
侘びや寂び、モダンさが同居する自由な家|二宮町エリア

湘南スタイルmagazine 編集部
- 2021年02月03日
フラワーアクセサリー「CHACO」を主宰する夫妻が新居に選んだのは、湘南の良き伝統を伝える家。
数寄屋造りとモダンな自由さを併せ持つ家
大磯や二宮といえば明治期から昭和初期まで、要人の別荘や邸宅が建ち並んだ地として名を馳せる。そんな良き伝統の香りを感じさせる和洋折衷のこの家が建てられたのは20年以上も前。玄関を中心に2棟が連結したコの字構造の家には茶室スペースあり、暖炉がありと随所にこだわりが見られる。前オーナーが手放すにあたり前地夫妻が手に入れ、リノベーションした。
「両親が地元で『オークランドホーム』という建築会社を営んでおり、その縁でいい家があるからというのがきっかけでした」。窓が大きく圧倒的に明るいリビングが気に入り、さらには大きな庭に目を奪われ、購入を即決。この家に住み始めてから愛犬が加わり、子どもを授かり、新たな生活が始まった。
夫妻は花をモチーフにした人気のフラワーアクセサリーブランド「CHACO」を運営している。デザインなどは在宅で行うことが多く、家の雰囲気や自然豊かな環境がしっくりくるそう。細部までこだわっている数寄屋造りとモダンな自由さを併せ持つこの家は、夫妻が生み出す、可憐で繊細なアクセサリーとどこか響き合っている。
ガレージの上には将来部屋を増設する構想もあるという。
クルマ2台分のスペースがあり、室内と連結している。
外構部は夕方自動的に電気が付き深夜に消灯する仕組みも。
2つの建物の繋ぎ目にある大型の玄関は両開きとなっており、広大。
黒大理石で覆われた暖炉がリビングの自慢
リビングには黒大理石で覆われた暖炉があり、廃材などを燃料として有効的に利用。エアコン類は埋め込み式で、メインとなる照明以外は隠し照明となっており、空間もすっきり。
床は絨毯敷きであったものを床板へとリノベーションし、寒さ対策として床暖房を入れた。暖炉周りの大谷石スペースも拡充。寒い時期に友人が遊びに来ると暖炉の火を見ながら、ここで談笑し、酒を酌み交わすことも多いという。
陽射しがたっぷりと入る大きな窓も夫妻がこの家を購入した決め手のひとつ。角地の立地のため1日を通して明るい。この家に越してから誕生した生後3カ月の息子と、タヒチ語で「ありがとう」を意味する愛犬のマルルーちゃんとソファで寛ぐ時間は至福の時。
山の上に立地するため風が気持ちよく抜けるダイニングキッチン。夜は望遠鏡を庭に出して星を眺めることも。BBQの際には、汚れずに庭へ出られるようダイニングからの動線に大谷石を新たに敷設。
黒や茶が基調だったキッチンは戸棚や床などを明るいホワイトカラーへ変更。
2階にある唯一の部屋は和室。1階の他、こちらにもバスとトイレがあり、ゲスト部屋として使われていたと推測。
2階和室横には茶を点てるスペースも。
庭で遊ぶ前地ファミリー。リノベーションは両親が営むオークランドホームが担当。外壁は宇宙船にも使われ断熱効果に優れたガイナを塗装。
家の雰囲気や自然豊かな環境がアクセサリー作りにも活きる
フラワーアクセサリーのデザインやオンラインでの販売などを行うアトリエ。壁の土壁は新たにリノベーション。奥の窓からは庭が見渡せる。ご主人はレゲエユニットのギターボーカルでもあり、仕事の合間に弾くことも多いのだとか。
著名アーティストにも愛用者が多い「CHACO」のアクセサリー。
庭の植栽にはアクセサリーの素材となる草花を植えている。
ブランド設立10周年のアニバーサリーで出版された書籍。
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PROFILE

湘南スタイルmagazine 編集部
1998年創刊の湘南を代表するメディア。湘南エリアに住む人と住んでみたい人に向けて、湘南オリジナルのライフスタイルと暮らしを充実させるテクニックを訴求し続ける。
1998年創刊の湘南を代表するメディア。湘南エリアに住む人と住んでみたい人に向けて、湘南オリジナルのライフスタイルと暮らしを充実させるテクニックを訴求し続ける。