆4つ。終盤の山岳ステージに向けて、個人総合上位陣にとっては油断のできないレースになることが予想された。

この日はレース序盤に山岳賞争い首位のジョヴァンニ・ヴィスコンティ(ヴィーニザブKTM)と同2位ルーベン・ゲレイロ(EFプロサイクリング)が抜け出し、これにトラトニクやベン・オコーナー(NTTプロサイクリング)ら26人が合流。28人の逃げグループができた。AG2Rが4人、EFプロサイクリングやアスタナ、バーレーン・マクラーレンなども2人ずつ選手を送り込んだが、個人総合上位の選手は含まれておらず、この逃げは容認された。逃げグループとメイン集団とのタイム差は5分程度に保たれたままレースが進んでいった。

逃げグループ内で山岳賞争いが激化

逃げグループではまず、山岳賞争いの上位2人によるカテゴリー山岳の山岳ポイントをかけたバトルが激化。31km地点の2級山岳マドンナ・デル・ドムのKOMはゲレイロが先着したが、77.2km地点の3級山岳モンテ・スピグのKOMと123km地点の3級山岳モンテアペルタのKOMはお返しとばかりにヴィスコンティが先着。この時点でヴィスコンティがこの日終了時点での山岳賞ジャージキープを確定させた。

レース終盤の周回コースに入るころには、逃げグループはメイン集団との差を12分近くまで拡大。逃げグループの逃げ切りが現実味を帯びはじめ、いよいよステージ優勝を巡る闘いが始まった。

周回コースの3級山岳で仕掛けたトラトニクが勝利

周回コース1回目の3級山岳の上りで、ゲレイロがアタック。このまま162.1km地点のKOMを先頭で通過しそのまま先行し始めた。この動きにマヌエーレ・ボアーロ(アスタナ)とトラトニクが反応し、ゲレイロも追い抜いて2人で先頭に躍り出た。

2回目の189km地点の3級山岳KOMに向かう上りでも、2人は先行。30秒ほど遅れて追走するグループからオコーナーら5人が飛び出し、2人を追走し始めた。KOMを越えた残り40km地点でトラトニクは独走に持ち込み、追走グループとのリードを30~40秒程度に保ったまま走り続けた。

最後の3級山岳の上りで、単独で追いかけてきたオコーナーがトラトニクに合流。下りきって残り2kmの地点で2人と追走グループとの差は1分に広がった。

トラトニクとオコーナーの一騎討ちとなったステージ優勝争いは、残り1kmの20%の急勾配を含む上りにさしかかった。まず800m地点でオコーナーが仕掛け、600m地点の激坂区間でトラトニクがカウンターアタック。オコーナーを一気に突き放し、フィニッシュゲート手前で後ろを振り向いて勝利を確信すると、両手を挙げながらフィニッシュした。トラトニクはこれがグランツール初勝利だ。

メイン集団ではアルメイダがライバルたちに先着

一方、先頭から15分ほど遅れてレースを展開するメイン集団では、最後の上りで個人総合争いで首位に立つアルメイダがアタック。同2位のウィルコ・ケルデルマン(サンウェブ)をはじめ個人総合上位の選手もこれに反応はしたが、アルメイダがライバルたちに2秒先行してフィニッシュし、タイム差を2秒稼ぎ出した。

この結果、各賞ジャージに変動はなかった。

ジロ・デ・イタリア2020第16ステージ 結果

ステージ結果

1 ヤン・トラトニク(バーレーン・マクラーレン)
2 ベン・オコーナー(NTTプロサイクリング) +7秒
3 エンリーコ・バッタリーン(バーレーン・マクラーレン) +1分14秒
4 カミル・マウェツキ(CCCチーム)
5 ベン・スウィフト(イネオス・グレナディアス)
6 アンドレア・ヴェンドラーメ(AG2Rラモンディアール) +1分21秒
70 新城幸也(バーレーン・マクラーレン)+17分21秒

マリアローザ(個人総合成績)

1 ホアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
2 ウィルコ・ケルデルマン(サンウェブ) +17秒
3 ジェイ・ヒンドレー(サンウェブ) +2分58秒
4 テイオ・ゲイガンハート(イネオス・グレナディアス) +2分59秒
5 ペリョ・ビルバオ(バーレーン・マクラーレン) +3分12秒
6 ラファウ・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ) +3分20秒

マリアチクラミーノ(ポイント賞)

アルノー・デマール(グルパマFDJ)

マリアアッズーラ(山岳賞)

ジョヴァンニ・ヴィスコンティ(ヴィーニザブKTM)

マリアビアンカ(ヤングライダー賞)

ホアン・アルメイダ(ドゥクーニンク・クイックステップ)

チーム総合成績

イネオス・グレナディアス

第16ステージのルート

ジロ・デ・イタリア出場選手リストはコチラから。

「ジロ・デ・イタリア出場選手リスト」

大会公式サイト
www.giroditalia.it 

SHARE

PROFILE

Bicycle Club編集部

Bicycle Club編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

Bicycle Club編集部の記事一覧

No more pages to load