低温調理、最終案内。|短時間で熟成効果のある最新メソッドを徹底解剖
buono 編集部
- 2020年10月07日
INDEX
“レア”と“ちょい焼き”のあいだに
肉より低い温度でタンパク質が凝固する魚は、より手軽に低温調理ができる。サーモンを 45分間低温加熱すると、40°Cでぎりぎりレア感のある火入れ、45°Cでフレーク状になり始め、50°Cで火が通った状態に仕上がる。
「魚の基本温度は50°C。他にも鮪や白身魚全般にも合います。ただし青魚は臭みが残ってしまうのでおすすめしません」
サーモンの冷製コンフィ
材料(2人分)
刺身用サーモン……400g
オリーブ油……適量
塩昆布(みじん切り)……適量
茹で野菜……適量
レモンビネグレット……適量(レモン汁大さじ1、オリーブ油大さじ3、塩・コショウ各適量を混ぜる)
パセリオイル……適量(パセリ30gを茹でて、植物油50gとミキサーにかける)
《ブライニング液》
水……360cc
塩……36g
砂糖……18g
作り方
1
ANOVAを40°Cに予熱する。
2
サーモンをブライニング液に45分間漬ける。
3
液体からサーモンを取り出し、表面をキッチンペーパーで拭く。袋に入れ、オリーブ油を加える。
4
ANOVAで1時間加熱する。
5
氷水に入れて冷やす。冷蔵庫で1時間ほど休ませる。
6
キッチンペーパーで表面を拭き、四等分にカットする。
7
皿に盛り付け、塩昆布のみじん切りをまぶし、レモンビネグレットとパセリオイルで和えた茹で野菜を添える。
ポイント
ブライニングすることで、焼き鮭によくある白いブヨブヨ(アルブミン)が出なくなり、塩が均一に回って仕上がりも綺麗になる。
サーモンソテー
材料(2人分)
刺身用サーモン……400g
オリーブ油……適量
茹で野菜……適量
《焦がしレモンバターソース》
無塩バター……40g
レモン汁……1/2個分
醤油……小さじ1
パセリ(みじん切り)……適量
ケッパー……適量
《ブライニング液》
水……360cc
塩……36g
砂糖……18g
作り方
1
ANOVAを45°Cに予熱する。
2
サーモンをブライニング液に45分間漬ける。
3
液体からサーモンを取り出し、1人分の大きさにカットする。
4
表面をペーパーで拭き、袋に入れてオリーブ油を加える。
5
ANOVAで45分間加熱する。
6
袋からサーモンを取り出し、高温に熱したフライパンで皮目から両面を焼き、皿に盛り付ける。
7
焦がしレモンバターソースを作る。バターを溶かし、褐色になるまで少し焦がす。レモン汁と醤油、パセリ、ケッパーを加え て火から外し、混ぜ合わせる。
8
サーモンにソースをかけ、茹で野菜を添える。
ポイント
仕上げにフライパンで皮目を焼く時は、高温に熱したフライパンでさっと炙る程度に焼く。 よく火を通すと低温調理が無意味に。
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写真=深澤慎平/加藤史人/久保田敦/西島渚
文=藤谷良介/本多美也子/河西みのり/和谷尚美/岡村一葉
監修・調理=樋口直哉
参考文献=「マギーキッチンサイエンス」(共立出版)
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PROFILE
buono 編集部
使う道具や食材にこだわり、一歩進んだ料理で誰かをよろこばせたい。そんな料理ギークな男性に向けた、斬新な視点で食の楽しさを提案するフードエンターテイメントマガジン。
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