BRAND

  • Lightning
  • 2nd(セカンド)
  • CLUTCH Magazine
  • EVEN
  • BiCYCLE CLUB
  • RUNNING style
  • NALU
  • BLADES(ブレード)
  • RIDERS CLUB
  • CLUB HARLEY
  • DUCATI Magazine
  • flick!
  • じゆけんTV
  • 湘南スタイルmagazine
  • ハワイスタイル
  • buono
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • Kyoto in Tokyo

三重県在住の自転車ライター・浅野が選ぶ「ツール・ド・フランス見どころトップ5」

個人総合優勝の行方が歴史的大逆転で決まったツール・ド・フランス2020。今回バイシクルクラブWEBで各ステージのレポート記事を担当したライター・浅野真則が、三重県から今大会の見どころトップ5を独断と偏見で選び、カウントダウン方式でお伝えする!

5/5
コロナ禍に負けず大会開催。
万全の対策で選手からは感染者を出さずに大会が終了

2020年のロードレースの大会スケジュールは、新型コロナウイルス感染症拡大が懸念される中、大幅に変更されてしまいました。ツール・ド・フランスもこのあおりを受け、例年より2カ月遅れの9月に開催されるという異例のスケジュールになりました。

もちろん、感染拡大が終息したわけではなく、むしろフランスでは第二波の到来が懸念される状況でしたが、主催者は感染防止対策を徹底してレースを開催しました。観客の密を避けるため、都市部のスタート・フィニッシュ地点やカテゴリー山岳を中心に観客の立ち入りを制限して無観客の措置をとったり、取材もソーシャルディスタンスを保って行われたり、選手やスタッフ、メディア関係者のPCR検査を徹底するなどしたのです。各チームの選手・スタッフから2人感染者が出た場合はレースから撤退するというルールも設けられました。

そのおかげもあって、選手からは1人も感染者は出ず、全22チームが撤退することなく大会を終えました。このニュースは、コロナ禍でイベントが相次いで中止・延期になったり規模を縮小して開催する現状において、喜ばしい知らせだと感じました。

4/4
35歳のベテランの星、ポートが総合3位に入り、総合表彰台へ

個人総合優勝を争う有力選手の多くは、20歳代や30歳代前半です。今年の個人総合優勝者、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)は21歳で歴代2位の若さでした。昨年ツールを制したエガン・ベルナル(イネオス・グレナディアス)も23歳で、大会中盤はヤングライダー賞のマイヨブランでトップに立っていました。

総合2位のプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)は30歳で、まさに脂がのりきった年齢と言えますが、3位のリッチー・ポート(トレック・セガフレード)は1985年生まれの35歳! ベテラン選手のポートの活躍は、アラフォー世代だけでなく、世の中のおじさんサイクリストに元気を与えてくれたのではないでしょうか。

※選手の年齢は大会最終日の9月20日時点。

3/3
個人総合有力候補、ベルナルがリタイアを決断

第17ステージ開始前に飛び込んできたのはエガン・ベルナル(イネオス・グレナディアス)がケガの影響でツール・ド・フランスからリタイアするというニュース。ベルナルは大会前の下馬評では、今年の個人総合優勝の有力候補の1人に挙げられていましたが、前哨戦のクリテリウム・デュ・ドーフィネを背中の痛みで第3ステージ終了後にリタイアし、休養後に臨んだツールでも第15ステージ、第16ステージで失速し、個人総合争いから大きく後退していました。

チームは、ベルナルのリタイアについてプレスリリースで「彼は若く、この先何度もツールを走ることになる。このことを考慮し、ツールからリタイアするという選択が賢明だと判断した」との旨を発表しています。

ベルナル自身もプレスリリースで「このような形でツール・ド・フランスを終えたかったわけではないが、今の自分には正しい判断だった。今後ツール・ド・フランスに戻ってくることを楽しみにしている」と無念さをにじませながらも前向きに語っていました。

ベルナルは間違いなく今後のロードレース界を牽引する選手。それだけにチームの英断に敬意を表しつつ、彼の復活を期待したいものですね。

2/2
ベネットのポイント賞の裏にあったモルコフの見事な2重アシスト

最強スプリンターの証とも言えるマイヨヴェールは、サム・ベネット(ドゥクーニンク・クイックステップ)が獲得しました。ベネットは第5ステージでマイヨヴェールを獲得し、その後第7ステージでペテル・サガンを擁するボーラ・ハンスグローエの作戦にはまって横風区間で集団から脱落し、一度はマイヨヴェールを手放します。しかし、第10ステージで再びマイヨヴェールに袖を通すと、その後は最終ステージまで守り通しました。

もちろん安定した強さを誇ったベネットの実力によるものではありますが、個人的にはアシスト役のミケル・モルコフの存在が光っていると感じました。

例えば、第11ステージ。スプリントポイントではベネットやサガン、トレンティンらポイント賞上位の選手がスプリントを展開しますが、ベネットはモルコフのリードアウトから飛び出しただけでなく、モルコフがしっかりとベネットの次に通過し、ライバルのサガンに与えるポイントをより少なくしていたのです。

今大会ではこれと同じようなモルコフが「ベネットをリードアウトし、さらにライバルたちのポイント加点を最小限に抑える」という2重のアシストする場面が何度も見られました。この地道な積み重ねもあってベネットがサガンとのリードを徐々に拡大することに成功していたのです。

1/1
クフィアトコフスキとカラパスのイネオス勢
2人逃げでステージ優勝&山岳賞ジャージ獲得

ロードレースは基本的にはチーム戦です。ステージレースの場合、大会期間中エースが無事に完走し、なおかつ少しでも速く走れるように、アシストと呼ばれるチームメンバーがサポートします。エースのために風を受けながら前を引き、エースがパンクしたら自分のホイールを差し出し、その後の集団復帰まで牽引し続けたりします。つまり、アシストはエースやチームに滅私奉公するわけです。

個人総合優勝を狙える有力選手が何人もいるような強豪チームだと、他のチームならエース級の選手がアシストを務めます。ユンボ・ヴィズマやイネオス・グレナディアスはまさにその代表です。

中でもイネオス・グレナディアスは、前年のツール覇者のエガン・ベルナルをエースとし、世界選手権を制したこともあるミハウ・クフィアトコフスキや昨年のジロ・デ・イタリア覇者のリチャル・カラパスといった強力なアシスト勢が脇を固める盤石の布陣でした。しかし、ベルナルの調子が上がらず、最終的に第17ステージスタート前にリタイアすることになりました。そこからイネオス勢はステージ優勝に目標を切り替え、カラパスが連日逃げを試みるなど、積極的な走りを見せるようになりました。

第18ステージのアルプス山岳ステージ最終日、イネオスのカラパスとクフィアトコフスキがレース終盤に2人で逃げを決め、そのままフィニッシュへ。2人は互いの健闘を称えるように、肩を抱き合ってワン・ツーフィニッシュしました。

アシストという重責を解かれ、ワン・ツーフィニッシュを決めた2人が喜ぶ場面は、個人的に今大会で一番胸を打たれました。

ツール・ド・フランス 全21ステージのダイジェスト

ツール・ド・フランス第1ステージ|は雨天で大荒れ!クリストフがスプリントを制す https://funq.jp/bicycle-club/article/624343/
ツール・ド・フランス第2ステージ|アラフィリップが亡き父にマイヨジョーヌを捧げる https://funq.jp/bicycle-club/article/624493/
ツール・ド・フランス第3ステージ|198㎞も走ってたったコンマ秒差でユアンが勝利! https://funq.jp/bicycle-club/article/625016/
ツール・ド・フランス第4ステージ|本命ログリッチ山岳で勝利、アラフィリップ総合維持 https://funq.jp/bicycle-club/article/625325/
ツール・ド・フランス第5ステージ|総合首位はイエーツへ、アラフィリップ違反で陥落 https://funq.jp/bicycle-club/article/625568/
ツール・ド・フランス第6ステージ|スタートアタックに乗ったルツェンコが勝利! https://funq.jp/bicycle-club/article/626008/
ツール・ド・フランス第7ステージ|無賃乗車のスゴ技⁉でファンアールトが2勝目 https://funq.jp/bicycle-club/article/626254/
ツール・ド・フランス第8ステージ|東京2020テストレースに参戦のピーターズ山岳で独走 https://funq.jp/bicycle-club/article/626311/
ツール・ド・フランス第9ステージ|ログリッチが総合トップへ、山岳でスロベニア勢が躍進 https://funq.jp/bicycle-club/article/626420/
ツール・ド・フランス第10ステージ|コロナ禍で混乱のなか、ログリッチがマイヨジョーヌで初レース! https://funq.jp/bicycle-club/article/627293/
ツール・ド・フランス第11ステージ|ユアンが横並びのスプリント勝利!ワウトと絡んだサガンは降着 https://funq.jp/bicycle-club/article/627603/
ツール・ド・フランス第12ステージ|ヒルシが三度目の正直となる逃げ切りでついにステージ優勝 https://funq.jp/bicycle-club/article/627951/
ツール・ド・フランス第13ステージ|頂上ゴールでマルチネスが勝利、ベルナル後退でポガチャル総合2位へ浮上 https://funq.jp/bicycle-club/article/628380/
ツール・ド・フランス第14ステージ|無観客のリオンへクラーウアナスが独走でゴール! https://funq.jp/bicycle-club/article/628511/
ツール・ド・フランス第15ステージ|前回覇者ベルナルが波乱の脱落、ポガチャルが2勝目 https://funq.jp/bicycle-club/article/628679/
ツール・ド・フランス第16ステージ|ケムナが前哨戦・ドーフィネ以来の逃げ切り勝利!各賞争いも熱を帯びる https://funq.jp/bicycle-club/article/629393/
ツール・ド・フランス第17ステージ|ロペスが大統領が祝うクイーンステージでツール初優勝 https://funq.jp/bicycle-club/article/629690/
ツール・ド・フランス第18ステージ|クフィアトコフスキ優勝、2位のカラパスが山岳賞リーダーへ。イネオス勢ワンツーで存在感を示す https://funq.jp/bicycle-club/article/630222/
ツール・ド・フランス第19ステージ|クナーウアナスンが今大会2勝目。ポイント賞争いはベネットがリードを広げる https://funq.jp/bicycle-club/article/630610/
ツール・ド・フランス第20ステージ|山岳TTでポガチャルがログリッチを歴史的大逆転 https://funq.jp/bicycle-club/article/630747/
ツール・ド・フランス第21ステージ|ポガチャルが個人総合・山岳・ヤングライダーの3賞獲得、ポイント賞はベネット https://funq.jp/bicycle-club/article/630865/

動画 2020年ツール・ド・フランス ダイジェスト

ツール・ドフランス出場選手リストはコチラから。

「ツール・ドフランス出場選手リスト」

大会WEBサイト
https://www.letour.fr/

ライター浅野真則

自転車専門誌などで活動するフリーの自転車ライター。公私問わず根っからの自転車好きで、三重県観光連盟のWEBサイトでサイクリングコースを紹介中。レースはどちらかと言えば、見るより走るほうが好きで、JBCF(全日本実業団自転車競技連盟)のJエリートツアーに参戦している。

 

SHARE

PROFILE

BiCYCLE CLUB 編集部

BiCYCLE CLUB 編集部

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

BiCYCLE CLUB 編集部の記事一覧

ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

BiCYCLE CLUB 編集部の記事一覧

No more pages to load