
車中泊に向いている・いないSUVを徹底解説!おすすめ車種とマットも紹介

FUNQスタッフ
- 2022年05月30日
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SUVといえば、街乗りもできるかっこいいアウトドア車の代名詞ですね。そんなスタイリッシュなSUVで、車中泊を楽しみたいという方も多いことでしょう。
しかし、ひと口にSUVといっても、ジャンルが広く、性能もさまざまです。いったい、どんなSUVが車中泊に向いているのでしょうか?
こちらの記事では、車中泊に向いているSUVを選ぶポイントを、中古車も含めて詳しく解説します。おすすめの車種と、SUVでの車中泊を快適にしてくれるマットもご紹介しますので、どうぞ最後までご覧になり、参考になさってください。
車中泊向きのSUVを選ぶときのポイント
SUVは大容量の荷室を備えています。たくさんの荷物をのせて、スポーツやレジャーに出かけるのに最適な車です。
そんなSUVの車中泊では、広々とした荷室も寝室に使えます。ただ、快適かどうかは別問題。車中泊向きのSUVを選ぶポイントを、3つご紹介しましょう。
シートをフルフラットにできるかどうか
車中泊の快適さを左右する一番のポイントは、フルフラットシートにできるかどうかです。ただし、「フルフラット」といっても、完全にフラットにするのは困難です。
全ての席をフルフラットにするためには、座面や背もたれを短くする必要があります。すると、座り心地が悪く、衝撃にも弱いシートになるのです。
反対に、厚みのあるホールド感の高いシートにすると、フルフラットにしたとき凸凹ができることに。フルフラットの機能は、安全性と快適性のバランスの追求でもあります。
SUVの車中泊で、フルフラットシートにする場合を考えてみましょう。
リアシート(後部座席)を倒して、荷室とつなげるイメージです。その際、チェックが必要なのは次の2点。完璧なフルフラットにはできませんので、ベターな選択をしましょう。
①リアシートの収納部分に段差ができるかどうか
②どれくらいの傾斜があるか
段差や傾斜が大きいタイプは、車中泊には不向きです。
荷室の長さ
車中泊向きのSUVを選ぶ第2のポイントは、荷室の長さです。車の主要諸元表(スペック表)を見てみましょう。
- 室内長…インパネ(運転席の計器類)先端部からリアシートの後端部までの距離
- 荷室長(荷室の長さ)…フロントシート背面までの長さ
- 荷室フロア長…床面の長さ
荷室長については、気をつけるべきことがひとつ。リアシートを倒してフルフラットにする際、リアシートとフロントシートの間にすき間ができる場合があります。荷室長の数字だけ見て、身長と同じくらいだと安心して横になってみたら、頭だけがすき間に落ちることも。
荷室フロア長については、ほとんど記載がありません。実際に寝るときに十分な長さかどうか、一目でわかるのに残念です。
車中泊のスペースとして、身長プラス15cm〜20cmは余裕がほしいところです。身長ぎりぎりだと、車中泊には向きません。
室内高
車中泊向きのSUVを選ぶ第3のポイントは、室内の高さです。
二段ベッドの上で寝ると、ちょっと圧迫感がありますよね。天井が低いからです。車内でも同様に、いざ寝ようと横になったとき、真上にスペースがないと、とても窮屈に感じます。
室内高が高いと、この心理的な圧迫感がないうえに、寝たり起きたりの行動もスムーズに行うことができますね。
SUVは車高の高い車です。悪路でも走破性に優れ、運転ポジションが高いのが大きなメリットになっています。
反面、室内高は意外と低いのです。車高が高い分、室内高は抑えられています。、ミドルクラスのSUVでも1300mmを超えません。一般的なミニバンの室内高(1400mm前後)と比べると見劣りがしますね。
SUVを室内高だけで選ぶとすると、大型SUVが最適ということになるでしょう。
車中泊におすすめのSUV車種【サイズ別】
それでは、車中泊向けのSUVについて、3つのポイントを基準におすすめの車種をご紹介しましょう。
大型SUV
快適な車中泊を実現する、クオリティの高いSUV。
マツダCx-8
2列目がベンチシートの7人乗りがおススメ。奥行きたっぷりのフルフラットスペースを作れます。
- サイズ(全長×全幅×全高mm)4,900×1,840×1730
- 室内サイズ(室内長×室内幅×室内高mm)2,690×1,540×1,250
ランドクルーザープラド
リアシートを倒すと、荷室長2mを超える快適空間!凹凸があるのでマットは必須。
- サイズ(全長×全幅×全高mm)4,825×1,885×1,850
- 室内サイズ(室内長×室内幅×室内高mm)2,520×1,565×1,240
アウトランダー
1500W・100VのAC電源あり。荷室フロア長が1,800mm足らずなのが惜しいです。
- サイズ(全長×全幅×全高mm)4,710×1,860×1,745
- 室内サイズ(室内長×室内幅×室内高mm)2,540×1,520×1,240
ミドルSUV
大型SUVとコンパクトSUVの中間サイズという位置づけです。車中泊が可能な広さを備えています。
エクストレイル
フルフラットにしたとき、リアシートと荷室が凹凸なくつながります。荷室の下にも収納スペースがあり、居住空間が広いのが特徴。
- サイズ(全長×全幅×全高mm)4,690×1,820×1740
- 室内サイズ(室内長×室内幅×室内高mm)2,005×1,535×1,270
ホンダCR-V
車中泊には7人乗りモデルがおススメ。2列目と3列目のシートを完全に床下に収納するため、段差ができません。
- サイズ(全長×全幅×全高mm)4,605×1,855×1680
- 室内サイズ(室内長×室内幅×室内高mm)7人乗り/2,520×1,520×1,230
フォレスター
ほぼ完全なフルフラットにできます。荷室フロア長が1,547mm。フロントシートの背中のすき間をうめることで奥行きを1,800mmに延ばすことが可能。
- サイズ(全長×全幅×全高mm)4,060×1,815×1,715
- 室内サイズ(室内長×室内幅×室内高mm)2,140×1,545×1,275
コンパクトSUV
人気の車種ですが、車中泊するには、荷室の長さや室内高が十分ではありません。
シートアレンジ次第で、車中泊が可能なフルフラットになることを条件に選んでみました。
ヴィゼル
同クラスの車より断然広い車内スペースを実現。傾斜・凹凸がほとんどない完成度の高いフルフラット!
- サイズ(全長×全幅×全高mm)4,330×1,790×1,580
- 室内サイズ(室内長×室内幅×室内高mm)2,010×1,445×1,225
スバルXV
室内はヴェゼルより広いです。デメリットは室内高が低いこと。後部座席を倒したときの荷室高が777mmで、圧迫感があるでしょう。
■シートアレンジのアドバイス
室内長を確保する方法…フロントシートを一番前までスライドさせる。リアシートを倒したときに、フロントシートとの間にできるすき間を埋めれば約180cmの奥行きが完成!
段差を解消する方法…厚みのあるマットや板を敷いてフラットに。
- サイズ(全長×全幅×全高mm)4,485×1,800×1,550
- 室内サイズ(室内長×室内幅×室内高mm)2,085×1,520×1,200
ライズ
同クラスのSUVではトップレベルの荷室容量。車中泊のためには、スバルXV同様のシートアレンジが必要です。
- サイズ(全長×全幅×全高mm)3,965×1,695×1,620
- 室内サイズ(室内長×室内幅×室内高mm)1,995×1,420×1,260
SUVでの車中泊におすすめのマット
ご紹介した通りですが、車中泊に向くSUVは意外に少ないです。フルフラットでも、段差があったり、角度がついていたり。せっかくお気に入りのSUVが見つかっても、車中泊はムズカシイ…とあきらめる前に、車中泊用のマットをぜひ検討してみてください。
SUVの段差や角度をカバーするマットがあれば、車中泊が格段に快適になりますよ。
- 連結可能なタイプが便利
- 収納時の大きさを考える
- 適度な厚みのあるものを選ぶ
いくつか人気商品を挙げますので、各サイトで確かめてみてください。
FIELDOOR
ボタン付きのため、2つ並べて連結させることも可能。また、バルブを開くだけで自動で膨らむため、簡単にセッティングが可能です。
■Deeplee
数千本の高密度ポリエステル繊維で構成されており、快適な寝心地。さらには自分の寝心地に合った硬さに調整することができるため、車中泊でもしっかり質の高い睡眠をとることができます。
■Bears Rock
長時間寝ても疲れない「フィットキーパー」が特徴。 車内にいながら自宅で寝ているような寝心地で、こちらも質の高い睡眠が期待できます。 付属のベルトを使用すれば、商品をフラットに連結することも可能です。
■MEITAN
電動エアーポンプが付属しており、5分ほどで設置完了。空気を抜いて小さく収納でき、折り畳みも可能なため、女性や子供でも設営しやすいのがポイントです。
SUV中古車を選ぶ場合のポイント
比較的金額が高いSUVは、中古車も検討に入れたいところです。
■中古車選びのポイント
- 修復歴は?…SUVは、オフロードや悪路を走ることが多い。下部をぶつける確率が高いため、メンテナンスノートで修理歴の有無を確認。
- ボディやフレームの傷は?…未舗装の道路などで巻き上げられた小石が、車体に細かな傷を作る。塗装がはがれてサビの原因に。
- 走行距離と年式は?…年式に対して走行距離が多すぎると故障の心配、少なすぎるとコンディション不良の可能性あり。
- グレードや装備は?…中古車は、グレードや装備による価格差が小さいので、オプションの多い上級車がお得。
- 車検は?…次の車検までの期間が長いほどお買い得。
最後に、必ずエンジンをかけ、できれば試乗を!
快適な走りができるSUVだからこそ行きたい場所
SUVの走破性を思う存分楽しめるオフロードコース・雲の上を走る山道・絶景のハイウェイを駆け抜けてみませんか。
全国の有名なスカイライン10選です。リンクを貼っておきますので、ぜひドライブの参考にしてみてください!
実は車中泊には軽自動車もおすすめ
車中泊向きの車種が多い軽自動車。限られた空間を有効活用して、車中泊におあつらえ向きの工夫をこらしています。燃費がよくて価格も手ごろ、そして機能は充実!
詳しく解説した記事がありますので、どうぞ参考になさってください。
お気に入りのSUVを見つけて車中泊を楽しもう!
車中泊に向くSUVの条件は、十分な荷室長と室内高・フルフラットシートの可否。全てを完璧に満たすSUVはほとんどありません。
しかし、車中泊用のマットを活用すれば、ぐんと居住性が高くなります。
中古車も視野にいれてフィーリングの合う一台を選び、SUVならではの縦横無尽なドライブと車中泊を楽しんでくださいね。
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